#56 白布峠(山形側)でヒルクライム!福島に繋がる高標高峠!

今回紹介する峠は白布(しらぶ)峠で、以前紹介したスカイバレーの山形側からの登りである。

今回紹介する峠は、福島県と山形県を結ぶ、白布峠(福島県側)である。 裏磐梯にある桧原湖沿いに進んでいき、西吾妻スカイバレーを登って...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観:  ★★☆☆☆☆☆☆☆☆(晴れていれば+2)
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆

距離
16.3km
最大標高差
979m
平均斜度
全体:6%
上り:6.6%
下り:1.2%
獲得標高
上り:978m
下り:3m

・補給ポイントについて

スタート地点は、米沢市内から小山を一つ越えてきたところにあるこの交差点とする。
頂上までは16.3㎞である。
アクセスとしては、米沢市内から一本道の県道2号線を南下してくるだけだ。

・ラストコンビニ

コンビニは近くにないので、米沢市街で補給しておこう。

・ラスト自販機

自販機はスタート地点の交差点にもあるほか、ラストは白布温泉の温泉街にもあるので、心配はいらない。

・実走レビュー

スタートすると最初の6㎞弱は、概ね3~5%の穏やかな登り(場所によっては7%の部分が少しだけあるが)で、景色ものどかだ。

緩やかな区間は、右側に日工大の天元山荘が見えてきたあたりで終わり、その先の左手にある落石防止棚手前から本格的な登りに突入する。
勾配は場所によって緩急をもって若干上下するが、6~10%ほどになる。

温泉街が見えてくると、更に勾配は増して10%を超える。

温泉街のはずれから、その先のロープウェイ乗り場入り口までは更に勾配が増して11~14%となるため、一つの踏ん張りどころとなる。
温泉街手前からロープウェイ乗り場入り口までの1㎞区間の平均勾配は10%だ。

ロープウェイ乗り場を過ぎると、その先で一旦脚を休められる下り勾配が数百メートルある。
その先は4.5㎞の区間で平均勾配9%弱となり、頂上まで登り勾配しかないので、しっかり脚を休めてそのあとに備えよう。

ここから先は体感的にほとんどの区間で10%になり、道中は10%看板のオンパレードである。
ここまで頻繁に10%看板が登場するのを見たのは、私も初めてである。

終わりそうで終わらない10%区間に体力だけでなく、精神的にも疲弊してくるはずだ。

標高が1100mを超えると(1000mから標高の看板有)、その先300mほどの区間が緩斜面となるので、そこで一息つくことができるが、そこから先はまた10%ゾーンだ。

途中には滝もあるが、見ている余裕はないだろう。(私は下りで初めて気が付いた)

滝の先に300mほどのトンネルが現れる。トンネルの中は暗いが、10%を超える勾配で登っているので、スピードも落ちる。
前後のライトをつけて路面の確認と自動車への注意喚起をしてほしい。

当日は曇りであったため、晴れていれば気持ちの良い景色を望むこともできたのであろうが、それは雲の中だった。

淀沢の看板がある辺りが、標高1200mである。1200mの標高看板はないので、これを目安にすると良い。

白布峠まで残り1.2㎞の看板が出てきたらスパートをかけよう。(余力があればだが。。)
残りの1.2㎞区間はアップダウンがあり、場所によって勾配は8%ほどになるが、平均勾配は5.6%と今までよりは緩い。
急坂は勢いを利用して乗り越えよう。

タイムをねらう場合には、前半の緩斜面区間でスピードを乗せ、中盤の10%区間はリズムを使って一定ペースで登り、ラストで出し切るのが良い。
ただし、温泉街の急斜面は無理をせずに無難に乗り切るべきだ。(仲間をチギりたい場合には、逆に温泉街でアタックを掛けると有効だ。)

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・頂上施設について

頂上には駐車場があり、トイレもある。
登り切ったら駐車場内をぐるぐるしながら、心拍を落ち着けると良い。

・路面状況について

路面状況は前半が悪く、ガタガタが不快であるが、後半は比較的綺麗な道になる。
下りは路面のツギハギに注意して下ろう。

・その他

私が登ったのは6月の中旬であったが、低温注意報と曇りという条件が重なり、頂上の気温は一桁であった。
この時の装備は夏用の長袖アンダーウェアに半そでジャージ、ウィンドブレーカーであったが、それでも下りは途中まで寒かった。
知らない土地への遠征の場合には、こういった可能性を考慮して、少し多めの装備を用意しておくと良いだろう。