#115 道志みち(山伏峠)でヒルクライム!自転車で無信号区間を楽しもう!

今回紹介する峠はヤビツ峠ほど有名ではないにせよ、本州では珍しい30㎞近くに渡って信号のない峠道として、近隣のローディやトライアスリートに練習コースとして人気の道志みち(山伏峠)だ。
道志道は神奈川県の相模原市から山梨県の道志村を通って山中湖村に抜ける国道413号線の通称で、ドライブ・ツーリングルートとしても知られた快走路である。
また途中にはいくつもの補給ポイントや温泉、細い峠道が分岐しており多彩なコース取りができることも人気コースとなった理由だろう。
また2020年の東京オリンピックでも採用が決まったコースなので、関東の自転車乗りなら一度は走っておきたい定番ルートと言えるだろう。

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・峠スペック

坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観:  ★★★★★★★☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★★☆

距離
35km
最大標高差
864m
平均斜度
全体:2.5%
上り:4.9%
下り:5%
獲得標高
上り:1141m
下り:294m

・補給ポイントについて

道志みち自体は413号の始点から始まるが、今回のスタート地点は便宜上、梶野交差点からとする。
アクセスは近隣からなら自走が基本になるが、自動車の場合は宮ケ瀬湖にあるふれあいの館を利用するのが良いだろう。

・ラストコンビニ

ラストコンビニは峠の頂上に近い位置にあるヤマザキショップだ。
午前7時には開いているので、早朝ライドでも困ることはないだろう。

・ラスト自販機

ラスト自販機は山伏オートキャンプ場そばにあるものが最後だ。
自販機もコース上に点在しているので、困ることはない。

・実走レビュー

スタートすると、最初の3㎞はのどかな道を微妙な勾配で登っていくことになる。
アップにはうってつけのスタートだろう。

3㎞地点にはセブンイレブンがある。
ラストコンビニではないが、この先は25㎞ほどに渡って自販機以外の補給はできないので、注意してほしい。
なお、セブンイレブンの手前にはサークルKもある。

セブンイレブンを過ぎると、そこからは5㎞弱に渡っての登りとなる。
平均勾配自体は3.5%程度だが、アップダウンを含んでいるので、勾配10%になる箇所もある。

また道が細くなる箇所やトンネルもあるので、通行には注意しよう。

登り区間をこなすと、一転下りに転じる。
下りは比較的長めの3㎞となる。
下りの途中には登り返しも含まれるので、注意してほしい。

下り区間を過ぎると再度登りに転じる。
特に下りが終わった先の区間は14%程度の勾配があるヘアピンカーブとなるので、できるだけ下りの勢いを殺さないようにして登りにつなげたい。

この区間は前半きつめの登りとなるが、それが終われば短い下りを挟んで5%程度の登りとなる。
平均勾配としては5%強だ。

その先はアップダウンを繰り返しながら12.8㎞に渡って平均勾配1.6%の山道が続く。

アップダウンなので、場所によっては10%前後の登り下りがある。

また途中には湧き水ポイント厳道峠(後述)という名前通りの激坂峠もあり、話題には事欠かない。

また、景色は綺麗なので練習だけでなくサイクリングとしてもお薦めだ。

スタートから26㎞ほど進むと道の駅どうしが現れる。
ここでは地場の食材を使ったグルメを楽しむことができるほか、一通りの補給を済ませることができる便利スポットだ。
ここの食事は道の駅の中では比較的クオリティが高いので、お薦めだ。

道の駅どうしを過ぎると下りはなくなり、少しずつ勾配は増していく。

山伏峠で一番つらいラスト区間入り口の目印となる、山伏キャンプ場まで6.6㎞で平均勾配は3.8%だ。

山伏キャンプ場を過ぎると勾配はぐっと増し、頂上までの2㎞区間で平均勾配は8%強となる。
この区間には、まっすぐに先の見える道が2回登場するのだが、初見だと2回目の直線はなかなか精神的に応えるはずだ。

また2回目の直線を越えて勾配が若干緩むので、これで終わりかと思いきやそのあとも登りは続く。

直線の後、4回ほどカーブを曲がると勾配が緩む。(4回目のカーブはヘアピンなので、わかりやすい)

これをこなせば頂上はすぐそことなるので、スパートといこう。

・頂上施設について

頂上は残念ながらトンネルとなっており、景色を望むことはできない。
そのままトンネルを越えれば、山中湖へ下りることができる。

・路面状況について

路面状況は良好だ。
ただし、土日は自動車とバイク、バスの交通量が増えるので登坂の際の蛇行や、下りでのオーバースピードによる対向車線へのはみだしには十分注意してほしい。
また道中に橋が多いのだが、橋の継ぎ目は段差になっていることが多くハンドルが取られやすいdので、この点にも注意してほしい。

・その他

厳道(かんどう)峠について
道志道には、道坂(どうざか)峠や牧馬(まきめ)峠といった比較的メジャーな分岐峠があり、どの峠もそれなりに厳しい登りである。
しかしド直球に、厳しい道と書いて厳道峠という峠がある。
どれほどに厳しい道なのか、ぜひ立ち寄った際には挑戦してほしい。