群馬県3つ目となる峠は眼鏡橋で有名な碓氷峠(標高967m)である。
現在はバイパスができたことから旧道を走る車は減り、自転車には好都合な環境となっている。
碓氷峠は群馬県から長野県の軽井沢へ抜けることができるため、ふもとには関所や宿場町があり、昔から重要な峠であったことがうかがえる。
・峠スペック
坂バカ度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
景観: ★★★★★★☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★★★
距離
14.3km
最大標高差
490m
平均斜度
全体:3.4%
上り:5.6%
下り:3.6%
獲得標高
上り:532m
下り:48m
(ルートラボのバグにより軽井沢駅までとなっているので、ご承知おき頂きたい。)
・補給ポイントについて
峠前のラスト補給地点はセーブオンだ。
自販機は宿場町内にある物が最後となる。
また峠の釜めしで有名なおぎのやもあるので、登る前の腹ごしらえや登り終わって勝利の釜めしというのもいいのではないだろうか。
・実走レビュー
では峠の状況を紹介していこう。
峠は全長11.4㎞となっており、勾配は全線を通して穏やかである。
スタート地点となるのは宿場町を超えたところからになる。
ここから碓氷峠という看板があるのでわかりやすいと思う。
スタートしても宿場町を抜ける坂道と勾配は変わらず、5%程度を維持することになる。(むしろ宿場町のほうが勾配があるかも。。)
広葉樹の中を2.5㎞ほど気持ちよく進んでいくと眼鏡橋が見えてくる。
この橋は旧国鉄時代に碓氷鉄道という線路が引かれていた名残とのことだ。
この橋は観光スポットとしても比較的有名なため、観光客も多い。
眼鏡橋を200mほど過ぎたところに観光客用の駐車場があるため、この辺りは交通量も多く、急に止まる自動車もあるため唯一注意が必要となるだろう。そこを過ぎると交通量は大きく減る。
ここから先も道の様相は大きく変わることなく淡々と登っていくことになる。
勾配は平均して体感で5%程度で時折7~8%になることがあるくらいだ。
ある程度の脚があれば15㎞/hを切らずに登りきることができるはずだ。
また、斜面から生えた木が日光を少しさえぎってくれるので、初心者であっても気持ちいい木漏れ日を感じながら登っていくことができる。
さらに碓氷鉄道の橋が至る所に残されているので、気になる場合は橋の上まで登ってみるのもいいかもしれない。
タイムをねらう場合には、ラスト2㎞頃からさらに勾配が緩くなるのでラストスパートをかけよう。
ただしコーナーが多いので、せっかく上げたスピードを落とさないようにコントロールも意識するといいだろう。
そして案外あっさりと頂上はやってくる。
峠の先は誰もが大好き軽井沢であるが頂上からの景観はそれほどではないので、もし可能であれば峠の頂上から入る林道があるので旧碓氷峠を見に行くのもいいし、そこまでいかなくても浅間山を一望することができるスポットもあるのでもう少しだけ登ってみるのもお薦めだ。
・路面状況について
路面状況としてはこれ以上ないというほど良く整備されており、車線も全線片道1車線が確保されているので、ダウンヒルもとても気持ちよく安心して走ることができる。
ただし走り屋風の車やバイクが時折通るので、キープレフトを心がけよう。
峠としては斜度も緩く非常に走りやすいので、都内や遠くからでも自走で来ても十分登り切れるはずだ。
登り切った後は軽井沢側に降りて地ビールとソーセージで乾杯、帰りは新幹線輪行なんて最高ではないだろうか。
さらに時間があれば宿泊して次の日を軽井沢観光に充てるなんてことも可能だろう(トレーニングなら別だが、移動を自転車にすると観光にはならないことは言うまでもない)