今回紹介する峠は福島の中では、磐梯吾妻スカイラインや磐梯山ゴールドラインに隠れてしまって、あまりメジャーではない不遇な峠、母成(ぼなり)峠だ。
母成峠は猪苗代湖の東側にあり、磐梯吾妻スカイラインへの足慣らしや、日々のトレーニングとして最適な峠だ。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
15.8km
最大標高差
655m
平均斜度
全体:4.1%
上り:5%
下り:3.3%
獲得標高
上り:667m
下り:18m
・補給ポイントについて
アクセスとしてはJR磐梯熱海駅からスタート地点まで、300mほどだ。
ちなみに磐梯熱海の熱海は、奥州合戦の後にこの地の領主になった、源頼朝の家臣伊東祐長の出身地である伊豆にある、熱海温泉に由来するそうだ。(出典:Wikipedeia)
・ラストコンビニ
ラストコンビニをスタート地点とするので、ここで補給はしっかりと済ませていただきたい。
・ラスト自販機
ラスト自販機は、コースのちょうど中間地点にある、くるまや食堂というラーメン屋の横にある。
・実走レビュー
スタートすると、磐越自動車道を越えるまでの3㎞は多少のアップダウンはあるが、ほぼフラットだ。
そこから先が峠らしく勾配が増していくことになる。
とはいえ、ふれあい牧場という施設までのおおよそ6㎞で、平均勾配は4.4%とそこまできつくはない。
ちなみにこの牧場はソフトクリームがあるので、タイムを気にしなければぺろぺろしていくのも良いだろう。
所々7~8%になる場所はあるが、それも短い区間なので特筆して厳しいわけでもない。
ふれあい牧場を越えると、元々は有料道路であった母成グリーンラインの旧料金所跡が現れる。
そこから先の2.2㎞区間は、平均斜度7.7%と少々厳しく、九十九折れになっているので緩急がある。
この区間を過ぎると100mほど平坦区間となるので、脚を休めよう。
また、九十九折れが終わったあたりで、山側に湧き水ポイントがある。
ボトルが心許ない場合や暑い日には、ここで水分補給や顔を洗ったりすると気持ちいい。
そこから先2㎞は再度平均勾配7%区間となるので、踏ん張りどころだ。
この区間が終われば、そのあとはゴールまでの2㎞区間の平均勾配は4%弱となるので、スパートをかけるチャンスだ。
タイムをねらう場合には、前半区間でのスピード維持がカギになると思われる。中盤はマイペースに走り、後半で貯めた力を再度爆発させよう。
・頂上施設について
頂上の道路上にはこれといった標識はなく、市町村を知らせる看板だけだ。
ただ横にある駐車場には母成峠を示す石碑がある。休憩を兼ねて駐車場に立ち寄ると良いだろう。(私は寄り忘れた。。)
・路面状況について
路面状況については前半は良好であるが、後半の九十九折れのあたりでは補修跡なども見受けられる。
登っている分には問題ないが、下りの際には車体が跳ねるので注意してほしい。
また日影が多いので、登りは比較的快適だが、下りでは路面を見づらくしている。この辺も注意が必要だ。
・その他
ちなみに、反対側からの登りは獲得標高で200mほどしかないので、今回は省略させていただくが、ふもとに福島名物天ぷらまんじゅうの日乃出屋があるので、3時のおやつと糖分補給に寄ってはいかがだろうか。