今回紹介する峠は、青森県の北西部に位置し、津軽海峡に接する竜飛岬だ。
岬なのに峠?と思われるかもしれないが、正確には竜飛岬手前にある峠というのが適当だろうか。
日本海側から竜飛岬へ行こうとすると必ず通らなければならない峠である。
峠の名前はないようだが、小泊から竜飛崎までの道路には龍泊(たつどまり)ラインという名称がある。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★★★★★☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★☆☆
距離
7.1km
最大標高差
494m
平均斜度
全体:7%
上り:7.7%
下り:0%
獲得標高
上り:491m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は登りが始まる少し手前のこの位置からとする。
一番標高の高い場所までの全長は7.1㎞だ。
アクセスとしては小泊の道の駅に自動車を止めてからが良いだろう。
脚に自信があれば、十三湖の道の駅がお薦めだ。(トップという店のしじみラーメンがめちゃくちゃうまい!)
・ラストコンビニ
コンビニは近くにはない。
辺境の地と言っても差し支えない場所なので、しょうがないだろう。
・ラスト自販機
自販機は道の駅こどまりにあるものが最後だ。
道の駅はこの辺の唯一の補給地点なので、しっかりと補給は済ませておきたい。
・実走レビュー
スタートすると、すぐに海岸線のストレートをウェルカム登坂12%で600mほど登ることになる。
スタート地点から上の方まで伸びていく道が見えるので、あそこまで登るのかという気持ちになるが、実際にはそれ以上登るので覚悟しておこう。
景色としてはなかなかに素晴らしい。
登ったところで、恒例の交通規制用の門が登場する。
この先は500mほど平坦が続くので、挨拶にびっくりした脚を回復させておこう。
平坦区間が終わってから1.6㎞は上記の15%を超えるような坂を踏まえつつ、平均勾配8%で登っていく。
大部分は九十九折れになっており、場所に寄ってはカーブの内側で15%を超える箇所も出てくる。
途中には、シャカリキ(弱虫ペダルは読んでいないので、わからない)にでも出てきそうな坂も登場するが、これは目の錯覚で、実際には12~13%程度なので安心(!?)してほしい。
この区間を過ぎると少しだけ下り区間があり、脚を休めることができるが、またすぐに登りに転じることになる。
この先は3㎞にわたって平均8%ほどの登りとなる。
いままでの様な九十九折れではなく、緩やかなカーブを繰りかえす。
初見の場合は、この区間が思いのほか長く続くので、精神的につらい区間になるはずだ。
いままでそれなりの傾斜で登ってきているので、後ろを振り返れば、日本海を望むことができる。
これが終わると、最後の1㎞区間となる。この区間は再度九十九折れとなるが、今までよりは勾配が緩むので、最後のスパートを掛けたい。
タイムを狙う場合には、前半で無理をし過ぎずにペースを保って登るのが良いだろう。
・頂上施設について
ゴールの少し手前は眺瞰台という展望台となっているので、頂上まで登ったら折り返して休憩しても良いだろう。
展望台には駐車場とトイレがあるので、顔を洗うとさっぱりする。
また、下を見れば登ってきた道路が綺麗に折り曲がっているのを見ることができる。
・路面状況について
路面状況は良好で、問題となるような箇所はない。
また道幅も広く、全線で片道1車線が確保されている。
注意すべきは、野生の猿が出没することと、霧がかかりやすい地域なので、下が晴れていても、上は霧で視界が悪かったり、寒い可能性があることだ。
・その他
ちなみにここまで来て竜飛崎に行かない人はいないと思うが、ぜひ行ってみてほしい。
中々の辺境ぶりと達成感を味わえるはずだ。
また、名物の階段国道もここだけの道なので行ってみてほしい。(自転車で入ってはいけない)
龍泊ラインはもちろん竜飛崎側からの登りもある。
坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観: ★★★★☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
6.6km
最大標高差
439m
平均斜度
全体:6.6%
上り:7.5%
下り:2%
獲得標高
上り:440m
下り:5m
しかし、竜飛崎側からの登りはいまいち印象に残らない登りであった。
そのため、こちらの記事にまとめて紹介したいと思う。
全長は6.6㎞で平均勾配は6.6%とそれなりの傾斜だ。
登り始めから10%ほどの傾斜で進み、こちらも場所によっては15%を超える傾斜になる箇所もある。
登りの途中には風力発電の風車があり、このあたりは気持ちの良い景色と言えるだろう。
登り自体は淡々としており、階段式の登りパターンがかなりはっきりしている。
急斜面はきついものの、ゆっくり登ればそれほど無理をせずに登ることができる。
急斜面は頑張って、緩斜面で休むといった感じだ。
ラスト1㎞は4%程度の登りとなるので、脚が残っていればスパートをかけよう。
前半の方が傾斜はきつい傾向にあり、後半は尾根沿いを進むイメージだ。
尾根沿いに出ると風が強いので、ハンドリングには注意しよう。