今回も前回に引き続き、宮古島トライアスロンSTROGMANのバイクパート攻略について解説したいと思う。
前回の記事
・宮古島トライアスロンのコースについて
宮古島トライアスロンのバイクパートは157㎞となる。
スイム会場となる東急リゾート前の前浜から上がり、トランジションエリアを抜けてスタートし、宮古島を1週半して宮古島陸上競技場までの157㎞がバイクコースだ。
公式コースマップはこちら
距離
158km
最大標高差
547m
平均斜度
全体:0%
上り:3.7%
下り:4.1%
獲得標高
上り:1377m
下り:1343m
・ファミリーマート久貝店~池間島
ファミマからは、再度市街地を抜けて池間島へ進んでいくことになる。
因みにここまでで40㎞、全体の4分の1を進んできたことになる。
ファミマを越えるとすぐに長い下りとなるので、ここでスピードに乗せておきたい。
下り終わって1㎞程は平坦基調だが、ここも交通量が多いためか路面に轍が目立つ。
また平良港付近からは登り基調となるので、無理なペースで突っ込み過ぎないように注意したい。
登り基調は、左折して池間方面に向かう交差点まで続く。
この交差点から池間大橋間ではおおよそ10㎞強で、この区間は3か所ほどのアップダウンを除けば平坦区間となる。
大会当日に予想される風向きを考えれば、追い風の快走区間となるだろう。
またこの区間には、危ないと思っていた陥没があったのだが、記事を書く数日前に補修されていたので、大きな問題はなくなった。
ただし、舗装のひび割れなどはあるので、タイヤが取られないように注意しておこう。
狩俣小学校を左手に集落を抜けると、池間大橋が見えてきて下り勾配になる。
池間大橋自体は伊良部大橋の様な登りにはなっていないが、中央部に向けてなだらかな登りとなる。
追い風でスピードに乗ったら、橋の中央部に向けてギアを軽くしていくことで、無駄な力を使わずに通過できるはずだ。
池間島は一周5㎞程と短いが、その分アップダウンが連続しており、中間地点に存在する灯台までは登り基調となっている。
また後半の下り基調に入っても、今度は向い風が襲ってくるのでスピードは上がりづらい。
池間大橋に戻ってくると、向かい風を一層強く感じることだろう。
エアロポジションをとって、できるだけ前面投影面積を小さくするのが最善策だ。
もし辛い場合は、綺麗な海を見てリラックスするというのも一つの手だろう。
・池間島~比嘉ロードパーク
池間大橋を渡り終わると、道路の左寄りに等間隔にマンホールが存在する。
このマンホールは段差が大きいので、気を付けておきたい。
また雪塩工場への入り口付近(行きは下りのポイント)は、距離は短いながらもきつめの登りとなっている。
特に向かい風の場合には速度が落ちるので、勢いで行こうとせずにペースを保とう。
狩俣小学校まで戻ってくると、その先で左折して東平安名崎までは一本道となる。
参加したことのあるアスリートが、口を揃えて辛いという区間だ。
コース上の最高標高地点となる比嘉ロードパークまでは、19㎞に渡りアップダウンを繰り返しながら登っていくことになる。
左折して最初の下りを過ぎたところで小さな橋が現れるが、橋の継ぎ目が段差になっている。
通過時は注意しておこう。
また、区間前半の宮古南静園を過ぎたところで交差点が現れるが、中央線にキャットアイがある。
交差点はカーブがきつく逆バンクのため、オーバースピードになると中央線までバイクが流れキャットアイに乗り上げる可能性があるので、注意してほしい。
交差点を過ぎると、下りの後アップダウン区間が始まる。
また所々で浮き砂が見られたので、路面に注意しよう。
前半区間として一番きついのは、大福牧場横の登りだろう。
1㎞強で平均3%の登りが続く。
登りが終われば、数少ない気持ちの良い下り区間だ。
下りでも脚は止めずに回しておいた方が、疲労物質の除去に効果がある。
また伸びをしたり、ストレッチをするのもいいだろう。
ちなみに下り切った辺りがコースの半分79㎞地点となる。
下り切って比較的平坦な区間が3㎞ほど続くが、この途中で2周目の分岐点となる植物園への交差点が現れる。
2周目の場合は、この看板が見えればバイクパートのゴールとなる陸上競技場まで残り5㎞程だ。
ランへスムーズに移行するためにも、意識的にケイデンスを高めてランのピッチに近づけておこう。
また、この交差点付近は両側が木に覆われているので、風が弱まり脚を休めることができるだろう。
風が強いと、それに抗うことに必死で補給も忘れがちになるので、このあたりで補給もしておこう。
植物園の交差点を過ぎて宮原第2水辺公園(トイレ有)を過ぎると、比嘉ロードパークまで5㎞となるが、この5㎞区間はダラダラとした登り勾配が続くので、精神的にも体力的にも辛い。
向かい風ならなおさらだろう。
平均勾配は1%強だが、所々で勾配が増すので、とにかく無理をせずにマイペースで登ることが大切だ。
登りが苦手な人には他の選手に抜かれる区間となるが、無理をすると東平安名崎から先が極端に辛くなる。
ダンシングを交えながら、疲労が一か所に溜まらないように進んでいくと良いだろう。
・比嘉ロードパーク~東平安名崎
比嘉ロードパークを過ぎると、東平安名の折り返し地点までは12.5㎞となる。
ここから10㎞は下り基調だが、実際には細かいアップダウンがあるので、下りのスピードをできるだけ生かして走ろう。
なお、比嘉ロードパークを過ぎて左側に海を望めるポイントがあるのだが、このポイントでは崖からの噴き上げる風が巻いているので、左右からの突風に気を付けたい。
途中には最近できた吉野売店という商店がオーシャンリンクスの手前にあるので、ハンガーノック等で東平安名崎のエイドまで持たない場合は利用しよう。
またオーシャンリンクスから先は、2㎞強に渡って東平安名入り口まで完全な下り基調となる。
気持ちの良い下りではあるが、東平安名の入り口の交差点は急カーブになっている。
また浮き砂や水溜まりもできやすいので、オーバースピードでの落車などに気を付ける必要がある。
折り返しとなる東平安名の灯台までは細かなアップダウンはあるものの、走りやすい道となっている。
ただし、風が巻いて左右からランダムに風が吹く可能性があるので、そこは頭に入れておきたい。
東平安名ではトイレも利用できるので、必要に応じて利用しよう。
中編の今回はここまでとする。
次回は東平安名崎から東急までのルートと、走り方のコツをまとめて説明したいと思う。