#226 大弛峠でヒルクライム!自転車乗りなら一度は行きたい車道(マイカー通行できる)最高地点!




今回紹介する峠は、山梨県と長野県を結ぶ大弛峠(おおだるみとうげ)の山梨県側のルートについてだ。
大弛峠は、日本で最も標高の高い一般車両が通行できる車道であり、一つの峠としては日本で最も獲得標高の大きな峠だ。
東京近郊のサイクリストからすると、「おおだるみ」といえば高尾の先にある大垂水峠が思い浮かぶかもしれないが、全てが別物の峠だ。
また大弛峠は、長野県側に抜ける道はあるものの、大きな岩がゴロゴロしたオフロードになっており、ロードバイクでの走破は難しく、紹介は山梨県側のみとさせていただく。

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今回紹介する峠は上日川峠(1620m)である。 上日川峠は、塩山駅付近から笹子峠入り口にある甲斐大和駅あたりへ抜けることのできる峠...




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・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★★★
景観:  ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆

距離
29.5km
最大標高差
1886m
平均斜度
全体:6.4%
上り:7.1%
下り:3.2%
獲得標高
上り:1917m
下り:34m

・補給ポイントについて

スタート地点は、国道140号線の雁坂道から少し外れたこの交差点からとする。
コース全長は30㎞近く、獲得標高は1900m近い怪物級の峠だ。
輪行をする場合の最寄り駅は塩山駅からとなるが、塩山駅からスタート地点までは100m程の標高差がある。

・ラストコンビニ

コンビニは、スタート地点から400m程離れたファミリーマートが最後となる。
基本的にコンビニから先での補給は確実性がなく、登坂距離も長いため補給食についてはしっかりと補充しておきたい。

・ラスト自販機

自販機は、コースの中間地点にある琴川ダムを過ぎた先の金峰山荘にあるものが最後となる。
価格は下界よりも50円ほど高いが、休憩にはちょうど良いポイントだ。
山荘では食事も提供されているので、営業していれば帰りに寄ってお腹を満たしていくのも良い。
また、道の反対側には公衆トイレもある。

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・実走レビュー

スタートすると、すぐに登りは始まる。(正確にはスタート地点まで来る時点で登ってはいるのだが)
登りは直線的だが、5㎞以上に渡って平均8%の登りが続く。

この区間は、実際には後半に向かうにつれて勾配が微妙に上がっていく。
鳥居が見えてからは10%が続くと考えておこう。
この時点で、脚がないと心が折れるかもしれない。
また鳥居までの区間には自販機がいくつか存在しているので、補給を忘れた場合にはこの区間の自販機で済ませておこう。
そうしないと、この先金峰山荘まで水分補給はできない。

5㎞地点あたりにある浄水場を過ぎて、ゲートが見えてくると勾配は7%程度まで緩み、多少走りやすくなる。
また、ここから先は木に囲まれた道となるので、夏でも比較的涼しく走れるはずだ。

この区間は、ゲートから琴川ダムまで約9㎞に渡って続くことになる。
平均勾配は7%弱だが、所々13%程度まで勾配が上がる箇所もあるので油断はできない。
まだまだ前半なので、タイムを狙う場合には飛ばしすぎないように注意しよう。

長い坂を過ぎると、琴川ダムが見えて短いながらも下り区間が現れる。
この峠で唯一の下り区間となっており、いかにこの峠が登りだけで構成されているかを実感できるだろう。

琴川ダムを過ぎると、金峰山荘の先に10%を超える直線区間が現れる。
直線区間は500mほどで長くはないものの、精神的には応える景色だ。

急坂区間を登り切ると、林道のゲートが現れる。
このゲートから先は夏季期間以外は冬季閉鎖となるので、登坂時期に注意しよう。

ゲートを越えると緩い登りが数百m続いた後に、10%程度の登りに切り替わる。
この10%勾配区間は1.5㎞程と長くはないものの、ここまで1000m以上の標高差を登ってきたことを考えれば、脚には十分応える。
また標高も1500mを超え、呼吸も少しずつ辛くなってくるはずだ。
ただこの区間を何とか耐えきると、再度林道ゲートが現れて、ここからは4㎞強に渡って2%程度の緩勾配区間となるので、頑張って進もう。

緩勾配区間は21㎞地点過ぎまで続く。
この区間に5%を超えるような坂はほとんど現れない。
タイムを狙う場合には速度維持を心掛けたいが、この先も長く酸素は更に薄くなっていくので、強度を上げすぎないように注意が必要だ。

21㎞地点を過ぎると、ここから頂上までは8㎞に渡って7%強の勾配が続く。
この区間の平均勾配は7%強だが、場所によっては13%程度まで勾配が上がるポイントがある。
特に九十九折れ区間はカーブ内側の勾配がきついので、無理をせずに大回りで走ると良いだろう。

頂上までは残り距離を示す標識が点在しており、残り3㎞からは500mごとに現れる。
目安ができるだけでもかなり登りやすくなるので、標識で距離を確認するようにしよう。
ちなみに残り5㎞地点で、すでに標高は2000mを超えており、酸素濃度は地上の80%程度になっている。
下を向いていると気道が閉じて呼吸が浅くなりやすくなるので、酸素を取り込むためにも、できるだけ顔を上げて息を吐く方に集中しよう。

九十九折れ区間を過ぎて1㎞程進むと、残りは500mだ。
最後の500m区間は勾配が若干きつくなるが、脚があればラストスパートといきたい。
登山客の駐車車両が見えてくれば、ゴールはすぐそこだ。

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・頂上施設について

頂上は広めの駐車場になっており、駐車場から階段で少し上がったところには大弛小屋という山小屋があり、営業していれば食事をすることもできる。
公衆トイレもあるので、標高の高い峠としては設備が充実していると言える。
なお残念ながら、大弛峠を示すものはバス停の標識しか見当たらなかった。

・路面状況について

琴川ダムまでの前半区間は良好で、ダウンヒルも軽快に楽しめる。
ただし、琴川ダムからの後半区間は林道ということもあり、所々に崩れた箇所が見受けられる。

また道を横断する側溝が大きな段差となっているので、下りでは十分注意したい。

・その他

標高が高い峠ということもあり、天気の変化が激しい。
気温差もスタート地点と比べて15℃以上あり、夏でもウィンドブレーカーなどの防寒アイテムは持参したほうが良いだろう。
私が登った6月中旬でも、山梨市の天気は晴れの27度予報であったが、頂上付近は雲がかかることもあり、陽が隠れるとかなり肌寒かった。
また前述したように、大弛峠は例年11月~5月は冬季閉鎖されるので、規制情報は山梨県の林道規制情報を確認してほしい。