今回紹介する峠は、尾平越えの尾根を挟んだ東側に位置し、お隣さんとなる杉ヶ越峠だ。
杉ヶ越峠も尾平越と似た形式の峠となっているが、自然環境はこちらの方が綺麗だといえる。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
景観: ★★★★☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
距離
28.8km
最大標高差
776m
平均斜度
全体:2.7%
上り:5.7%
下り:3.5%
獲得標高
上り:923m
下り:168m
・補給ポイントについて
スタート地点は道の駅青雲橋から県道6号に降りた交差点からとする。
コースの全長は28.8㎞と長いが、コースの大半はアップダウンが主体となる。
・ラストコンビニ
コンビにはコース沿いやスタート地点近くにはない。
最寄りのファミリーマートまでは3.5㎞程離れている。
・ラスト自販機
自販機はコース上に点在しており、ラストとなるのは民宿河鹿荘にあるものとなる。
・実走レビュー
スタートすると最初の10㎞は平均勾配1.3%ほどなので、サイクリングだと思って進んでいこう。
途中の7.5㎞地点には日本の棚田100選に選ばれている石垣の村戸川地区がある。
少しコースを外れて激坂を登れば、上から棚田を見下ろすこともできる。
また道沿いにある石垣茶屋では、うどんやカップ麺を食べることができるので補給地点として活用すると良いだろう。
10㎞地点を越えても状況が大きく変わることはなく、20km地点まで引き続きなだらかな登りが続く。
平均勾配は2.4%と多少は登りはきつくなるが、川沿いの気持ち良い道なので、あまり苦になることはないだろう。
実際にはゆったり登るというよりは、小さなアップダウンが連続する感じだ。
20㎞地点を過ぎたあたりに英国館という看板が見えてくるので、これが見えたら20㎞は進んできたことになる。
英国館から先は路面状況が悪くなるので、路面状況を意識しながら進んでいきたい。
また、景色もさらにワイルドになっていく。
とはいえ、ここから先も25㎞地点までは登りは穏やかだ。
この区間の途中にはトイレもあるので、催したら使わせていただこう。
25㎞地点には分岐があり、川に小さな橋が架かっている。
ここから先が勾配のきつくなる区間だ。
頂上までの3.7㎞で平均勾配は8%となる。
25㎞地点から先はさらに路面状況が悪くなる。
木の枝や落ち葉が積もっている個所も多く、その上路面の凹凸も多い。
ある程度選択して走れば、トルクをかけても後輪がスリップするようなことはないが、パンクリスクを下げるためにもできるるだけ回避して走りたい。
25㎞地点から1.5㎞ほどは杉林の中を走ることになるが、それを過ぎると頭上の景色が開ける。
ちなみにここまでの区間はほとんど10%を切ることはない。
残りは2.1㎞程になる。
ここから先は道がさらにクネクネとし始め、180度コーナーも現れる。
景色が開ける場所もあるので、辛くなったら景色を眺めて気持ちを落ち着けたい。
3度目の大きなカーブを越えたら頂上までは残り1.2㎞だ。
この区間は体感的には8~12%程度の勾配が続き、更にクネクネとした道で先を見通すことができないため、初見だとどこが頂上なのかわかりづらく精神的に辛いところと言える。
勾配がさらにきつくなる区間が現れれば、頂上までは300mほどになる。
この300mは平均14%強の勾配となり、最後の難所となっている。
・頂上施設について
頂上はトンネルとなっており大分県側に抜けているが、路面崩壊によって当分の間は通行禁止となっている。
看板にも「当分の間」としか書かれていないので、通行止め期間は不明だ。
・路面状況について
路面状況は前述している通り、あまり芳しくはない。
大分県側が通行止となっていることもあり自動車の往来は一切ない。
しかしそれ故に路面の散乱物が多い状態となっている。
ポジティブに考えれば、登りに集中できるという点では良いかもしれない。