今回紹介する峠は、「隊長!あの木に見覚えがあります~!」のセリフで有名な雪中行軍の舞台となった八甲田山である。
なお自転車で登れる傘松峠は、雪中行軍が行われた北斜面ではなく南斜面である。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
23.7km
最大標高差
908m
平均斜度
全体:3.8%
上り:5.8%
下り:6.4%
獲得標高
上り:1055m
下り:159m
・補給ポイントについて
今回は国道394号線を経由した黒石からのルートを紹介したい。
スタート地点は国道102号線と394号線が交差する黒石の交差点からとする。
峠の頂上までは23.7㎞だ。
アクセスは車が良いだろう。
私は「道の駅いなかだて」に車を置いて、スタート地点まで10㎞ほどの自走だった。
・ラストコンビニ
ラストコンビニはスタート地点にあるローソンだ。
・ラスト自販機
自動販売機は最初はいくつかあるのだが、途中からまったくなくなってしまい、スタート地点から13,4㎞進んだところにある野菜直売所に自動販売機がある。
ラスト自販機は酸ヶ湯温泉にあるものになるが、ここからゴールまでは4㎞ほどしかない。
・実走レビュー
スタートすると最初の9㎞程は、淡々と緩めの坂を登っていくことになる。
後半が厳しくなるので、ここはサイクリングペースでも良いだろう。
途中で学校そばなるものも発見した。
残念ながら営業時間外で食べられなかったが、学校がそばにあるのかと思ってしまうこの看板が私の中では少しツボに入った。
学校が近くにあるのかな?
そばでした~
9㎞地点には右側に倉庫の様な建物があり、一旦下ってから傾斜が増すのでアップは終了だと思っておこう。
ここから先5㎞の区間で平均傾斜は6%を超える。
この区間は登りだけで見ると8%前後の区間が多く、場所に寄っては10%を超える場所もあるので、想像よりも脚を使う。
また、いくつかのスノーシェードを超えるのだが、午後に通るとハウスのようになっており、とても熱いモワッとした空気がたまっているので、あまり日が昇った時間に通ることはお勧めしない。
この区間が終わると、一旦下りに転じる。
下り区間は大きな橋(城ヶ倉大橋)まで続き、距離としては1.5㎞ほどになる。
橋からは下を見ることができるが、玉ヒュンものの高さがある。
この橋から2㎞ほどは7%程度の傾斜で、八甲田山ゴールドラインとぶつかる交差点まで進んでいく。
交差点は登っていく右に曲がろう。
交差点から先は酸ヶ湯温泉の先までは比較的緩やかな登りとなる。
また緑の中を走れるので、気温的にも登りやすい。
酸ヶ湯温泉には五郎清水というおいしい湧水もあるので、ボトルが心許ない場合にはこの湧水を汲むのも良い。
登った後に顔を洗うと最高に気持ちが良い。
売店や軽食もある。
ここから頂上までは4㎞ほどとなるが、酸ヶ湯温泉先の地獄沼を越えたところから傾斜が増し、1㎞区間で平均7%、最大傾斜10%となる。
途中には交通規制用の門があるので、厳しくなりそうな感じはわかるだろう。
この区間を乗り切れば、傾斜は緩くなり、頂上までの2.5㎞弱は3~5%程度の登りで推移する。
・頂上施設について
頂上には、傘松峠の看板があるので、わかりやすい。
ただ、看板はカーブを曲がったところにあり、突然に現れるので、酸ヶ湯温泉からの距離などはサイコンで確認しておかないと出し切る前にゴールになってしまうかもしれない。
・路面状況について
路面状況は比較的良好で、目立った破損個所はない。
道幅も広いので後ろの自動車をしきりに気にする必要もないが、酸ヶ湯温泉周辺は自動車の出入りが激しいので、事故には注意してほしい。