#134 青崩峠(静岡側)でヒルクライム!自転車で登る激坂峠!

今回紹介する峠は、前回紹介した兵越峠と並行して走る青崩峠(あおくずれとうげ)だ。
兵越峠の記事で記載したが、青崩峠は車道が途中までで終わってしまっている。
そのため正確に言うと峠の頂上までではなく、自転車で登ることができるところまでの記事となることをご了承いただきたい。
峠の全長は11.4㎞となる。

今回紹介する峠は、静岡の北西部に位置する兵越峠だ。 兵越峠はひょうごしとうげと読むが、地元ではひょーごえと呼ばれているそうで、静岡...

峠の前半部分は兵越峠と重複しているため、水窪から兵越峠・青崩れ峠の分岐地点までの説明は省かせていただく。
青崩峠への分岐地点は写真の通りだ。

青崩峠が☆9になる理由は、ここから通行止となるゴール地点までの3.3㎞に凝縮されており、その平均勾配は11%となる。
また平均勾配もさることながら、何度も現れる30%勾配は体力だけではなく、技術も要求される登りと言える。

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★★☆
景観:  ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★☆☆☆☆☆☆☆

距離
11.4km
最大標高差
718m
平均斜度
全体:6.3%
上り:6.8%
下り:0%
獲得標高
上り:708m
下り:0m

・実走レビュー

スタートすると、分岐から最初の500mほどは3%強の勾配となっており至って平和だ。

500m地点を過ぎると勾配は10%前後になる。
が、しかしまだ平和だ。

そのまま500mほど走ると、兵越峠に繋がる高規格道路の下を通るトンネルが現れる。
このトンネルの先からが激坂区間となる。
(写真からも先の勾配が何となく伝わってくるのではないだろうか。。)

トンネルを越えると、いきなり25%強の勾配が現れる。
右側の平坦部分と見比べてみれば勾配の厳しさが分かるだろう。
25%勾配は100mほど続く。

きつい勾配を越えると一旦勾配は緩まり、その先は300mほど16%程度の登りとなる。
緩いといっても16%なので、あまり脚が休まるようなことはない。

比較的直線的な登りを進んでいくと、その先に斜度のグーンと上がったカーブが現れる。
言っておくが、写真手前の道でも勾配は15%を超えているのだ。

このカーブから先の200m区間がこのルートでもっともきついところと言えるだろう。

200mの平均勾配は26%ほどになり、瞬間的な勾配はカーブで35%ほどになる。
(止まりそうな速度なので、正確な勾配は不明だ。)

サイコンの速度計測が止まりそうなスピードでカーブを過ぎ、100mほど進むと勾配は一気に緩やかになり、その先は100mに渡って6%程度の勾配となる。
この区間は、まるで下りになったかのような錯覚を覚えるだろう。

このありがたい休息区間を越えた先に、足神神社という足にまつわる神様が祀られた神社が現れる。

この神社はスポーツ界では有名なようで、神主さんのお話によると某フィギュアスケーターやサッカー選手、プロレスラーなどがお参りに訪れているそうである。
また紅葉のシーズンは隠れた名所とのことなので、紅葉シーズンに来るのもいいかもしれない。

残念ながら自転車用のお守りはないが、草履型のお守りや肌守りを頂くことができる。
ここまで登ってきたなら、せっかくなのでゲットしておきたいお守りだ。

社務所には看板犬のフクちゃんというワンコがいて、とても人懐っこい可愛い子だった。

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坂に話を戻すと神社からゴールまでは1.5㎞程になる。
神社を折り返しと考えておくと良いだろう。
ちなみに足神神社の前後100mほどは20%の坂になっているので、神社に寄ろうとして立ちゴケなどしないように注意しよう。

神社前の坂を越えると100mほど10%程度の坂が続き、その先はまた200m弱に渡って25%弱の勾配が続くことになる。
また200m区間後半の50mほどは30%になるので、注意だ。

実は私が登った時は前日が雪だったため、この区間から先は凍結・積雪があり足つきを余儀なくされてしまった。
青崩峠を足つき無しで制覇したい時には、気候の良い日を選んで挑戦したいものだ。

激坂区間を抜けると、再度200mほどは2~5%程度の勾配が緩やかな区間となる。
ここが後半戦で休むことのできる唯一の区間となるので、呼吸を整えよう。
ここでゴールまでは残り1㎞となる。

休憩区間が終わると、また200mほどにわたり11%強の勾配が待っている。
とはいえ、今までの勾配と比べればマシと言える区間だろう。

この区間は、清流を渡る橋が現れるまで続く。

この橋を越えると、勾配はまた急に20%強となる。
距離は200mほどだ。
そしてやはりラスト50mほどは30%の勾配が待ち構えている。

しかしこの激坂区間を越えることができれば、青崩れ峠は制覇したも同然だ。
その先は10%程度の勾配の坂はあるものの、300mに渡って平均で4%程度となる。

そして最後は20%の直線100mを登り切れば、ついに自転車で登ることのできるゴール地点となる。

・頂上施設について

ゴール地点には塩の道という石碑があり、かつて海辺から内陸に塩を運ぶために使われた道の名残を感じることができる。

一応ゴール地点から先にも道は続いているが、未舗装路となっており通行止めとなる。

・路面状況について

路面は激坂によくあるコンクリ舗装となっており、滑り止めの横溝が彫られている。
自転車で走るのに支障はないが、下りはタイヤが跳ねるので注意しよう。

この峠を制覇するためのコツは、とにかく耐えることだ笑
無駄にペダルを回したりするのはもってのほかで、20%を超える区間はとにかく前寄りに体重を掛けて、ひっくり返らないようにじりじりと進む。
ドリンクを飲めるのは勾配の緩くなったところだけなので、暑い日には補給ポイントには注意したい。