ロードバイクに乗るモチベーションをアップしたり維持する方法

今回は坂から少し離れて、ロードバイクに乗るモチベーションについて話をしたい。
実は、いま私は自転車に乗る事へのモチベーションが落ちている。
正確に言うと、夏が終わってから徐々にモチベーションが低下中だ。
毎年この時期はモチベーションが下がりやすいので、あまり深くは考えていないのだが、今年はいつも以上に低下しているので、改めて記事にすることで考え直してみたい。

・そもそもモチベーションって?

モチベーションとは、人が行動を起こすときの原因、すなわち動機を意味する。
組織の中では仕事への意欲を指し、意欲を持つことや引きだすことを動機づけと呼んでいる。(コトバンクより引用)

辞書的に言うと上記の様な意味合いだが、簡単に言えば「どうしてそれをやりたいのか」の理由ということになるだろうか。
「ロードバイクに乗りたい」ということに絞れば、「遠くへ行きたい」だったり、「ダイエットしたい」ということになるだろう。
また大会などの目標に合わせた長期的なものから、「今日は晴れているから乗りたい(逆に雨だから乗りたくない)」という短期的なものまで様々だ。

因みに、私のモチベーションが低下している理由は、以下の通りだ。

1.夏が終わり気温が下がりはじめ、山に登ることが快適ではなくなってくる。
2.今年想定していた登りをほぼ消化してしまった。
3.去年より走行距離が伸びていないことで、実力が低下していることを実感して、面白くなくなっている。
4.一人で走るので、目標や予定があいまいになりやすい。

これらの理由が複合的に重なり、モチベーションが低下している。
うーん、どう解決したらよいものだろうか。

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・解決方法

自転車に乗り始めたばかりの人や、逆に頻繁に乗る機会のない人からすると、いまいち想像できないかもしれないが、こういったモチベーションの低下というのは不定期ではあるが、時々訪れる。
好きなことと言えど、それをやっているのは人間なので、波があるのは当たり前のことなのだが、ではこの下がってくる(又は下がってしまった)モチベーションを持ち直すにはどうすればよいだろうか。
まどろっこしいことは抜きにして、私が実践して効果のあった解決策を紹介していこう。

・放置してみる

やる気がないなら、それを放置してみるのは一つの手だ。
私が過去にモチベーションが低下した時は、放置して持ち直したことが何度かある。
本当に好きになったことなら、たとえモチベーションが一時的に落ち込んだとしても、奥底にある情熱が消えることはない。
何かのタイミングやきっかけで、その炎は再度大きくなる。
逆にそのまま他のことに流れたり、忘れていくようなら、純粋にその趣味が心からハマるものではなかったということなのだろう。
しかし、他に新しい趣味を見つけることは決して悪いことではないし、趣味なのだから自分が楽しければそれが一番良い。
私の場合、自転車を一時的にでもやめると、身体の一部がだるくなったり、すぐに太ったりと体調変化に現れる。
そうすると、身体が動かしてほしいという欲求を出してくるので、それに従ってまた自転車に乗り始める。(もちろん体調も乗っていると良くなる)
ある意味で、放置期間とは休息期間の様なものだと思えば、理解しやすいだろう。

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・グループで走る

これも有効な手段だ。
ひとりだと、どうしてもさぼってしまいがちなきつい練習や、億劫になりがちな苦手なルートなども、グループで走る事でモチベーションを保つことができる。
部活動をしていた人なら分かると思うが、部活をサボるのは、それなりの勇気と理由が必要ではなかっただろうか。
グループで走ることは、正にそれと同じような状態だ。
集合時間を決めて、目的の場所までできるだけペースを合わせて走る。
励ましたり、励まされたりしながら走れるので、何とか頑張れる。
モチベーションが下がった時にもいいし、そもそもモチベーションを下げづらくする効果もある。

・大会やイベントを入れる

人間目標があれば、そこに向けて頑張れる生き物だ。
逆に目標がなければだらけてしまう。
これは私の今の状態に正に当てはまる。
今年のスケジュールを概ね消化して、宙ぶらりんなわけだ。
一般的な話でいえば、ロードバイクに乗り始めて半年~1年位して、少しずつ走れるようになってきたなと自分で実感し始め、次はどうしようという状況がそれにあたると言える。
そんな時は、大会やイベントを入れて、それに向けて調整(又は強化)していくのが良い。
ただし注意すべきは、あまり先の予定ではなく、できれば1か月程度先の予定で調整していくのが良い。
あまり先の予定だと、目標が長期的になりすぎて、モチベーションを維持しづらくなる。
仮に1年先の目標を決めるのであれば、それに向けて、その手前の中間地点などのイベントを設定する良いだろう。
100㎞先のゴールを目指すライドも、何十㎞かごとに休憩を取って目的地に進んでいくのと同じように、休息調整するポイントはあった方が良い。

・走る場所を変える

これは簡単に言えば、気分を変えるということだ。
あまり重篤なモチベーションの低下には対応できないが、軽度の物であればこれで解決できる。
私の場合であれば、毎度違う山に登っているので感じることは変わるが、山に登るということに変わりはないので、例えば海沿いを走ってみるということになる。
特に冬の寒くなる季節は、山に登るのは良いが、登った後の汗冷えや下りの寒さを考えると走ることが億劫になる。(言い忘れていたが、私は元々インドア派なので、できれば一日布団にくるまっていたいタイプの人間だ笑)
冬の山なんて考えるだけで億劫なのだから、それなら山ではないところに行けば良い。
どうしても坂を登りたいなら、今はZwiftの様な便利なソフトや機材もある。
仕事でもそうだが、毎回同じこと(ルーティン)だけをやっていれば、どんなに好きなことでも飽きてしまうだろう。
だから、時には冒険だと思って、違うところを走ってみると良い。

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・新機材を導入する

これもかなり効果的だ。
「買ってしまえば乗るしかない」という発想もあるが、純粋に自分のロードバイク(延いてはその自転車に乗る自分の姿)がカッコ良くなるというのは、乗るための動機としては十分だ。
出来れば小さなものよりも、効果の分かりやすいホイールの様な大物がお薦めだ。
機材に頼ったとはいえ、自分が物理的に速くなっているのだから、見た目も変わって乗るスピードも速くなれば、もっと乗りたいという気持ちも沸いて来る。

また、かっこいいウェアやかわいいウェアを購入するというのも良い。
特に冬や夏といった厳しい環境の季節は、ウェアの快適性を体感しやすく、快適性が上がればロードバイクへ乗りやすくなるので、自然とモチベーションも上向く。

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ちなみに、他の趣味と組み合わせるのもアリだ。
例えばカメラが好きなら、新しいカメラでいい風景やシーンを撮影するために、自転車に乗って行ってみるという風にするわけだ。
最近はドローンなど、自転車との組み合わせの良い撮影機材もあるので、それも面白いだろう。
「モチベーションが下がった、ならこれを機に新機材を導入してみる」という逆張りの一手を打ってみるのも手だろう。

・乗ることを習慣化する

これは、モチベーションを上げるというよりも維持する方法だ。
自転車は漕ぎだすときが一番パワーを使うのと同じで、人間も行動をするまでが一番労力を使う。
やり始めてしまえばできるのだが、やり始めることができないというのは、自転車に限らずある事ではないだろうか。
特にこれからの寒くなる季節は気温がぐんと低下していくので、乗らない期間が少しでも長く続くと、一気に乗るのが億劫になってしまう。
その前に、「週3回乗る」や「週に100㎞乗る」という様な目標を作って実践していくことで、乗ることを習慣化してしまう。
そうすれば、季節が変わっても、比較的モチベーションを低下させずに続けることができる。
モチベーションが下がる前に、少しでも癖をつけて習慣化してしまおう。

・乗ったことをSNSで報告(公開)する

これは一時期流行ったダイエット方法と同じで、自分がどれだけ乗っているかを公開することで、他人の目を自分へのプレッシャーに替えるという方法だ。
先に「月何㎞走ります!」と宣言してしまうのも良いだろう。
モチベーションが下がった時に、自分へのプレッシャーとしてもいいし、習慣づけるための方法としても有効だ。
一つ問題があるとすれば、自分で与えた課題をプレッシャーに感じ過ぎてしまう可能性もあるので、人によって向き不向きががある方法かもしれない。

・最後に

今回紹介したモチベーションアップ・維持する方法は、それぞれを単独で試すというよりは、いくつかを組み合わせて使うと良い。
一番良いのはモチベーションを下げないようにすることだが、どうしても下がってしまうこともある。
そういう時には時に休息を挟みつつ、そして自分に課題を与えつつ、無理のない範囲でモチベーションを高めていこう。
モチベーションを上げることは、あくまで方法であって目的ではない。
楽しく(楽し苦?)自転車に乗って、自分にあった自転車ライフを満喫してもらえればと思う。