#133 兵越峠でヒルクライム!山間に現れる不思議な高規格道路!




今回紹介する峠は、静岡の北西部に位置する兵越峠だ。
兵越峠はひょうごしとうげと読むが、地元ではひょーごえと呼ばれているそうで、静岡県と長野県に跨る峠となっている。
なお兵越峠は、一年に一度静岡県浜松市と長野県飯田市で峠の国盗り綱引き合戦が行われており、毎年県の境が移動するという面白い峠になっている。(実際に行政の境は変わらない)




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・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観:  ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★★★

距離
15.7km
最大標高差
889m
平均斜度
全体:5.6%
上り:6.3%
下り:3.8%
獲得標高
上り:893m
下り:15m

・補給ポイントについて

スタート地点は松市天竜区水窪町にある国道152号線秋葉街道の交差点からとする。
頂上までの全長は15.7㎞だ。

・ラストコンビニ

スタート地点となる水窪(みさくぼ)町は、山間に位置する町としては大きな町ではあるが、残念ながらコンビニはない。
しかし商店やスーパー、飲食店はあるので補給に困ることはないだろう。
(浜松方面から来ると水窪まで40km以上に渡って大きな集落がないので、水窪の町がとても大きく感じる)

スタート地点にも、山道商店という素晴らしい名前のスーパーが存在している。
ちなみにここの自販機にはミステリーボタンがあって面白い。

・ラスト自販機

ラスト自販機は、スタートから約5㎞地点にあるはくりやという酒屋にあるものが最後だ。

・実走レビュー

スタートすると、最初の1.5㎞は10%程度の登りを含めて平均5.5%の勾配となっているが、1.5㎞を過ぎるとそこから先は5㎞地点まで3%弱の緩い勾配が続く。
山間の景色も素敵なので、サイクリングだと思ってマイペースに進むと良いだろう。

ちなみにラスト自販機のあるはくりやのそばにはトイレもある。

5㎞地点から2㎞ほどは4%程度の勾配となっている。
少し勾配はきつくなるが、その先も勾配は増していくので無理せず進んでいきたい。

その先の2.2㎞区間は平均8%と急に勾配がきつくなる。
またこの区間の途中には青崩峠との分岐があるので、飯田方面に直進しよう。
(青崩峠については次回紹介する)

直進するとまるで高速道路の様な綺麗な高規格道路が登場する。
この区間は約1㎞で勾配9%の坂となっているが、道が広いため錯覚で勾配が緩く見えてしまう。

草木トンネルが見えれば勾配は一旦緩くなり、トンネル内は3%程度の勾配となる。
トンネルは1㎞以上に渡って続くので、ライトは忘れないようにしよう。
また車道走行が不安な場合には立派な歩道が整備されえいるので、一時的に歩道を走行すれば安心だろう。

トンネルを抜けて500mほど進むと1車線の林道になる。

実はこの兵越峠はここから先の区間で、国道152号線ではなく県道扱いになっている。
というのも本来国道152号線は、青崩峠を通って長野につながる予定だったが、この一帯は破砕帯のために工事が難航し計画が破棄されたことから、自動車で通過できない国道が誕生した。

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また、この152号線に沿って三遠南信自動車道が兵越峠の下あたりを通る予定であったが、そちらも同様に工事計画が変更となったことから、本来高速道路となる予定であった草木トンネルを含めた前後の区間は一般道路に格下げされ、兵越峠につながる県道に接続されたという珍しい道になっており、山の中に突然現れる立派な道路は不思議な光景を生み出している。
ヒルクライム中に高規格道路を走ることができるというルートは、全国を探してもここだけではないだろうか。
道路好きには、この光景を見に行くだけでも価値のあるルートと言える。
興味のある方はWikipediaを参照いただきたい。

さて話がずれてしまったので、林道区間に話を戻そう。
ここから先は勾配が徐々に増していく。

最初の1.5㎞は5%強の勾配なので、そこまできつくはない。

しかしそこから先は、頂上まで3㎞強の区間で平均10%の勾配となる。
景色はあまり変わることはなく、天竜川の支流となる草木川と並行して登っていく。
今までと比べると明らかに勾配がきつく、景色の変化が少ないことからいまいちモチベーションは上がりづらい。

また浜松方面から自走してきた場合には、それなりの距離を走って脚を使っていることになり、ここが一番の難関になることは間違いない。
高規格道路が終わってから頂上までは3.2㎞あるのでサイコンで測っておくと残り距離が分かって走りやすいだろう。

ちなみにこの林道区間の大部分には、凍結防止用の塩カル剤が撒かれていたので冬季でも概ね走行は可能と思われるが、さすがに前日に雨や雪がゆると凍結している個所もあるので注意したい。

塩カル剤の撒かれていない側道はこんな感じ。

何とかモチベーションを保ちつつ登っていき、大きなヘアピンカーブが現れたらそれを越えた先が頂上となる。

・頂上施設について

頂上には小さな駐車場とトイレがあったが、閉鎖されていた。

また頂上は切通しで木に囲まれており、見晴らしは悪い。

こんな県境の山の中まで浜松市というのは、少々違和感がある。

・路面状況について

路面状況は全線を通して良好で、林道区間も道幅は細いが路面は綺麗だ。
交通量も多くないので、安心して走ることができるだろう。
なお写真にある長野側は、道はあまりよくないようだ。。