#232 ビーナスラインでヒルクライム!自転車乗りなら一度は行きたい絶景ツーリングコース!

今回紹介するのは、長野県の茅野市から上田市にまたがるビーナスラインついてだ。
ビーナスラインは元々、有料観光道路として整備されたが現在では無料開放され、その立地から関東や東海、関西からのドライブやバイクツーリング、自転車でのサイクリングスポットとして有名な高原ルートとなっている。

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・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観:  ★★★★★★★★★★
路面状況:★★★★★★★★☆☆

距離
59.6km
最大標高差
994m
平均斜度
全体:1.6%
上り:5.9%
下り:5.7%
獲得標高
上り:2067m
下り:1103m

・補給ポイントについて

今回のスタート地点は、ビーナスラインの本来の始点となる御座石神社交差点から、6㎞程進んだところにある渋川橋交差点からとする。
ゴール地点となる美ヶ原美術館までは全長59.6㎞となり、獲得標高も片道2000m以上、往復すると3000mを超えるなかなかにハードな道のりだ。
また、スタート地点までは茅野駅から一本道で来ることができるので、東京から日帰りで輪行ライドを楽しむことも容易だ。(ツーリングルート後述)

・ラストコンビニ

コース上のラストコンビニは、白樺湖にあるローソンだ。
店内飲食スペースの他、綺麗なトイレ併設されているので重宝する。
ちなみに、このローソンは全国的に見ても珍しい「リゾートローソン」で滞在施設併設型の店舗となっている。
補給がてら寄ってみるのも面白いコンビニだ。
スタート地点からは1㎞程離れたところにあるセブンイレブン又はデイリーヤマザキが最寄りとなる。

また、コース上には10kmほどの間隔で茶屋やドライブインがあるので、補給で困窮することはないだろう。

・ラスト自販機

自販機もドライブインなどに設置されているので、困ることはない。

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・実走レビュー

スタートすると、すぐに登りが始まる。
ここからは15㎞弱に渡って平均5%強の登りが、スズラン峠という峠までつづく。

この区間は階段状の登りになっており、所々で勾配が緩む。
平均としては5%強の登りとなっているが、勾配の緩む箇所を除けば8%前後の登りが連続しているということだ。

更科湖の横を抜けたプール平というあたりまでは比較的交通が多いので、気を付けたい。

またプール平を過ぎた後の1.5kmほどの区間は10%勾配が続き、所々13%になることもある。

北八ヶ岳ロープウェイの看板が見えてくれば、スズラン峠までは残り4㎞強だ。

スズラン峠手前1㎞地点には、女の神展望台というところから茅野市街を一望できる。
先は長いので、一休みするには最適なポイントだ。

スズラン峠頂上は標高1760mと、比較的高標高地点にある。
私の登った日は最高気温30度と暑いくらいで、峠の頂上でも気持ちの良い気候であったが、陽が隠れれば肌寒さを感じる可能性はあるので、防寒装備は十分に考慮しておこう。

スズラン峠を抜けると、ここからは白樺湖まで下りになる。
道がまっすぐで簡単にスピードが出てしまうが、路面が多少粗いので、落車には十分注意してほしい。
一か所信号があるので、左折しよう。

白樺湖を越えると、霧ヶ峰まで約9㎞、平均4%強の登りとなる。
またここからは、ビーナスラインの真骨頂ともいえる気持ちの良い景色が続く。

登り始めてすぐに白樺湖と八ヶ岳を望むことができる。
登りは常に5%程度で推移するので、それほど辛くはないはずだ。

車山高原を過ぎて車山肩駐車場までの残り1.6㎞区間は、勾配が若干厳しく平均7%弱となる。
それも気持ちの良い景色を目の前にすれば、どうということはないのだが。

車山肩駐車場まで来れば、コースの半分を消化したことになる。
また霧ヶ峰から先は和田峠までの11.5㎞区間で下り基調が続く。

車山肩駐車場から2.5㎞程下ってきたところにある霧ヶ峰霧の駅の交差点は右折しよう。
直進すると、そのまま諏訪湖まで下ってしまうことになるので、注意しよう。

霧の駅からは長めの下りと、短い登りが連続する。
全体としては下り基調ではあるものの、登り区間ではそれなりに脚を使うことになる。

景色は所々緑の木々に覆われるようになる。
白樺湖から霧ヶ峰区間と比べると景色こそ劣るが、向こうに見える山々と青い空のワインディングが気持ち良い区間だ。

和田峠まで来ると、ここからは登りに転じる。
4㎞に渡って6%弱の登りが続く。

三峯駐車場まで来れば登りは終わる。
ここからの眺めも、開けており気持ちが良い。

三峯駐車場からは9㎞に渡って、再度下り基調のアップダウン区間となる。
この区間は、最初の長い区間を除けば下りと登りがほぼ半々なので、ここまで来たことを考えると少し辛い区間だ。

途中の扉峠には、ここにも茶屋があるので、状況に応じて適宜利用すると良いだろう。

落合大橋を過ぎると、ここからが美ヶ原に向けた最後の登りとなる。
この登りは、美ヶ原までの4㎞弱に渡って平均9%と、なかなかハードな登りだ。
勾配が緩くなることはなく、カーブの内側では10%を超える。

最後だと思って気力で頑張るというのも良いが、景色は良いので、辛くなったら無理をせずに一旦休憩するのもありだ。

分岐が現れるので、この分岐を右折しよう。
分岐から頂上まではもう少しだ。

最高標高地点には標高看板があるので、押さえておきたい。

・頂上施設について

頂上から少し進んだところに美ヶ原美術館があり、道の駅も併設されている。
展望スペースや自販機、水道もあるのでリフレッシュすることができる。

また、頂上手前の分岐を直進すると美ヶ原高原に行くことができる。
高原内は自転車乗車は禁止だが、押し歩きは可能なのでぜひ散歩してみてほしい。

山の上とは思えないような広々とした高原が広がり、日本とは思えないような美しさだ。

また、駐車場のそばにある売店で飲むキノコ汁も汗をかいた身体に塩分が染みわたって美味しいので、お薦めだ。

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・路面状況について

路面は区間全体を通して比較的良好だ。
所々で凹凸はあるので、下りでは気を抜かないようにしたい。
また観光道路のため、自動車やバイクが多いので、対向・後続車両にも注意したい。

・その他

もし東京方面から輪行ライドに来るのであれば、新宿7時発茅野駅9時7分着の特急あずさがある。
そのままビーナスラインを走り、美ヶ原からは県道464号線→県道62号線を抜けて松本に下り、そこから特急あずさに乗れば、一日でも十分に楽しむことができる。(ただし県道は路面が悪いので、十分に注意が必要だ)

自動車の場合なら、スタート地点そばの花蒔公園に自動車を止めて走り出すと良い。
戻ってきてからは、近くに温泉もいくつかあるので、ゆっくりと温泉に入ってから中央道で戻ることができるだろう。

また登りに自信がない方は、白樺湖まで自動車で行ってしまって、白樺湖畔の駐車場に車を止めて走り出すと良い。
これなら美ヶ原まで往復して80㎞弱、獲得標高も2000m程になる。(それでもなかなかのルートではあるが)