今回紹介する峠は、洞爺湖と登別をつなぐルートに位置するオロフレ峠だ。
そのオロフレ峠の洞爺湖側からの登りについて紹介する。
道南には1000mに届く峠道はないものの、最大標高は930mとなかなかの高さである。
また北海道では珍しい、本州に似たタイプの勾配を持っており、登りごたえもある峠だ。
では、早速峠の状況について説明していこう。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★☆☆
距離
17.1km
最大標高差
796m
平均斜度
全体:4.6%
上り:5.5%
下り:3.7%
獲得標高
上り:808m
下り:22m
・補給ポイントについて
スタート地点は、国道から峠道に分岐するこの交差点だ。
全長は頂上の展望台まで17.1㎞だ。
アクセスは基本的には車になるだろうが、室蘭本線の洞爺、有珠、長和あたりで降りて自走という手もあるだろう。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは近くにはない。一番近いセイコーマートまで7㎞ある。
・ラスト自販機
自販機はスタートして200mほど進んだところにあるものが最後だ。
これを逃すと登別の市街近くまで下りて行かないと飲み水は確保できない。
・実走レビュー
スタートすると、最初の3.7㎞は3%前後のちょっとした登りが続くので、しっかり足馴らしをしておきたい。
オロフレスキー場の看板が見えたら本格的な登りのスタートだ。
ここから先の約10㎞に渡って平均勾配6.5%ほどになる。
もちろん区間の途中には、カーブの内側などのきつい部分と、直線区間の緩い部分は存在するのだが、全体的に淡々と登るという印象だ。
個人的な感想としては、ちょうど中間地点あたりの谷間に掛かる橋までが少し急な坂が多い印象だった。
(たぶん前半の方が階段式になっており、急な登坂が繰り返されるので、登りづらいのだと思う)
この橋は区間の折り返しとして良い目安となるだろう。
また、橋を越えた先には黄渓というビューポイントがあるので、疲れたら景色を見ながら一休みするのも良いだろう。
黄渓を越えると、そこから先の1.5㎞区間は勾配が7%を超えるので、前半飛ばしすぎるときついかもしれない。
この区間を過ぎると次の1.5㎞は平均4%台まで勾配が緩くなる。
また、ここまでくるとオロフレ峠展望台の看板も現れるので、スパートを掛け始めても良いだろう。
オロフレ峠は、旧道をつぶして新道をトンネル掘削で作っているので、オロフレ峠自体は旧道に存在している。
なので、新道から旧道に逸れる必要がある。
道自体は看板もあるのでわかりやすいと思うが、右折する必要があるので、対向車には十分注意しよう。
特に登ってきて酸欠気味の状態では判断も鈍るので、なおさらの注意が必要だ。
分岐を曲がると、ラストの2.5㎞はほとんど平坦となる。
2か所ほどアップダウンはあるが、大した距離ではないので、スピードをつけて勢いで乗り切ると良い。
・頂上施設について
頂上は道路がガードレールでふさがれており、駐車場となっている。
駐車場にはトイレがあるが、蛇口やトイレットペーパーなどはない。
登別側に少し下ったところに綺麗なトイレがあるので、よほど緊急でない限りは利用しないほうが良いだろう。
頂上にはオロフレ峠を示す看板があるので、忘れずに写真を撮っておこう。
頂上から見える、北海道らしからぬ景色は見ごたえがあり、登り切った達成感を味わうことができるだろう。
・路面状況について
路面状況は全体的に概ね良好だが、多くの区間でグレーチングが施されており、下りはタイヤが持っていかれやすいので注意してほしい。
またスキー場を越えた序盤のあたりは、アスファルトがはがれている個所もあるので、こちらも注意が必要だ。
・その他
さて、最後まで見ていただいた方においしい情報をお届けしよう。
洞爺湖には、Hyduneという人気のバーガーショップがある。
ここのバーガー、味はもちろん絶品のことながら、店員さんとお店のフレンドリーさが何とも素晴らしい!
私はオロフレアタックに備えて滞在中、天気がすぐれなかったこともあり4回も訪れてしまったほどだ笑
また、ここにはどすこいバーガーという番付されたバーガーがあり、私の苗字と同じオオゼキがあったので食べてみた。
味はもちろんだが、その見た目はインスタ映えすること間違いなしだ!
(ただしお腹がパンパンになって自転車に乗るのが辛くなることを覚悟してほしい)
価格はチェーンのバーガーショップと比べれば高く見えるだろうが、価格を凌駕する味とボリュームとサービスを味わうことができる、とても満足感の高いお店だ。
なお夜はバーとしても機能しており(通し営業なのでメニューは変わらず、昼もお酒は飲める)、バーガーをつまみにおいしいお酒をいただくことができる。