今回紹介する峠は、三重県と滋賀県の県境を繋ぐ鈴鹿スカイラインだ。
鈴鹿スカイラインは、国道477号線の県境区間の呼称で、峠としては武平峠という名前が付いている。
また今回紹介するルートは、前半は旧道を抜ける自動車では通り抜けることのできないルートになっており、自転車だからこそ走ることのできるルートとなる。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★★★★☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
自動車の通り抜けができないルートのためか、一度でルートが引けけなかったため、分割で紹介する。
(前半+後半)
距離
8.4km
最大標高差
741m
平均斜度
全体:8.4%
上り:8.4%
下り:0%
獲得標高
上り:687m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は、鈴鹿スカイラインの始まる鈴鹿スカイライン入り口交差点からとする。
コース全長は8.4㎞と短めだが、平均勾配は8%強とそれなりの厳しい登りだ。
なお近くには道の駅や温泉もあるので、自転車で走り回るのには困る事がない。
・ラストコンビニ
コンビニは、コース上には存在しない。
スタート地点手前1㎞程にある、セブンイレブン(イートイン有)が最後だ。
・ラスト自販機
自販機は、スタートから4.3㎞進んだお土産屋の前にあるものが最後となる。
・実走レビュー
スタートして、湯の山温泉駅までの600m程は緩い登りだ。
温泉駅を抜けると勾配が増していき、平均6%の勾配が1㎞強に渡って続く。
この区間を過ぎると、昔ながらの歓迎看板が現れ、さらに勾配が増す。
ここからは1.5㎞区間で、平均勾配は9.5%程になる。
前半からきつい登りが続くので、気を抜かないようにしておこう。
1.5㎞を登り切ると大きな駐車場があり、その先に交差点が現れるので、これを左(大石公園方面)に進もう。
ここからは何度か分岐があるが、基本的には道なりに進んでいけば迷うことはないだろう。
交差点を曲がると、ここから温泉街となっており、このルートのハイライト区間となる。
国道への合流地点までの1.7㎞区間で、平均勾配は12%を超える坂が待ち構えているのだ。
また平均して12%前後という訳ではなく、階段式の登りになっており、場所によっては20%近い勾配もある。
特に後半になるほど勾配は増していく傾向にあるので、できるだけ無理のないペースで進んでいきたい。
国道との合流地点まで来ると、通行止めの柵があるが、自転車は横の駐車場から国道へ出ることができる。
国道区間になると、今までよりは勾配が緩むものの、平均で8%強の勾配がゴールまでの3㎞に渡って続く。
この区間は九十九折れになっており、勾配も階段式となっている。
カーブと直線の勾配はランダムで、勾配の緩いカーブや直線もあれば、逆にきつい箇所もあるので、シッティングとダンシングをうまく使い分けたい。
また国道区間は、前半の区間と比べて景色が良く、自転車に登りながら名古屋方面を一望することができる。
更に時期によっては、紅葉ヒルクライムを楽しむこともできるだろう。
駐車場を越えて長い直線が見えれば、その先がゴールとなる。
(写真は上から撮ったもの)
・頂上施設について
頂上はトンネルとなっており、実際の山の頂上とは異なる。
特に休める場所もないので、長居するような頂上ではない。
・路面状況について
国道区間については、非常に良好だ。
前半の温泉街の激坂区間はドーナツ舗装やつぎはぎがあり、ハンドルを取られる場合があるので、下りは特に注意してほしい。
また道が細い反面、宿泊客などの車通りがあるので、対向車と後続車に注意が必要だ。
・その他
頂上のトンネルからそのまま滋賀県側に下ることもできる。
なお滋賀県側に降りる場合は、20㎞以上コンビニがないので、補給には注意したい。(蕎麦屋などの飲食店は途中にある)
また、滋賀県側からの登りはダラダラとした登りが続き、鈴鹿スカイラインの始点からだと頂上までは300m程の獲得標高に留まる。
とはいえ、自然に囲まれた気持ちの良い道なので、時間があれば走ってみると良いだろう。