#53 磐梯吾妻スカイライン(福島側)でヒルクライム!福島最高峰へ自転車で登る!

今回紹介する峠は、福島県最高峰の峠となる、磐梯吾妻スカイラインだ。
自転車乗りでなくても、名前くらいは聞いたことのあるであろう、メジャードライブルートだ。
ヒルクライムルートとしても楽し苦登ることのできるルートとなっているので、その概要を説明していこう。

今回紹介する峠は、磐梯吾妻スカイラインの土湯側である。 福島側からの登りに隠れて、いまいち目立ちはしないが、こちらもかなり景色の良...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観:  ★★★★★★★★★★
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆

距離
21.3km
最大標高差
1410m
平均斜度
全体:6.6%
上り:7.2%
下り:6.6%
獲得標高
上り:1428m
下り:23m

・補給ポイントについて

スタート地点はこの交差点とする。
ゴールとして設定した浄土平までは21.3㎞と長い。
アクセス方法は福島駅から伸びる、県道70号を道なりに進むだけだ。

・ラストコンビニ

ラストコンビニはスタート地点から福島市街に5㎞ほど戻ったところにあるセブンイレブンだ。

・ラスト自販機

ラスト自販機はこの地点となる。
途中に高湯温泉という温泉街があるので、そこにも自販機があるかもしれないが、道沿いからは確認できなかった白樺荘の横にある。

・実走レビュー

スタートすると平均7%ほどで登り始め、3.5㎞地点までは7%前後で推移する。

しかし、無散水消雪道路が登場すると一気に勾配は増して11%ほどになる。
この無散水消雪道路は2か所存在しており、どちらもこの区間は勾配が10~12%ほどになる。

その後も勾配は緩むことがなく、高湯温泉の温泉街を過ぎるまでの4㎞弱の区間は平均斜度9%とむしろ厳しくなる。

路面に磐梯吾妻スカイラインの文字が見えると、そこから先はつばくろ谷までの7㎞強の区間は勾配が緩み、平均斜度は5.5%にまで落ちるので、回復のチャンスだ。

特につばくろ谷は眼下に福島市街を望みながら脚を休めることができるので、ここでしっかりと脚の回復を図りたい。

つばくろ谷を過ぎると、また斜度は若干増す。
ただし、ここから先は急勾配と緩斜面が繰り返す、階段式の登りとなる。
この区間は九十九折れで、カーブ部分が急斜面、直線部分が緩斜面で構成され、これを何度も繰り返しながら標高を上げていくことになる。

なお、直線区間は4%程度の斜度に対して、カーブ区間は15%に達する箇所もあり、緩急が激しくゴリゴリと脚を削られていく。
これが、標高1400m過ぎまで続く。

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この区間が終わると、磐梯吾妻スカイライン最大の魅力といっても良い、ワイルドな道となる。
徐々に山肌がむき出しの部分が現れる。

眼下には福島市街も一望できる。

あるカーブを過ぎたところで、絶景が目の前に現れる。

まるでヨーロッパの山岳ステージ(ミニモンバントゥとでも表現しようか)を思わせるようなその景色に、今までの疲れも一気に吹き飛んでダンシングしてしまうこと請け合いだ。

ただし、この区間は有毒の火山ガスが噴出しているので、立ち止まらず、窓を閉めて走行してほしいとの注意書きがあるので、しっかりと守ってほしい。(どうやって窓を閉めるかは各自にお任せする)

この絶景区間はおおよそ2㎞ほどで、斜度も平均で5%ほどなので、楽しく登ることができるだろう。

絶景を楽しんでいると、ゴール地点となる浄土平に到着する。

・路面状況について

路面状況としては、前半が良くない。舗装を補修した後やバンプでタイヤが弾みやすいうえ、斜度も急なのでスピードが出やすいので、注意してほしい。

中盤以降は舗装は比較的綺麗になるので、登り下り共に心配はいらないだろう。
ただし、休日には多くの自動車やバス、バイクが通るので、疲れて蛇行しないように注意してほしい。

・頂上施設について

浄土平には、自販機だけでなくレストハウスもあるので、ゆっくり食事をして疲れをとると良いだろう。
季節や天気によっては、浄土平は風が吹き荒れ非常に寒いので、そんな時はレストハウスへ逃げ込むことになるはずだ。

・その他

実はゴール地点の浄土平は最高地点ではなく、本当の最高標高地点はそこから2.5㎞ほど先にある。
せっかくなので脚を伸ばして、地面に書かれた最高標高地点1622mの文字を確認すると良いだろう。

このコースでタイムをねらう場合には、前半はマイペースで進み、高湯温泉を過ぎたところからエンジンを掛けると良い。
前半に脚を使うと、標高が高いところで回復をしなければならず、タイムロスとなるだろう。