今回紹介する峠は、北海道の中心部に位置する大雪山系を南北に貫く三国峠だ。
北側は前回紹介した石北峠につながり、南は帯広へ抜けるルートになっている。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★☆☆☆☆☆☆☆
景観: ★★★★★★★☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★★★
距離
43.8km
最大標高差
769m
平均斜度
全体:1.8%
上り:4.1%
下り:3.9%
獲得標高
上り:981m
下り:238m
・補給ポイントについて
峠のスタート地点ははっきりとしないが、今回は上士幌の街中から北へ10㎞ほど進んだ交差点からとする。
コース全長は43.8㎞と非常に長いので、サイクリングだと思って挑んでほしい。
アクセスはもちろん自動車ということになる。上士幌には温泉もあるので、街中に自動車を止めておけば、帰りはゆっくり温泉に浸かることができる。
・ラストコンビニ
スタート地点そばには何もないので、上士幌にあるセイコーマートかセブンイレブンで補給を済ませておこう。
・ラスト自販機
ラスト自販機は糠平温泉郷にあるものが最後だ。上士幌の街中から糠平温泉郷までは20㎞ほどあるが、その間には何もないので注意してほしい。
・実走レビュー
スタートすると、最初の7㎞ほどはアップダウンはありながらも、平均では1%に満たない勾配となっている。
この区間を越えると、トンネルが連続するようになるので、必ずライトは前後とも装備しておこう。
またこの区間は、最初の3㎞で平均4%程度の勾配があり、場所によっては6%程度になる箇所もある。
道路脇からは旧国鉄時代の遺構も見える。
それを過ぎてしまえば、糠平温泉郷までは平坦と下り勾配となる。
登り区間が終わる目安としては、糠平ダムを過ぎたところだ。
糠平温泉郷にはトイレのほか、食事のできるお店も何か所かあるようなので、利用しても良いだろう。
ちなみに温泉街を抜ける道は意外と勾配があるので、注意してほしい。
温泉街の終りには分岐があるが、まっすぐ行ってしまうと違う峠に行ってしまう。
国道沿いに右折しよう。
温泉街から先は、下り基調ながらアップダウンを繰り返して3㎞ほど進んでいくことになる。
その先は18㎞以上(!)にわたって平坦に近い登り基調な直線路が続くことになる。
この途中には、旧国鉄士幌線のタウシュベツ橋梁や旧幌加駅などの遺構があるので、見学していくのも良いだろう。(ただし、熊には注意だ)
前述の傾斜の緩い区間が終わると、目に見えて傾斜がきつくなる。
この先は7.5㎞にわたって平均で4.1%の勾配が続く。
場所によっては7%程度になる。
三国峠のハイライトはこの先の区間にあり、ここからゴールまでは今まで通ってきた樹海を見下ろしながらのクライムとなる。
ゴールとなる三国峠覆道までは2.8㎞で平均勾配は5%強となる。
残念ながら私が登った時は晴れではなかったが、それでもこの景色は一見の価値はある。
三国峠の頂上は覆道(トンネル)となっているので、手前をゴール地点としよう。
・頂上施設について
頂上には駐車場のほかに茶屋があるので、食事も可能だ。
三国峠の碑もあるので、しっかり写真に撮っておこう。
・その他
三国峠も反対側があるわけだが、こちらも前回紹介した石北峠のルートに合流するため、銀河トンネルを越えてくる必要がある。
危険なうえ、特に楽しい道でもないので、こちらもブログでの紹介は行わない。
さて、実は三国峠の途中には私の好きなレストランがあるので、紹介したい。
三股山荘というログハウスでできたお店だ。
親子で営まれており、ゆったりとした雰囲気の中で、おいしい食事をいただくことができる。
糠平温泉郷から三国峠までの間にあるので、お腹が減った人にはちょうど良い場所にある。
三国峠に登る際には要チェックだ。