ロードバイク好きにオススメする!自転車熱を上げるために読みたい自転車マンガ・小説8選

番外編:お薦め映画

番外編として、自転車を題材とした映画についても取り上げておこう。

茄子アンダルシアの夏

自転車アニメ映画の金字塔(というか、これ以外ないかも笑)で自転車乗りなら一度は見るべき映画。
「茄子」という短編漫画に収められた作品を、高坂希太郎監督が映画化したもの。
スペインで行われるブエルタ・ア・エスパーニャというステージレース(連日走るレース)のワンレースが舞台。
主人公の声優は、大泉洋。

ストーリー

スペインの自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャを舞台に、主人公が解雇の危機や、かつての恋人と兄の結婚という複雑な思いを抱きながらも、プロロードレーサーとして「仕事」に取り組むさまを描く。
主人公ペペ・ベネンヘリは、ベルギーのビール会社「パオパオ・ビール」がスポンサーとなっているロードレースチームに所属するアシスト選手である。レース当日、折しもこの日、ぺぺの兄・アンヘルとかつてのぺぺの恋人・カルメンの結婚式が行われていた。
故郷の近くを通るステージで、ペペは監督の指令でレース中盤にアタックを仕掛ける。これは、チームのエースであるギルモアをこのステージで勝たせるために、集団からギルモアを含む何人かの選手を引き連れて逃げ集団を形成し、最終的にギルモアを勝利させるため、逃げ集団のペースをさらに上げて集団内のライバルをふるい落とすことが目的であった。このアタックによって11人の先頭集団が形成される。
さらに再度ペペはアタックをかけるが、他の選手から危険な選手とは見なされていないぺぺの2度目のアタックには誰も反応せず、結果的にぺぺの単独での逃げになってしまう。ところが後続集団にさまざまなアクシデントが発生。さらにこのアクシデントによってギルモアがリタイアしたことにより、監督は作戦を変更。ペペに「そのまま逃げ切り、勝ちに行け」との指示を行う。
自らを信じてひたすら逃げ続けるぺぺ。一方、アクシデントから立ち直った後続集団もペースを上げてペペを追う。そしてゴール間近、ついにレースはペペを交えてのゴールスプリントにもつれ込まれた。 (Wikipediaより)

個人的感想

ストーリーはもとより、人物描写が面白い。
泣けはしないけども笑えるし、見た後のスッキリ感が堪らない。
エンディングも素晴らしく、今は亡き大の自転車好き忌野清志郎が歌う「自転車ショー歌」。
見終わった後には間違いなくつぶやいてしまうはず!

茄子スーツケースの渡り鳥

アンダルシアの夏の続編。(こちらはOVA)
舞台が日本のジャパンカップとなっており、作画もよりパワーアップしている。
アンダルシアの夏を見たら、こちらも確実に抑えておきたい1本。

ストーリー

「ヴェルタ・ア・エスパーニャ」最終日前日に国民的英雄のレーサー、マルコ・ロンダニーニが突如の自殺。ぺぺのチームメイト、チョッチは同郷の先輩だったマルコの自殺により、レーサーとしての生活に疑問を感じはじめる。
そんな中、マルコの死の悲しみを胸に秘め、ぺぺ、チョッチほかチーム・パオパオビールはジャパンカップが開催される宇都宮に向かう。
来年でチームが無くなるパオパオビールだが、初来日で地元の応援もあり、チームはレースを前に意気が上がる。しかし、レース前日、チョッチはポイントのために強いられる苦しいレース生活から来年で引退することをぺぺに告白する。しかし、ぺぺは自分は「ポイントじゃなく、勝つために生きている」とチョッチの言葉に耳を貸さない。
果たして、チーム・パオパオのレースの行方は? 勝者は誰なのか? 熱戦の火蓋が切って落とされる!(茄子スーツケースの渡り鳥あらすじより)

個人的感想

作画が前作より大幅にパワーアップしており、よりレースシーンに迫力が出た。
また舞台がジャパンカップ(日本の国際的自転車レース)となり、実際にレース観戦している自分としては、描画された場面に説得力が出ていると感じる。
相変わらずお笑い要素も詰め込まれており、エンディングの「自転車ショー歌」が心地よい。

パンターニ 海賊と呼ばれたサイクリスト

実在したサイクリスト「マルコ・パンターニ」の生涯を描いた作品。
基本的にノンフィクションだが、当時の貴重な映像を見ることができる。
ヒルクライマーを目指す自転車乗りなら見ておきたい。

ストーリー

ダブルツール ―
誰しもが、もう達成する者は現れないと考えていた。
1998年イタリアの若者、マルコ・パンターニはツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア制覇を成し遂げた。
その後現在まで、この偉業を達成した者は出てきていない。
パンターニは紛れもなく英雄だった。
ドーピング問題で、崩壊の危機に瀕していたロードレース界の救世主。
ファンは彼をイル・ピラータ(海賊)と呼んだ。
悲運か、悲劇か ―
しかしパンターニは、そのスキャンダルの矢面に立たされる。
英雄は絶望の中に突き落とされた。
孤高の天才クライマーはそれから6年のち、イタリアの安宿の一室で、一人きりで死を迎えた。
不慮の死、34歳の若さだった。すべてのイタリア人は衝撃を受け、悲しみに沈んだ。

自転車と共に生きたサイクリスト。人生、その表と裏、真実を見つめていく。
人間vs山岳路、アスリートvs 組織、そしてパンターニは、彼自身と対峙する。
(パンターニ 海賊と呼ばれたサイクリスト公式サイトより)

個人的感想

ノンフィクションに近い内容なので、マルコ・パンターニに興味がないと内容が呑み込めないかもしれない。
ただパンターニという人物が、どれだけ偉大でありながら悲劇に晒されたかを映画としてみることができる貴重な内容。
改めてパンターニの偉大さと、愛されるキャラクターを理解することができた。

他にもおすすめした小説や漫画はたくさんあるのだが、読んだものをすべて紹介すると、とんでもないボリュームの記事になってしまうのでこの辺にしておこうと思う。
もし興味が湧いた作品ばあれば、ぜひ手に取ってみてほしい。
そして自転車熱をさらに熱いものにしてもらえたら、(そして願わくばヒルクライムに嵌ってくれたら笑)この記事を書いた意味があったというものだ。

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