#3,4 子ノ権現でヒルクライム!自転車乗りなら挑戦したい激坂ルート!

第3回は、いわずと知れたみんな大好き子ノ権現(標高606m)である。
この峠の特徴はなんといっても誰をも魅了してやまないその激坂(劇坂?)にある。
その子ノ権現へのルートは二通りあり、比較的緩い北ルート、激坂で有名な南ルートである。
まずは北ルートについて説明していこう。

・北ルート峠スペック

坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観:  ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆

距離
2.9km
最大標高差
308m
平均斜度
全体:10.2%
上り:10.4%
下り:0%
獲得標高
上り:295m
下り:0m

・北ルート実走レビュー

スタート地点は下記が目印となる。

距離は約3㎞でスタート地点から10%前後の傾斜でスタートして一部を除いては基本的にはそのまま緩くなることはない。
また中盤から後半にかけて斜度はきつくなり、最後の300mほどは15~20%程度となるので、前半であまり力を使いすぎないようにしたい。

路面は比較的綺麗に整備されているため気を使う必要はないが、一方で自動車の往来も多いため注意が必要だ。
距離が短いため補給が必要になることは少ないと思うが、必要な場合には国道299号からの分岐あたりに自販機があるので、水分補給は可能だ。

また登りの最中は基本的に日影となるので熱中症の危険など少ないと思われる。
いきなり子ノ権現の激坂にトライするのが不安な方は北ルートから制覇して、とりあえず「子ノ権現に登頂した!」と言い張って、ごまかしている間に南ルートも制覇してしまうのもいいかもしれない。
またトレーニングと考える場合には、北ルートでの出し切り練習はかなり有用だと言えるだろう。

・南ルート峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★★☆
景観:  ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★☆☆☆☆☆☆☆☆

距離
4km
最大標高差
339m
平均斜度
全体:8.3%
上り:8.6%
下り:0%
獲得標高
上り:331m
下り:0m

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・南ルート実走レビュー

子ノ権現のハイライトとなるのは南ルートだ。
こちらはどちらかというとネタ的な意味で登るのが良いだろう。
スタート地点から頂上までは4㎞程度となる。

スタート地点から2㎞あたりまでは15%を超えるような部分は少なく、誰でも行けるだろう。
しかし、ログハウス風の建屋が見えたあたりからが本番だ。


動画2:50あたりから

ここからは10%後半から20%を超える坂が続き、容赦なく子ノ権現パンチを浴びせてくる。
道は細く路面もコンクリートとなり、杉の木くずが左右両側に散らばっている部分もあるのでスリップに注意したい。
また20%を超えたあたりから乗り方によっては自転車のフロントが浮き上がりそうになるので、しっかりと前荷重でやり過ごす必要もある。
そしてログハウス風の建屋からカーブを3回越えたあたりでまたぐぐっと傾斜が増し4回目のカーブで20%をサクッと超えてくる。


3回目のカーブ

そしてそのまま20%越えの直線を過ぎて最後のカーブを迎える。
この最後のカーブが一番厳しく、外側でも25%、内側に至っては30%となる。


4回目の最後のカーブ前


最後のカーブ過ぎから見下ろした図

しかしこれをやり過ごすことができれば、カーブ終了後のラスト区間は15~20%台に落ち着くのでゴールは見えたといっていいだろう。(感覚がおかしくなるので15%が楽に感じる)

・その他

ちなみに子の権現は正式には子ノ権現天龍寺という神仏習合の習わしが残るお寺さんで足腰守護の神仏として信仰されているとのこと。
登頂した際にはしっかりと今後の筋力アップをお祈りしよう。
また自転車につけられる御守りもあるようなので、子ノ権現登頂記念にゲットしてこれ見よがしに自転車に括り付けるのもいいかもしれない。