しまなみ海道・ゆめしま街道でサイクリングとグルメを楽しもう!

今回は、全国のサイクリストが死ぬまでに走りたい道に挙げる、しまなみ海道ゆめしま街道について紹介したい。(今更感のある記事で申し訳ない。。)
また先日の西日本豪雨の被害を受けた後の状況についても、状況をお伝えしたいと思う。

・しまなみ海道について

しまなみ海道は、広島県の尾道市と愛媛県の今治市にまたがる島々を橋でつないだ、約70㎞の海の上の道である。
片道70㎞なので、一日で往復することも可能ではあるが、せっかく走るのであれば片道を1日かけてゆっくりと周りたいところだ。
そこで私からは、連休を利用したサイクリングプランを提案したい。

・尾道スタート

尾道、今治どちらからも走り始めることができるが、今回は尾道からのスタートとする。
連休初日の朝に現地入りすることもできるだろうが、もし予算と時間が許すなら前泊することをお勧めする。
尾道でお薦めの宿は、向島へのフェリー乗り場のすぐ近くにあるONOMICHI U2だ。
このホテルは、GIANTストアやRaphaストアなどが入った複合施設となっており、尾道側のサイクリングターミナルとして機能している。
ジャイアントストアでは、ロードバイクやクロスバイクをレンタルすることができるので、手ぶらでのサイクリングを楽しむこともできる。

また自分の自転車を室内に持ち込むことができるので、安心して眠ることができる
(むしろ自分の自転車のカッコ良さに、眺め続けて眠れないという恐れもあるかもしれない)

・向島

向島へはフェリーを使って渡ろう。
フェリーは10分置きくらいに複数個所から出ており、島に渡るのに不便はしないだろう。
なお運賃は、自転車を乗せても110円と安価だ。

向島に渡ったら、最初は少し街中を進んでいくことになる。
道路にはサイクリングロードを示す線が引かれており、看板もたくさんあるので、初めてでも迷うことはないはずだ。

向島は、渡るとすぐにグルメスポットが現れる。
フェリー乗り場から少し進んだところにあるラーメンシゲでは、昔ながらの尾道ラーメンが食べられる。

私は地元の人にお勧めされて食べてみたのだが、濃いめの醤油スープと大きな背油が想像以上に濃厚な味を作っていて、非常においしかった。

向島でお薦めのスイーツは、フラペチーノだ。
サイクリングコース沿いにあるSHIMA-SAでは、飲むかき氷としてしまなみの特産品を使ったフラペチーノを提供している。
塩バニラを頼んでみたが、甘いながらも後味に塩が効き、さっぱりして美味しかった。
また、暑い時期のサイクリングの塩分補給にもピッタリだろう。

海沿いに出てからは、次の因島へ渡る因島大橋までは海を見ながらのサイクリングとなる。
晴れていれば、テンションも上がるはずだ。

しまなみ海道のすべての橋への道は、自転車専用のルートが確保されている。
ただ橋の上までは登りになるので、初心者だと島を越える度に脚を削られるはずだ。
対向車両もあるので、マイペースで登っていこう。

因島大橋は2段橋になっており、自転車は車道の下を走る。
景色はそれほどではないが、しまなみ海道唯一の2段橋で雨に打たれたりすることがないのが良い。

・因島

因島に渡ると、早速グルメスポットが現れる。
橋のたもとにある、因島名物はっさく大福のはっさく屋だ。

「大福にはっさく?」と思われるかもしれないが、これが意外にもマッチしており美味しい。
橋を見ながら島の名物に舌鼓を打とう。
また大福を買えば、冷水やコーヒーを無料で飲むことができるのもうれしい。
夏の暑い時期には、良い休憩スポットとなるだろう。

因島からは、島一周コースとサイクリングコースを選択することができる。
なお基本的にはどこを走っても良いのだが、コースとして設定されているのには走りやすさや景観の良さが考慮されている。
なので、初心者を連れている場合や人数が多い場合には、設定されたコースを走るのが一番良いだろう。

サイクリングコースは距離も短く、比較的難易度が低く設定されており、島一周コースは2回目以降や距離を走りたい、違った景色を見たいという人にお勧めコースと言える。

・ヒルクライムスポット

それでも走り足りないというなら、白瀧フラワーラインを経由して白滝山に登ろう。

登り口は2か所あるが、因島大橋側からは土砂崩れで通行止めとなっているので、フラワーセンター側から登ろう。

自転車では頂上まで登れないものの、短いながら平均12%超、最大15%を超える激坂を楽しむことができる。

フラワーライン展望台からは、三原市方面を一望することができる。

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・ゆめしま海道

また時間があるなら、因島からフェリーを使って弓削島へ渡り、佐島、生名島を繋ぐゆめしま海道を走ろう。

ゆめしま海道は、ルート通りに走ると9㎞弱の短いコースなのだが、島を繋ぐ橋を2度越えることができ、造船所や島々を眺めながらのライドは非常に気持ちが良い。

弓削島には商船学校や、役場には航海の安全を祈るU.W旗が掲げられており、海と島の密接な関係を見ることができる。

フェリーは渡る航路によって値段はまちまちだが、数十円から150円程度と非常に安価だ。

というのも、島外からのサイクリストはフェリー運賃の割引制度を利用することができ、自転車分が無料となるからだ。
用紙はフェリーに乗ったら、運賃を払う際に乗組員の方に一緒に渡せば良いだけだ。
また用紙自体もフェリーに乗ってからもらえるので、事前の準備などは不要なのがうれしい。

弓削島、佐島、生名島と走り、一度因島に戻ったら、岩城島にも渡ろう。

岩城島では、島で生産しているレモンの搾りかすを飼料に配合した、レモンポークという豚肉を食べることができる。

いわぎ物産センターに行けば、食堂での食事の他、豚肉を買うこともできる。

・ヒルクライムスポット

また岩城島には積善山という山があり、頂上までの島クライムを楽しむことができる。

しかし大雨の影響で、頂上までの道は土砂崩れが起きて通行止めとなっている他、山道を抜けて島の反対側へ行くルートも通行止めとなっていた。
頂上まで行けば、絶景が楽しめるようなのだが、残念であった。

また生活道路ではないので、復旧には時間を要するだろうとのことであったので、岩城島での島クライムを楽しみにしていく方は、事前の確認が必要だ。(海沿いの道は問題なく走行できる)

なお積善山の林道の入口には、交通規制を示す看板等はないので、通れると思っても行ってみたら通行止めということになるので、注意してほしい(私はまさにそのパターンであった)

岩城島からは、因島へ戻らずにフェリーで直接生口島へ渡ることもできる。
あえて生口橋を通らずに海から生口島へ渡るのも、乙だろう。

生口橋も素敵な橋なので、渡っておいて損はない。

・生口島

生口島はしまなみ海道の中では最も平坦なルートの島だ。
海沿いを走るので、気持ちも良い。

また生口島には、しまなみ海道でも随一の知名度を誇る、ドルチェ瀬戸田本店がある。
地元の食材を使ったジェラートは、濃厚ながらさっぱりとしており、種類も豊富なので何度寄っても飽きることがない。

また、小腹が減ったらミナミのたこ焼きもお薦めだ。
気さくなおじさんおばさんが作る大きなタコの入ったたこ焼きは、小腹を満たすにはちょうど良い。

生口島はレモンの島として有名で、島内のいたるところにレモンのオブジェがある。

・ヒルクライムスポット

またレモン畑の中には道が通されており、ちょっとした激坂ヒルクライムを楽しむことができる。
坂成分が足りないライダーは、少しコースを外れてレモン坂ライドを楽しんでみてはどうだろうか。

生口島から多田羅大橋を渡ると、しまなみ海道で最も大きな島となる大三島だ。

多々羅大橋の上には広島と愛媛の県境があり、ちょっとした写真スポットになっている。
工夫を凝らして写真を撮っている人を良く見た。


(この写真は、平日夕方に通行人がいないことを確認し、安全に考慮して撮影したものです)

大三島に渡るとすぐに道の駅があり、道の駅の裏手には多々羅大橋を一望できるサイクリストの聖地がある。
何が聖地なのかは良くわからないが、素敵な景色なのでお薦めのフォトスポットだ。

また多々羅大橋は夜の景観も素敵なので、もし機会があれば見に行ってみてほしい。

・大三島

大三島は、サイクリングルートで進むと短めの距離で終わってしまうが、一周コースで走ると面白いスポットがたくさんある。
特に島の西側にある大山祇神社は、全国にある山祇神社(大山祇神社)の総本社で、山の神・海の神・戦いの神として祀られている。

また境内には樹齢2600年とされる乎千命御手植の楠があり、この木の周りを息を止めて3周すると願い事が叶う、一緒に写真を撮ると長生きできるなどの信仰がある。

神社の近隣には飲食店がいくつかあり、立ち寄ったみんなの家というかわいらしいカフェでは、おいしいカレーを食べることができた。
他にも近隣にはお店がたくさんあったので、好みに合わせてチョイスしてみてほしい。

大三島の一周コースは、大山祇神社の周りを除けば、自動車や他のサイクリストも少ないので、静かに走りたい時にはお薦めのコースと言える。

なお大三島には鷲ケ頭山という山があるのだが、こちらも大雨の影響で通行止めとなっていた。
非常に残念である。。

・伯方島

大三島から大三島橋を渡ると、次は伯方の塩で有名な伯方島だ。

伯方島も、サイクリングコースで進むと比較的短い距離となるが、一周コースで走るとアップダウンが連続した海沿いのルートを走ることができる。

また一周コースの途中には、三和というラーメン屋があり、伯方の塩を使ったラーメンを食することができる。

このラーメンは塩のうま味を良く感じることができ、味わい深い一杯だ。

またテーブルにおいてあるスパイスを使うと、ピリッとパンチの効いた味に変化するので、途中で味変してみるのもいいだろう。

スイーツが食べたいなら、サイクリングルートにある道の駅で伯方の塩ソフトを食べよう。
塩の甘味とバニラがマッチしており、スイーツ好きにはたまらないはずだ。

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・大島

しっかりグルメを堪能したら、次は伯方大島大橋を渡って、最後の島となる大島だ。

大島はどう走ってもアップダウンに当たる、最後の試練と言えるだろう。
サイクリングルートで走ると、宮窪峠という低いながらも立派な峠もある。

海沿いもアップダウンがちょこちょこと現れる。

・ヒルクライムスポット

そんなアップダウンの大島でのハイライトは、亀老山だ。

結局山かよ!という声が聞こえてきそうだが、前半を除いて3㎞弱で平均9%、最大勾配15%という立派なヒルクライムを走り切ると、今治に続く来島海峡を一望する絶景と、藻塩アイスというここでしか食べることのできないご褒美が待っている。

尾道側から来れば、最後の試練と最高のご褒美としてピッタリのスポットと言えるだろう。
(大島には亀老山の他にもいくつか山はあるが、今回はこれ以上登ると疲れてしまうので省略しておこう)

・四国本土へ

大島から四国本土までは、4㎞超の長さがある来島海峡大橋を渡る。

橋の上からは下を通る船や、今治造船所で作られる船を見ることができる。

橋を渡ったら来島海峡展望館に行こう。
少しルートから外れるが、来島海峡と橋を横から見ることができる展望スポットになっている。
なお、来島海峡から今治市内までは6㎞程となるが、交通量が多い通りを走ることになる。
走り切ったという安心感から、ちょっとした油断が生まれて事故につながるので、最後まで気を抜かずに安全運転を心がけよう。

・今治の宿

今治側の宿について紹介しておこう。
あなたがもし一人で訪れているなら、ゲストハウスがお薦めだ。
最近はルート上にゲストハウスも増えてきているようだが、今治市内ならシクロの家という自転車乗りに優しいゲストハウスがある。
自転車は室内に保管でき、サイクリング情報の収集にも最適だし、他のサイクリストとの交流を楽しむこともできる。
もちろんチェックインを済ませてシャワーを浴びれば、ゲストハウスで一杯というのも可能だ。

・今治のグルメ

駅の目の前なので、今治のB級グルメ焼豚玉子飯や今治焼鳥を食べに出かけたり、ふわふわかき氷で有名なサントノーレに行くのも容易だ。

ちょっとリッチに行きたいなら、歌舞伎寿司なんてどうだろう。
歌舞伎寿司の大将は、御年81歳の元トライアスリートで、IMにも出場した鉄人だ。
トライアスリートなら面白い話を聞きながら、名物の穴子重を頂くことができる。

・島に泊まる

せっかくなら島の民宿も良いだろう。
私が泊まる機会があったのは、伯方島の民宿うずしおだ。

部屋からは海を眺めることができ、静かな環境でしっかりと休むことができる。

またオプションではあるものの、専用のいけすから揚げたばかりの魚を、生け作りでいただくこともできる。

・最後に

最後に、私が走った率直な感想をお伝えしておこう。
路面状況は、大雨の影響で一部ルート沿いの法面が崩れている箇所などもあるが、通行には問題はない。

ただ、橋への昇り降りをするコースの路面に砂が堆積している場所があるので、くれぐれも落車などしないように注意してほしい。

その他、山沿いの道は通行止めになっている個所も存在しているので、マイナーな島クライムを考えているなら今はあまりお勧めできない。

しかし、通常のサイクリングルートは至って普通の状態であり、サイクリングの計画をしているなら自粛する必要は何もない。
また島の人たちと話をしてみると、観光客が減っていることを嘆いてはいるものの、生活も通常の状態に戻っており、従来の活気を取り戻しているように見えた。
災害の後ということもあり、今こそ人の少ない快適なしまなみ海道を楽しむことのできる貴重な機会と捉えることもできる。

まだしまなみ海道を走ったことがないという人は、今こそ走りに行くチャンスだ。