今回紹介するのは、大谷崩れだ。
本来紹介の予定はなかったが、地元のローディの方にお勧めされ、登ってみたらハードだったので紹介したいと思う。
大谷崩れは静岡市葵区の大谷嶺(おおやれい)の南斜面にある、1707年(宝永4年)の宝永地震によってできた山体崩壊で、日本三大崩れの一つとのことだ。
詳しくはWikipediaを参照いただきたい。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・補給ポイントについて
スタート地点は、前回紹介した安倍峠の途中の分岐点からとする。
全長は5.8㎞と短いが、平均勾配は10%ときつめだ。
今回はルートラボにはルートが登録できなかったので、GoogleMapで紹介したい。
・ラストコンビニ
近くにコンビニはないが、静岡おでんが食べられる近藤商店がある。
・実走レビュー
スタートすると入り口だけきついが、それ以外は7%ほどで登っていく。
1㎞ほど進むといきなり25%くらいある200m程度の坂が現れるので、勢いで乗り越えよう。
それを超えると橋が現れるので、橋を渡るように左折してほしい。
橋を渡ってから1㎞ほどは九十九折れが続く。
この区間も10%を超える勾配で、最大15%ほどになる。
九十九折れ区間を超えると意外なことに別荘地が現れる。
別荘地の脇を抜けて進んでいこう。
別荘地を抜けるとコース全体の3分の1を過ぎたことになる。
しかしゴール地点まではまだ3.9㎞あり、ここからが本番といって良い。。
ちなみに500mごとに大谷崩れまでの距離を示す看板が出ているので、参考にするとよいだろう。
ここから先も勾配が変わることはない。
基本的には10%を下回ることはなく、場所によっては20%程度になることも多い。
稀に存在する勾配が緩む(といっても6%程度)区間で、ゆっくり走って脚を回復させたい。
また、一か所だけ未舗装になる箇所が存在している。
50mほどなのだが、勾配は10%を超えているので後輪が滑らないようにトルクを掛け過ぎないように注意したい。
ダート区間を過ぎると残りは約1.5㎞となる。
何度も言うが、この先も勾配が緩むことはない。
特にゴールまでのラスト1㎞区間はきつく、平均勾配は13%を超える。
最大勾配も激しめで25%以上になる。
何とか急こう配に耐えながら登っていくと、駐車場が現れる。
しかしここはゴールではないので、そのまま進もう。
駐車場からゴールまでは200mとなり、ここで路面が非常に綺麗になる。
しかし勾配は20%以上あるので、気は抜けない。
走り方としては、後半になるほど勾配がきつくなる坂なので、前半から体力をキープする走りをしたい。
また最大勾配がきついので、最大出力が低い女性や初心者には厳しい登りと言えるだろう。
・頂上施設について
頂上には展望台があり、大谷崩れを下から眺めることができる。
運が良ければ、未だに崩れる谷からのごうごうという音を聞くことができるだろう。
・路面状況について
路面は悪い。
ダート、落石、陥没といった定番の悪路面に加えて何より勾配がきついので、ブレーキを強く握らないとどんどん加速してしまう。
カーボンホイールでは、カーボンの熱による溶解に注意してほしい。