#184 剣山(北ルート)でヒルクライム!天候には気を付けよう!

今回紹介するのは、西日本では二番目の高さを誇る剣山だ。
剣山は標高1955mで、日本百名山に数えられる山であるが、もちろん頂上まで自転車で行くことはできない。
実際には剣山までのアクセスルートの中で、最も標高の高くなるこの地点をゴールとして設定することにする。

今回紹介する峠は、徳島県の西部に位置する落合峠だ。 落合峠へのルートの途中に棧敷峠を通過するので、この峠を経由したルートで紹介した...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観:  ★★★★★★☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆(工事が終われば、+★)

距離
35.9km
最大標高差
1400m
平均斜度
全体:3.9%
上り:5.7%
下り:2.2%
獲得標高
上り:1444m
下り:54m

・補給ポイントについて

スタート地点は、つるぎ町役場そばの交差点からとする。
コース全長は35.9㎞と長いが、実際に勾配がきつくなるのは20㎞地点を越えたあたりからで、登りっぱなしというわけではないので安心してほしい。

・ラストコンビニ

コンビニは道中にある武岡商店が最後となる。
コンビニとはいえ個人商店なので、不安な場合はつるぎ町のローソンを利用すると良い。

・ラスト自販機

ラスト自販機は、スタートから15.5㎞進んだ地点にある物が最後だ。
目印は手前の大きな鳥居だ。

・実走レビュー

スタートすると、最初はつるぎ町の古い町並みを抜けて行く。
歩行者には注意したい。

その後、国道に合流したら交差点を右だ。

ここからは緩い登りで20㎞地点まで進んでいくことになる。

途中にいくつか分岐があるが、看板に沿って進んで行けば迷うことはないだろう。

道は川沿いを進んで行くので、比較的風は涼しく、見所もいくつかある。

特に13㎞程進んだところにある、一宇の町並みは面白い。
やたらと大きな廃校があったり、山の上に見える集落などは興味深い。

また、面白いモノレールもあった。

一宇には日帰り温泉もあるので、サイクリング帰りに利用するのも良いかもしれない。

一宇を越えて少し進むと、道は細くなる。(なお一宇の街中も道は狭い)

またこのルートも、平日は工事による時間帯での通行止めを実施しているので、土日祝日での走行をお勧めする。

この分岐まで来れば、20km進んできたことになる。
この地点での標高は500m弱なので、ここから15㎞で1000m近くの獲得標高となる。

交差点を曲がって1㎞程進むと、「田舎で暮らそうよ」といううどん屋さんがある。
やっていれば、食事処として最後のお店だ。

うどん屋を越えてからはカーブと勾配が増えて、峠道然りとした様相を呈してくる。

勾配は場所によって変化するが、大部分で勾配変化が少なく、7~9%程度で推移する。

ヘアピンカーブには番号がされており、第1から第7までのカーブが存在する。

また頂上付近のスキー場まで、残り距離を示した看板が設置されているので、残り距離の参考にすると良いだろう。

標高800mの看板が大体25㎞地点となる。

ルート上には滝がいくつも現れ、そばを通るときは非常に涼しい。
次の滝はどんな滝だろう、と想像しながら登るのも楽しいだろう。

標高1000mの看板が現れれば、800mの看板から2.5㎞程進んできたことになる。
このあたりの区間は、8%前後の勾配であることが多い。

第5ヘヤピンカーブが、大体29㎞地点となる。
ヘアピンカーブは場所によってカーブの大きさが異なり、第5ヘヤピンカーブなどは外側を通れば10%以下の勾配で済ませることもできる。

32㎞地点にある第7ヘヤピンカーブを抜ければ、剣山スキー場までは1㎞だ。

スキー場の地点で標高は1350m程になり、この先は勾配が緩くなる。

頂上までは残り2.5㎞で、平均勾配は3%強だ。

県民の森の石碑が見えれば、頂上まではあと200m程だ。

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・頂上施設について

頂上は携帯基地局のアンテナが立っているだけだ。

県民の森の分岐を左に進むと、ラ・フォーレ剣山という宿泊施設があり、自販機の他にお昼はカレーや麺類を提供している。(日帰り入浴も可能だ)
深い山の中に食事処があるのは非常にありがたい。
少しでもお腹が減っていれば、食事をしておいた方が良いだろう。
ちなみに施設は非常に綺麗に管理されており、トイレなども利用しやすい。

・路面状況について

路面状況は国道ということもあり、比較的良好だ。
下りは雨の中であったが、怖さを感じる場面はなかった。

ただ工事個所によっては、舗装が掘り返されてダートになっていることがあったので注意したい。

なおルートの距離が長いため、スタート地点と頂上付近で天候が大きく変わっていることが多いそうだ。
私が登った時も、下は晴れていたのに頂上は土砂降りの雨であった。
登るときには天候に考慮したい。