今回紹介する峠は、久しぶりにちゃんとした峠の名前が付いた、かんかけ峠だ。
かんかけ峠は、福岡県の中央部にある耳納山地(みのうさんち)にあり、久留米市と八女市を繋ぐ峠道となっている。
実は本来上る予定はなかったのだが、隣にある鷹取山(#167で紹介)に登ろうとして間違えて登ってしまった峠なのだが、面白かったので紹介したいと思う。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★★☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
距離
6.9km
最大標高差
627m
平均斜度
全体:9.1%
上り:9%
下り:0%
獲得標高
上り:612m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は益永の交差点からとする。
コース全長は6.9㎞と短いが、勾配はなかなかパンチがある楽しい峠だ。
・ラストコンビニ
コンビニは、スタート地点から1㎞程北上したところにあるファミリーマートが最後となる。
自販機は近くに見当たらなかったので、コンビニで一緒に補給しておきたい。
・実走レビュー
スタートすると、交差点を一つ挟むことになる。
交差道路が優先道路なので、一時停止はしっかりとしよう。
交差点を越えてからは、葡萄畑を両側にして登っていくことになる。
最初の1㎞の平均勾配は7.5%といきなり登り始めるので、脚は事前に温めておこう。
ブドウ園の建物が見えたら、ここで概ね1㎞となる。
道はだんだん森の中に消えていくようになり、勾配もさらに厳しさを増し、次の1㎞は平均で8%強となる。
また道もくねくねとし始め、山道然りとした感じだ。
勾配はどんどんと傾斜を増していき、2㎞地点からの1㎞は平均10%を超える。
長めの直線区間があり、ここからは早くも市街を見下ろせる。
また直線を越えた先からカーブ番号の標識が現れるが、いきなり9番から始まるのでちょっとツッコミを入れたくなる。
3㎞地点を過ぎると、ここから1㎞区間は九十九折れが続く。
平均勾配こそ8%半ばまで落ちるが、カーブでは勾配がきつくなり、場所によっては20%になるため脚に応える。
シッティングとダンシングを使い分けて登りたい。
4㎞地点からの1㎞は、再度10%を超える勾配になる。
特に19番カーブ前後は勾配がきつく、20%を超えてくる。
また路面が悪くかなりガタガタなので、登りでも凹凸にタイヤを取られないように気を付けたい。
区間の後半はきついカーブこそなくなるが、勾配は相変わらずきつい。
再度折り返す様なカーブが現れたら、ここから5㎞地点だ。
ここからの1㎞は平均勾配が少し緩くなる。
それでも8%強はあるので、サイコンでは10%を下回る区間は少ない。
頭上が少し開けて先を見通すことのできるポイントが現れば、ここが大体6㎞地点となる。
ここまで来れば、ラスト1㎞弱だ。
ラスト1㎞は再度勾配が上がり、12%弱まで厳しさを増す。
29番カーブは勾配もきつく道も悪いので、疲れたからと言ってハンドルに体重を預けると、タイヤが取られるので注意したい。
またこのカーブが、九十九折れ最後のカーブとなる。
20%を超えるような勾配のカーブはなくなるものの、コンスタントに13%程度ありきつい。
市街を見下ろすように少しだけ景色が開けて、頭上も開けてくればゴールはもう少しだ。
最後の追い込みといきたい。
・頂上施設について
頂上は交差点になっているだけで、これといった設備もない。
八女市側に少し進むと展望台と林道開通記念碑がある。
また、ここではじめて峠の名前も現れる。
・路面状況について
路面状況は悪い。
道幅は狭く舗装がガタガタの箇所がある他、路面に湧水が流れていたり、浮き砂もある。
また時々迷い込んだような自動車が通るので、その点も注意したい。
コメント
ここを通る自動車は、峠を登りきった交差点から鷹取山の方へ少し登った所にあるハンググライダー発進基地と麓を、機材を積んで移動する方々である事が多いです。
なので、狭い道でミニバンクラスの自動車との離合があったりします。
安全には充分気をつけて、テールライトはもちろん、前照灯も点けることをオススメします。
そういう車が多いのですね。
薄暗い区間も多いので、もちろんライトはあった方が良いですね!