#233 枝折峠でヒルクライム!大会も開かれる新潟屈指のヒルクライムスポット!

今回紹介するのは、新潟県の魚沼市に位置する枝折峠のルートについてだ。
枝折峠と書いて「しおりとうげ」と読むこの峠は、魚沼市から福島県との県境にある奥只見湖を結んでいる。
新潟県は、福島県や群馬県、長野県等と県境を接しており、県の東側は険しい山岳地域となっているものの、実は通行可能な高標高峠はとても少なく、県内では貴重な本格派ヒルクライムコースと言えるだろう。
また、枝折峠を使ったヒルクライム大会も開催されており、県内ではメジャーな峠であることが窺い知れる。

こちらもおすすめ

今回は、自分の愛車を守るための鍵について紹介していきたい。 私は過去にロードバイクを盗まれた経験から、カギについては新しい情報を常...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観:  ★★★★★★★★☆☆
路面状況:★★★★★★★★☆☆

距離
14.7km
最大標高差
805m
平均斜度
全体:5.4%
上り:6.6%
下り:2.3%
獲得標高
上り:809m
下り:14m

・補給ポイントについて

スタート地点は、奥只見シルバーラインが分岐する交差点からとする。
なお枝折峠ヒルクライムのスタート地点と、本ブログでの峠スタート地点は異なっているので、注意してほしい。
ゴールの枝折峠駐車場までは14.7㎞と、そこそこの長さになる。
ちなみに、奥只見シルバーラインは自転車通行不可の有料道路だ。

・ラストコンビニ

コンビニはスタート地点そばにはなく、最寄りのローソンまで8㎞程戻ることになる。

・ラスト自販機

ラスト自販機は、スタートしてから1.5㎞程進んだところにある大黒酒店になるものとなる。
また、この酒店ではパンなども取り扱っているので、お店が開いていればここでも補給は可能だ。
向かいには公衆トイレもあるので、最後のトイレタイムはここで済ませておこう。

スポンサーリンク

・実走レビュー

スタートして最初の4.5㎞程は、緩やかな勾配で進んでいくことになる。
多少の勾配変化はあるが、平均では2%弱なので、タイムを狙う場合には序盤から積極的な走りを心掛けたい。

また、スタートして1㎞地点にあるのが、実際の枝折峠ヒルクライム大会でのスタート地点となる魚沼市交流センターユピオだ。
日帰り温泉施設となっているので、ここに車を止めて奥只見湖方面へヒルクライム兼サイクリングというのもいいプランだ。

温泉街を抜けてスノーシェードを越えると、コースは森の中へと進んでいく。
4.5㎞地点にある分岐を左に進んだら、ここからが本格的なヒルクライムのスタートとなる。

分岐を過ぎると、800mの区間で九十九折れとなるが、この区間は平均11%強となり、今までの区間から比べるとぐっと勾配が上がることになる。
また、コーナーの内側では15%を超えるポイントもあるので、コース取りを考えて走ると良いだろう。

短いながら強烈な登りが終わると、そこから1㎞程は2~3%程度のゆるやかな登り区間が待っている。
ここで体力を回復しつつ、タイムを狙うならスピードは上げていきたい。
また、このポイントから頂上までは残り8㎞だ。
所々看板で残り距離が示されているので、参考にしよう。

緩い区間が終わると、その先4㎞強に渡って平均6.5%の勾配が続く。
この区間は、細かな階段状の登りになっており、4~5%程度の区間と7~9%程度の区間が繰り返し現れる。
進むほどに勾配は徐々に増していく区間なので、スピードにこだわらず、自分のペースを刻むようにしたい。

またこの区間はくねくねとした道になっており、先が見通せない。
徐々に上がる勾配と、先の見えないルートは精神的に辛い走りを強いられる。

2連続の赤いスノーシェードが見えてくれば、残りは4㎞だ。
なお、2連シェードの手前(スタートから7㎞地点)に単体のスノーシェードがあるが、これは別物なので目安とする際は勘違いしないように気を付けよう。

スノーシェードを抜けると、800m程は7~8%の勾配を維持する。
今までと違い景色が開けて、登ってきたルートを見通すことができるので、気分的には多少リフレッシュできるはずだ。

12㎞地点まで来ると、ここからは枝折峠名物の「魔女の三段腹」と呼ばれる激坂区間となる。
この区間は1.6㎞区間の間に、15%前後の勾配が、300m~500mの区間に分けて3回現れることからそう呼ばれる。
終盤に訪れるこの区間は、初心者だけではなく、全力で登ってきた人間にとっては間違いなく最もきつい区間となるはずだ。
激坂の間にある勾配の緩まる区間で、できるだけペダルをシャカシャカ回して回復を図るようにすると良い。

「魔女の三段腹」を過ぎると、ゴールまでは残り900mだ。
勾配も一気に緩んで、平均5%程になる。
タイムを狙う場合や脚がある場合には、最後のスプリント区間となる。

・頂上施設について

頂上は駐車場となっており、トイレが併設されている。
ただし水道がないので、顔を洗ったり水分を補給することはできない。

枝折峠を示す標識もあるので、登ったら記念撮影しておこう。

スポンサーリンク

・路面状況について

路面状況は、登り下り共に大きな問題はなく綺麗だ。
一部で湧水があるので、その部分だけスリップに気を付けたい。
また、基本的に道幅は1車線なので、対向車には注意が必要だ。

・その他

スタート地点のそばに、いろりじねんという和食処があったので入ってみた。
お店の中は、どこか実家に帰ってきたような落ち着く空間になっており、メニューは季節の構想や野花を使った料理が中心で、女性に嬉しいオーガニックで小鉢のたくさんついた料理は、見た目だけでなく味も非常においしかった。

ボリュームが物足りないという男性でも、リーズナブルに大盛にできるので、概ね満足できるだろう。
機会があれば、是非寄ってみてほしい。