今回紹介する峠は、広島県の北西部に位置する内黒峠だ。
峠という名前はついているが、今回紹介する安芸太田町側からの登りと比べて、反対側からの登りは地形の特性上獲得標高が200mほどしか得られないため、紹介は省略させていただく。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
7.2km
最大標高差
699m
平均斜度
全体:9.7%
上り:9.7%
下り:0%
獲得標高
上り:691m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は国道191号線の戸河内バイパス西口交差点から橋を渡った地点とする。
頂上までの全長は7.2㎞と長くはないものの、下りのないコースプロファイルはなかなかに厳しい。
・ラストコンビニ
コンビニは、道の駅来夢とごうちそばのセブンイレブンが最後となる。
・ラスト自販機
自販機は、安芸太田町役場の向かいにある物が最後だ。
コンビニを過ぎても、飲食店は役場付近まで点在しているので、補給は心配するほどではない。
ただ、内黒峠を越えて北に進む場合は、その先に補給地点はないので、事前の準備を怠らないようにしよう。
・実走レビュー
スタートすると、すぐに登り始める。
最初の400mこそ勾配は4%程で推移するが、そこから1㎞地点までは平均12%弱と最初から厳しい登りになっている。
所々14%程度まで勾配は厳しさを増す。
次の1㎞区間も平均11%と勾配はきつい。
勾配変化は大きくないので、ペースを作って登りたい。
折り返すカーブを2度抜けたあたりが2㎞地点だ。
カーブの内側は勾配もきつい。
3㎞地点までの1㎞区間も、勾配は変わらず11%だ。
道の雰囲気も大きく変わることはなく、くねくねとした状況が続く。
3㎞地点辺りまで来ると、今までより勾配が緩くなり始める。
ここからの1㎞区間は平均7%まで勾配が落ちるので、脚を休めるチャンスだ。
またこの区間の後半は、特徴的な直線とカーブで構成されており、このポイントを過ぎ、勾配がきつくなる所からが4㎞地点となる。
4㎞地点からの1㎞は、勾配が緩かった反動もあってか、平均12%強の勾配となっている。
登り自体はコンスタントな勾配で推移する。
20%近い勾配のカーブが現れれば、ここが5㎞地点だ。
5㎞地点の勾配はきついが、そこから300m程は10%程度で推移する。
5.4㎞地点辺りで、この峠で最も勾配のきついポイントが現れる。
20%強の勾配があり、短いながらも脚には非常にダメージの大きいポイントと言える。
このきつい区間を越えると勾配は一気に緩み、頂上までの残り1.6㎞は6%強の勾配となる。
携帯の基地局が見えると、ここが6㎞地点だ。
ここから頂上までは1.2㎞程なのだが、実はここからは精神的にきつい。
終わる様で終わらない5%前後の登りと、時折10%程度まで上がる勾配が残り少ない脚を容赦なく削ってくる。
特に初見で登ると、この区間は非常に長く感じられるだろう。
何とかこの精神修行区間を越えると、いきなり頂上が現れる。
タイムを狙う場合には、最後の区間でどこまでスピードを維持して登ることができるかが鍵になると思われるので、最後まであきらめずに踏み込んでいこう。
・頂上施設について
頂上には峠を示す看板があるのみだ。
・路面状況について
路面状況は、山道としては一般的なものだ。
道幅は狭く1車線が大半を占め、所々湧水の流れている個所がある。
後半よりは、前半の方が路面状況は悪いと言える。