解決!ロードバイク初心者が気になる疑問5選(購入後編)

・少し乗ると体が痛くなっちゃうんだけど。。

ロードバイクに乗り始めた誰しもが抱える問題なので、心配は不要だ。
そもそも乗り始めの頃は、ロードバイクに乗るための筋肉が少ないので、少し乗れば太ももやふくらはぎの筋肉痛、首や腰の疲労による痛みがでる。
まずは5回、走れる距離でいいので走ってみて、痛みがどうなるか見てみよう。
徐々に痛みが少なくなってきているなら、それはロードバイクに乗る筋肉がついてきた証拠だ。
これは時間が解決してくれるので、安心して乗り続けて構わない。
一方で、いつまでも痛みが引かないという場合にはポジションやパーツを見直す必要がある。
痛くなる箇所や痛くなり方で解決方法は違うので、その詳細を見ていこう。

首や肩

時間が解決しない痛みが首に出ている場合は、ハンドルまでの距離が遠いか低い可能性が高い。
乗る時に腕が突っ張たりしていないだろうか。
ステムやハンドルを短い物や幅の狭いものに交換したり、ハンドルを上げることで解決できる可能性が高い。

これもハンドルまでの距離が遠い可能性があるので、ステムを交換してみるのも手だ。
また、サドルの高さや前後位置に起因している場合もある。
そして一番大きい理由は、体幹が弱いことだ。
体幹が弱いことで、正しい姿勢を取れていない可能性がある。
一般生活で姿勢を気にして行動することで、意外にも改善してしまうこともがある。

手のひら

ハンドルが低かったり、遠かったりする可能性がある。
また、ハンドルをグッと強く握っていないだろうか。
始めの内は、緊張から自然と身体に力が入っている可能性も大きい。
ハンドルを強く握ってしまうと、自転車からの振動をもろに受けて疲れるだけではなく、落車に繋がる恐れもある。
ブラケットにそっと手を添えて包むくらいの感覚でいよう。
ちなみにブラケットに手を添える走り方が短時間しかできない場合は、体幹が弱い可能性も高い。

サドルが低すぎたり高すぎたり、又は前後位置が合っていない可能性がある。
また、ビンディングを使っている場合は、クリート位置が合っていない可能性も大きい。
ペダルを漕ぐ(踏む)ときは母指球がペダルの軸上に来るが、この時には脚が伸び切っていてはいけない。
ペダルが下死点(一番下)に来た時に、ペダルの軸上にかかとが乗った状態で脚が伸び切った状態にすると、実際にペダルを漕ぐ(漕ぐ時は母指球)時に脚の伸びに若干の余裕が生まれる。
これが、サドルの高さを調整するときの、大まかな適正位置だ。
また漕ぐ時に、極端なガニ股になってはいないだろうか。
ガニ股になりすぎると、漕ぐ時に無駄な力を使い、結果として膝を痛める。

おしり

いきなり長距離をレーパン(自転車用のパッドが付いたウェア)無しで走れば、私だってお尻は痛くなる。
そういう意味では最初は慣れの部分が大きいので、ある程度我慢して乗ってみよう。
それでも痛くなったら、サドルのどこに座っているかを確認しよう。
先端に座っているなら痛くなって当たり前だ。
またどんな人でも、走りながら場面に合わせて座る位置を少しずつ変えている。(無意識にやっていることもある)

サドルの着座位置として最も長時間快適に座れるのは、自分の骨盤のでっぱりの左右2点が上手く乗る位置だ。
この位置を基本として、乗ってみてほしい。
また乗っている時に、腰が沿っていないだろうか。
この乗り方だとお尻だけでなく、様々な個所が痛くなる。

ロードバイクの正しい乗車姿勢は、背骨がアーチを描いている状態だ。
これを意識することでも改善の可能性がある。
もしそれでも改善しない時は、サドルを変えてみよう。
ただし極端に柔らかいサドルはダメだ。
それでは痛みをごまかしているだけで、根本的な解決にはならない。

まとめ

上記に書いたことは、かなり簡単な内容でしかない。
身体の痛みの原因は様々なところからきており、複合的な要因がある可能性もある。
特に自転車は、想像よりもはるかに全身運動なので、痛くなる原因は様々だ。
もし自分で痛みを解決出来なければ、すぐにショップに相談すると良いだろう。

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・坂が登れません。坂を登るコツはありますか?

坂を登れるようになるには、坂を登るしかない(哲学)というのが回答になってしまう。
しかし、それでは解決にならないので、もう少し具体的な話をしよう。

そもそも坂が嫌い

これは難しい問題だが、結構多い。
食わず嫌いなら、まずは登るためのモチベーションとして、綺麗な景色や美味しい食事のある山に行くのが良い。
登ってみたら意外と楽しかったり、想像していたイメージと違ったり、達成感が病みつきになるかもしれない。

少しでも楽に登りたい

この場合は、機材を考えよう。
仮に今の自転車についているのがノーマルクランクなら、コンパクトクランクに替えるのだ。(スプロケットを大きい物に替えるのも有効)
これだけでかなり変わるはずだ。
女性など絶対的なパワーがない人には、この方法がお薦めだ。

少しでも楽に登りたい2

もうひとつはダンシング(立漕ぎ)をマスターする方法だ。
私自身も正しいダンシングを教えてもらったことで、かなり登りが楽に速くなった経験がある。
ダンシングの仕方などは、文章で伝えるのは難しいので、Youtubeで「ダンシング 正しい方法」等と検索してほしい。
ちなみに初心者の場合は、そもそもの筋肉量が少ないので、ダンシングが長く続かない。
これは乗り込んで解消するしかない。

少しでも楽に登りたい3

かなり精神論だが、思考を変えてみよう。
辛いと思うから辛いのであって、辛くともまだできると思うようにする(ただし楽だと思うことはないw)だけで精神的に気持ちが変わる。
頑張れると思えれば顔も前を向くので、下を向いているより気道が確保されて呼吸も楽になる。(これは科学的に証明されている)
「心頭を滅却すれば、火もまた水の如し」というわけだ。

少しでも楽に登りたい4

もし同じ姿勢でずっと走っているなら、ポジションを変えてみよう。
座る位置を変えてみたり、ハンドルの持つ位置を変えてみるのだ。
少し後ろ寄りに座れば、脚の大きな筋肉を使えるようになるし、上ハン(ハンドルの上部)に手を添えることで姿勢がアップライト(立つ)になり、呼吸が楽になる。
疲れを一か所に貯めないように、様々な筋肉を使って疲労を分散させることが大切だ。
どうしたら自分に合った走りができるのか、どうせ同じ登りなら色々試してみるのも楽しい。

記事のまとめ

乗り始めると、体や機材に様々な疑問や問題が出てくる。
それらを解決していくのも、ロードバイクの一つの楽しみだと思う。
今回はそういった中からいくつかの疑問について、私の分かる範囲で回答と対策を書いてみた。
全て私が経験していることなので、大きな間違いはないと思うが、もし気になる点があればご連絡いただきたい。
また練習方法や乗車姿勢については、文章だけだと伝わりづらいので、時間ができたら撮影して動画にて紹介できればと思う。