【2019年最新版】宮古島トライアスロンSTRONGMAN・バイクパート完全攻略法!(後編)

今回も前回に引き続き、宮古島トライアスロンSTROGMANのバイクパート攻略について解説したいと思う。

前回の記事

今回も前回に引き続き、宮古島トライアスロンSTROGMANのバイクパート攻略について解説したいと思う。 前回の記事 ...

・宮古島トライアスロンのコースについて

宮古島トライアスロンのバイクパートは157㎞となる。
スイム会場となる東急リゾート前の前浜から上がり、トランジションエリアを抜けてスタートし、宮古島を1週半して宮古島陸上競技場までの157㎞がバイクコースだ。
公式コースマップはこちら

距離
158km
最大標高差
547m
平均斜度
全体:0%
上り:3.7%
下り:4.1%
獲得標高
上り:1377m
下り:1343m

・東平安名崎~うえのドイツ文化村

東平安名崎で折り返すと、5㎞先の海宝館までは登り基調となる。

そこまで勾配がきついわけでもないが、東平安名崎まで丁度100㎞程をレースペースで走ってきた脚には、地味に応える。
特に海宝館から先には、きつめのアップダウン区間が待っているので、頑張りすぎだけには気を付けたい。

海宝館の交差点を左折すると、前述したとおりのアップダウン区間が待ち受ける。
この区間はうえのドイツ文化村までの11㎞強に渡って続き、今までの区間と比べると登りの勾配がきつくなる傾向にある。
登りが苦手なトライアスリートには、ハイライトととなる区間かもしれない。
因みに、この区間は追い風寄りの横風となるので、平地や下り区間は比較的楽に走行できるはずだ。

この区間には、大きく分けて3つの登りが存在する。
それぞれの登りの距離は長くないが、登り方によって体力の消耗具合は大きく違うので、それぞれの登り方を見ていこう。

1つ目は、ソーラー発電所と風力発電所を越えたところに存在する第一の坂だ。
この坂は2段坂になっており、急な短い坂とダラダラとした長めの坂がひとつになっている。
急坂は短いので、手前の緩い下り区間で加速しておけば、勢いでほとんど乗り越えられる。
2段目の坂はギアを軽めにして、脚を回すことを意識して進もう。
むしろ勢いで急坂を乗り越えておかないと、無駄足を使って後半のダラダラした登りで失速してしまうので、手前の下りでの加速を意識しておこう。

2つ目は、ムイガー断崖の登りだ。
ここの坂は、勾配6~7%程度で距離500m程の一定勾配の登りになっている。
この坂も手前の区間が長い下りで構成されているので、できるだけ勢いを生かして走りたい。
それでも勢いだけでは登り切れないと思われるので、速めにインナーに落として回すペダリングで効率良く進もう。
またこの登りは、登り切った先に短い登りがある。
長い坂を登り切った安心感から、その先の短い登りの手前で脚を休めてしまう人が多いが、これでは失速してしまい、せっかく頑張って登ってきた意味がなくなってしまうので、短い登りの頂点より少し先の下りになり始める辺りまでは、ペダルを止めずに回し続けよう。

3つ目の坂は、インギャーマリンガーデンからシギラリゾート手前までの登りである。
一定の勾配で平均勾配こそ3%強であるが、距離は1㎞強あるため脚を使わせてくる登りだと言えるだろう。
ここも事前の下り区間で、できるだけ速度に乗せて勢いを生かしたい。
勢いがなくなる前にチェーンをインナーギアに移行させておくことで、無駄に重いギアを踏むことを回避できるだろう。
可能であれば、ダンシングで体重をうまく使って乗り越えたい。
ダンシングが苦手な場合は、15km/hを切らないくらいの速度を維持できるギアを選択して回そう。

インギャーマリンガーデンからの坂を過ぎてしまえば、あとはドイツ村まではそれほどきつくないが、細かなアップダウンは引き続くので、気を抜かないようにしよう。
また3つの大きな登り以外にも、前述の区間には小さなアップダウンが連続する。
この区間では、下りの後には登りが必ずあるので、できるだけ下りでブレーキを使うことは避け(危険な場合はその限りではないが)、登りの頂点に向けて一定の力で漕ぎスピードがゼロになる様なイメージで走ると良いだろう。

ちなみに東平安名崎からインギャーマリンガーデンまでは自販機が無いので、事前に水分確認は忘れないようにしよう。

ドイツ村が見えたら、その先の交差点を右折する。

右折するとすぐに登りとなるので、できるだけスピードを殺さずにカーブを曲がりたいが、逆バンクなので安全マージンを意識したスピードで交差点に入ろう。

スポンサーリンク

・うえのドイツ文化村~東急前

交差点からの登りは約1㎞と長く、勾配も厳しめだ。
アップダウン区間を越えてきた脚には確実に応えるだろうが、これが終われば2周目の大福牧場付近の登りまでは、長い登りは存在しない。
登りやすいギアを選択して、心拍を上げすぎないように注意しよう。

登り終われば、来間大橋までの8㎞は下り基調、又は平坦な道が続く。
ここは一息つきやすい区間なので、しっかりと脚を休ませておきたいところだ。
ただし、路面にはキビや街路樹の残骸が落ちている個所もあったので、路面には注意を払っておこう。

来間大橋まで進んでくると、橋の上だけは一旦短い登りになっている。
また風が吹くと、行きはつらい区間になる可能性が高い。
橋を渡ればすぐに折り返しとなるので、来間島に登る必要がないのはありがたい。

ちなみに橋を渡り始める手前に排水溝などの段差があるので、ハンドルを取られないように注意しよう。

橋を渡って最初の交差点を左折すれば、東急までは1㎞強と短い。
東急からは2周目に突入し、伊良部島と池間島はカットされる。
2周目は30㎞弱と短く、登りも大福牧場横の登りを除けば、小さなアップダウンのみだ。
詳しくは前編中編を参照いただきたい。

・STRONGMANワンポイントまとめ

・走り方

・勢いでおりゃっと走るのではなく、できるだけ出力を一定にして走る
・登りの前の下りは有効に活用する
・横風はハンドル荷重ではなく、体重を預けるようにして走る
・畑の切れ目や茂み、建物の切れ目では突風が吹く可能性がある
・ランパートに移行する前にケイデンスを高めておけば、スムーズにランへ移行できる

スポンサーリンク

・補給の仕方

・補給は一定時間ごとに摂るようにし、お腹が減る前には何かしらお腹にいれること
・補給食は味に変化をつけて、飽きないように工夫しよう
・水分や糖分だけでなく、体液が薄まらないように塩分(ミネラル)補給も忘れずに
・トイレは我慢せず、出すものは出せるときに出しておく

・レースまでの対策

・レース当日は暑くなる可能性が高いので、事前にサウナなどで汗の出る身体づくりをする(熱中症対策)
・今から練習してもメリットは少ないので、身体を慣らす程度の緩めの練習のを心掛ける
・当日に慌てないように、自転車の整備や調整は済ませておく(チェーン清掃だけでもかなりの走行ロスを抑えられる)

こちらもおすすめ

沖縄から戻ってきてからというもの、本州の気温の低さに震え若干風邪を引いたKENTである。 今回は沖縄は良かったなあとい...

・最後に

トライアスロンは3種目あるため、人によって得意な種目も苦手な種目もあるだろう。(私はスイムが苦手だ。。)
しかし、3種目の中で最も時間の配分が大きいバイクパートは、タイム短縮の可能性を最も秘めたパートと言える。
「バイクパートを制する者はトライアスロンを制する!」とまで言わないが、このパートを出来るだけ速く、楽にクリアすることができれば、そのあとのランパートにも十分脚を残すことが可能だ。
形はどうであれ、この記事が少しでも多くのSTRONGMANの役に立つことを祈っている。