#267 粕尾峠でヒルクライム!ロードバイクで行くなら天気に注意?

今回紹介するのは、栃木県の鹿沼市と日光市の間に位置する、粕尾峠の鹿沼市側からのルートについてだ。
ちなみに足尾側からの登りルートは、獲得標高500m程度なので、今回は割愛させていただく。

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・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観:  ★★★☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★☆☆☆☆☆☆

距離
13.7km
最大標高差
792m
平均斜度
全体:5.5%
上り:5.9%
下り:0.2%
獲得標高
上り:815m
下り:30m

・補給ポイントについて

スタート地点は、上粕尾郵便局からとする。
粕尾峠の頂上までは13.7㎞と比較的距離のあるルートだ。
また、スタート地点までも市街地からは距離があり、若干の登りとなっているので、スタート地点に来るまでに疲れないように気を付けよう。

・ラストコンビニ

コンビニはスタート地点そばには存在していない。
最寄りのコンビニまでは20㎞弱の距離があるので、補給には注意したい。

・ラスト自販機

自販機はコース上に2台存在している。
スタートしてすぐにある山本商店にあるものと、丁度コース中盤にある山ノ神ドライブインにあるものとなる。
山ノ神ドライブインはコースの後半に入る辺りにあるので、休憩ポイントとしては丁度良いかもしれない。
また自販機だけでなく、そばなどを食べることもできるので、ランチなどに利用するのも良いだろう。

・実走レビュー

スタートして最初の5㎞程は、緩やかな階段式の登りとなっている。
所々8%程度の登りになるポイントはあるものの、長く続くことはない。
平均勾配も5%程度となるので、無理なく進むことができるだろう。

スタートから5㎞程進んでくると、丁度集落が見え始めで勾配がいきなりきつくなる。
距離は600m程度だが、階段式の登りなのできついポイントでは10%を超えてくる。

集落を抜けると、一旦短い下り勾配の直線区間が現れる。
この後の区間がきつくなるので、できればこの区間で少しでも脚の疲れを取っておきたい。

直線を抜けて平均6%強の区間を1㎞進むと、その先にラスト自販機のある山ノ神ドライブインが現れる。
山ノ神ドライブインから勾配がきつくなるので、自信がない人は休憩しておくと良い。

山ノ神ドライブインからは、1㎞に渡って平均8%強の登りとなる。
この区間も階段式になっており、勾配がきつくなるポイントでは13%程度まで勾配が上がる。
道の先が見えるので、精神的にも辛い区間だ。

スタートから8㎞程進むと、ここからは峠らしい九十九折れ区間になる。
この九十九折れは頂上まで5.6㎞に渡って続く。
カーブには番号が振られており、頂上手前の最後のカーブは38番となるので、覚えておくと目安になる。

この九十九折れ区間は、前半は比較的穏やかな勾配で、最初の3㎞は4.5%となる。
ただしこの区間も階段式の登りとなっているので、カーブの内側等10%を超えてくるポイントもある。

後半になると勾配は平均で6%強となり、階段式の登りも登る区間の割合が多くなる。
道路の開通記念碑がある33番カーブが見えてくれば、頂上までは残り600m程だ。

最後の600m程は体感では8%程度の勾配が続く。
タイムを狙う場合には、最後の38番カーブを過ぎても脚を止めずに最後まで登り切ろう。

・頂上施設について

頂上にはこれと言った施設はなく、市境を示す看板があるのみだ。
道の状態からすると意外と自動車も多いので、頂上での休憩や写真撮影は交通の邪魔にならないように行おう。

・路面状況について

路面は前半は非常に良好だ。
ただし、九十九折れ区間に入ってからはアスファルトの剥がれや湧水、木や枝の散乱が見られるので、登り下り共に十分注意したい。

・その他

粕尾峠は、鹿沼足尾線(県道15号)としては最高地点となるが、頂上地点から道が分岐しており、勝雲山の山頂付近となる標高1300mまで更に登ることができる。
また、そのまま古峯神社側へ下ることもできるので、鹿沼や宇都宮といった市街地からのスタートであれば、折り返さずに帰りは違うルートを組むことも可能だ。
また、この辺りは天気の変化が激しい。
晴れ予報であっても雲や強風が吹くこともあるので、特に季節の変わり目等の気温変化が激しい時期にはしっかりと装備を整えておこう。