#110 秋田駒ケ岳8合目へヒルクライム!レアルートで紅葉と激坂を楽しもう!

今回紹介する峠は、日本で最も深い湖がある秋田県の田沢湖にほど近い秋田駒ケ岳だ。
秋田駒ケ岳は標高1637mあるが、おおよそ1300mの8合目まで県道が整備されているので、自転車で登ることができる。

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今回紹介するのは、前回に引き続き、八幡平見返峠のアスピーテラインでの登りについてだ。 ・峠スペック 坂バカ度:★...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★★☆
景観:  ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(紅葉時期なら+4)
路面状況:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

距離
13.6km
最大標高差
1070m
平均斜度
全体:7.9%
上り:8%
下り:5.3%
獲得標高
上り:1068m
下り:8m

・補給ポイントについて

スタート地点は、国道341号線と県道127号線が交わるこの交差点とする。
8合目までの距離は13.6㎞だ。

アクセスは、秋田新幹線の田沢湖駅から5㎞ほどだ。

・ラストコンビニ

ラストコンビニは、スタート地点にほど近いデイリーヤマザキだ。
1㎞ほど離れればローソンもある。

・ラスト自販機

自販機はコース上に2台あり、手前の自販機はスタート地点から1.5㎞ほど進んだところにある。

ラスト自販機は、田沢湖スキー場のそばにあるスキーレンタル店舗まごころの軒先にあるものが最後だ。(なぜかこの自販機はペットボトルが130円と安い)

・実走レビュー

スタートすると、最初は3~6%ほどの直線的な道を進んでいくことになる。

スタートから水沢温泉郷の入り口までの3.5㎞区間で、平均勾配は5.2%となる。
足馴らしだと思ってマイペースで進んでいこう。

途中には、クライマーという心惹かれる名前のペンションもあった。
次回来た時には是非泊まってみたいものだ。

水沢温泉郷に入ると道端から湯気が上がり、温泉のいい香りが漂ってくる。
その光景とは裏腹に、勾配は増していき3㎞区間で平均7.2%となる。

特にラスト自販機がある田沢湖スキー場付近の1km区間は勾配が9%を超えるので、無理は禁物だ。

途中には黒森山展望台という展望施設があり、田沢湖を一望することもできる。
ここまでで疲れた場合には、景色を眺めながら一服してもいいだろう。

進んでいくと分岐が現れるので、駒ケ岳8合目と書かれている右に進もう。

まっすぐ進むと有名な乳頭温泉郷へ続く道となる。登った後に立ち寄れば疲れも吹き飛ぶはずだ。(ただし、帰りに若干の登り返しが発生するが。。)
写真は鶴の湯

右に曲がると早速8%の登坂が待ち構えているが、恐れることはない。
すぐに勾配は緩くなり、その先600mほどはゆるゆると登っていくだけだ。

この区間が終わると、交通規制を示す大きな看板と見張り小屋が現れ、ぐっと勾配が増す。
駒ケ岳への登りは、ここからが本番といってよいだろう。

ここから頂上までの6.3㎞区間は、平均勾配10%を超える坂が続くので、覚悟を決めよう。

進んでいくと、早速10%をサクッと超える坂が脚を削りに来る。
感覚的には上日川峠の西ルートに近い感じだ。

前半区間の勾配がきつく、10%を下回ることはほとんどない。
場所によっては1㎞の平均が13%を超えるような場所もある。

また20%を超える場所もあるので、持久力だけでなく絶対的なパワーも必要だ。

振り返れば、田沢湖を一望することのできる区間もあるが、正直そんなものを見ている余裕はないだろう。

コースの大部分は、鬱蒼とした木々をかき分けるように続く細い道を進んでいくことになる。

急こう配の坂道の定石通り、カーブ内側の一番勾配がきつく、23%程度まで勾配の上がる場所もあった。
きつい場合には大回りをして登っていくのが良いだろう。

少しだけだが、勾配の緩くなる箇所も存在する。
できるだけゆっくり進んで、ここで少しでも回復を図りたい。

目印となるものがないので、どれくらい進んだかがわかりづらい。
唯一わかりやすいのは小さな沢に掛かった橋で、ここまで来たら残りは2.5㎞だ。

また橋から先は、今までと比べると勾配も落ち着き、平均で8.5%となる。

とはいえ、ここから先も油断はできない。
今まで以上に九十九折れが増え、相変わらずカーブの内側は10%を余裕で超える勾配となる。

12㎞地点を越えたあたりで尾根沿いに進むようになるので、駒ケ岳を視界にとらえることができる。(尾根に出たことは景色以外からはわからないと思う)

空が広くなることで、精神的にも多少楽になる。

とはいえ、勾配は相変わらず10%前後を行き来することになるので、最後まで気を緩めずに登り切ろう。

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・頂上施設について

頂上には駐車場、トイレ(協力金あり)のほかに山小屋があり、中で休憩することもできる。(私が登った日は頂上で6度ほどだったので、室内に入れることは非常にありがたかった)
またタイミングがよければ売店があるので、お菓子やカップ麺を食べることもできる。

その他に森のカフェもあるので、ボトルが空ならありがたく汲んでおこう。
顔を洗うのも気持ちいい。

・路面状況について

路面状況は非常に悪い。
ポットホールやひび割れは全線を通して存在するうえ、コンクリ舗装の部分はかなりガタガタする。

更に道幅が狭いので、登りのきつい区間での蛇行や大回りの際は対向車に注意してほしい。
下りは言わずもがな、スピードを出すのは自殺行為だ。
積雪、凍結がある道路なので、舗装があるだけありがたいと思ったほうが良い。

またこの道路は、環境保護と登山客の混雑を回避するため、交通規制が敷かれており、特定期間は自転車を含めた一般車両の通行はできないので、注意してほしい。(逆に言えば、簡単には登ることのできない、坂バカにはおいしい坂でもあるのだ!)

・その他

さて、ここまで見ていただいた方に、またまたおいしい情報を一つ。
登った後においしい麺はいかがだろうか。
田沢湖駅のそばにそば五郎という蕎麦屋さんがある。
ここの蕎麦は無添加、十割というこだわりがありつつ価格も比較的手ごろで、もちろん旨い!

(写真はがっつり五郎というつけ蕎麦@大盛900円だ)

また、ここのご主人はラーメン好きということで、蕎麦屋なのに日替わりラーメンも提供している。
このラーメンもなかなかに美味なのだ。
しかも毎月22~24日には、ラーメン五郎として二郎系ラーメンを提供するこだわりぶりだ!

駒ケ岳に行く際には、登ってから乳頭温泉→そば五郎のパターンがお薦めだ!