今回紹介する峠は宮崎県の南部に位置し、宮崎市から最も近い標高1000m以上のコースとなる。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★☆☆☆☆☆☆☆
距離
17km
最大標高差
965m
平均斜度
全体:5.7%
上り:6.6%
下り:4.9%
獲得標高
上り:979m
下り:27m
・補給ポイントについて
スタート地点は寺町の交差点からとする。
コース全長は17㎞となる。
宮崎市内からなら十分自走圏内だ。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは交差点にあるファミリーマートか、すぐそばのセブンイレブンとなる。
近くには飲食店もあるので、食事に困ることはないだろう。
・ラスト自販機
ラスト自販機はニッチフーズという会社の前にあるものが最後だ。
会社も気になるが、自販機もニッチな商品を売っている。
・実走レビュー
スタートすると、最初の5㎞程は緩やかな勾配で始まる。
1.7㎞地点にある高速道路の高架下までは道がくねくねしているが、道なりに進めばよい。
ラスト自販機を越えて進んでいくと、のどかな景色が広がる。
5㎞を過ぎて右側に小さな小屋の様なものが見えると、道は森の中に進んでいく。
ここから鰐塚トンネルまでの5㎞区間は勾配がきつくなり、平均で6%強の登りとなる。
実際には10%を超えるような箇所もちょこちょこ出てくる。
またトンネルに近づくほどに勾配は増していき、路面状況もご覧の通りだ。
トンネルを抜けると丁字路に当たるので、ここは右に進もう。
トンネルが丁度10㎞地点なので、目安にすると良いだろう。
なお鰐塚山はここからが本番と言える。
トンネルを抜けてから1.5㎞は平均6%強の勾配となる。
もちろんここも10%を超える箇所があるが、緩い区間もある。
1.5㎞区間を越えて1㎞程進むと、門のあるヘアピンカーブが現れる。
登ってくると行き止まりのように見えるが、道はある。
このヘアピンカーブまでの1㎞区間は平均10%になるので、体感的には12%程度の勾配が続くと思っておこう。
ヘアピンカーブを抜けてから頂上までは4.6㎞となる。
しかしここから先は勾配が下がることがなく、ひたすら10%前後を行き来することになる。
15㎞地点までくると、頂上の電波塔が見える。
勾配のきつい区間が続く中で、少し遠いところに電波塔が見えるので、心が折れやすいポイントかもしれない。
場所によっては景色の開ける箇所もあるので、景色を見てここまで登ってきたというポジティブシンキングをしてみるのも良いかもしれない。
ラスト2㎞も勾配が緩むことはほとんどない。
9%前後の勾配とカーブ内側の20%弱の勾配が続く。
少しずつ空が広くなってくるので、ゴールが近づいてきていることが分かる。
ラスト2㎞区間で、4回目のヘアピンカーブを越えて道が右にしかカーブしなくなるとゴールは間近だ。
登り坂の先に電波塔が見えると、最後は右カーブを曲がってゴールとなる。
タイムを狙う場合には、基本的に一定ペースを刻むように走るのが良いと思われる。
具体的には、トンネルを越えるまでは抑えめのペースで、トンネルを越えた後半区間を強度高めの一定ペースという感じだ。
景色や目印といったものが少ない森の中を抜けて行くコースなので、サイコンでの距離確認は定期的にしたい。
後は、ラスト2㎞地点から見える電波塔で心折れないメンタルが必要だろう。
・頂上施設について
頂上からは宮崎市方面、都城市方面を一望することができる。
また頂上にはトイレが設置されているが、残念ながら使用は禁止されているようだ。
・路面状況について
路面状況は良くない。
前述の様なコケが生した路面や落石が溜まった路面のほかに、グレーチングや排水路のふたが大きな段差になっていたりする。
道幅も前半を除けば基本的には1車線となる。
ただしどこかへ抜けることのできる道ではないので、交通量はかなり少ない。
登ってみると、距離や勾配は練習に最適と言えるコースだった。