#131 百畳峠(富士見峠&大日峠&牛首峠経由)でヒルクライム!連続する峠を攻略!

今回紹介するのは、百畳峠だ。
百畳峠は、場所でいうと前回紹介した大谷崩れの山を挟んで西側となる。
また、この峠にアクセスするにはいくつかの峠を経由していくことになるので、併せて紹介していこうと思う。
なお大日峠に直接アクセスする県道27号線は、2017年12月現在で自然災害による通行止めとなっている。

今回紹介するのは、いつもの峠と違って畑薙湖という湖だ。 もちろんこのブログで普通の湖を紹介するはずもなく、湖と言っても山の奥にある...

・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観:  ★★★★★★★☆☆☆
路面状況:★★★☆☆☆☆☆☆☆

距離
50.2km
最大標高差
1528m
平均斜度
全体:3%
上り:5.2%
下り:4.5%
獲得標高
上り:1835m
下り:330m

・補給ポイントについて

スタート地点は、県道60号の始点からとする。
なおいくつかの峠を経由するので、ルートとしては50㎞を超えることになる。

・ラストコンビニ

コンビニはコースの途中には無く、最寄りのコンビニまでは10㎞弱ある。
なお、コースの途中に内野商店という商店があり、お菓子屋やパンなどは購入できる。

・ラスト自販機

ラスト自販機は県民の森ロッジにあるが、冬の間(11月後半~4月後半)は休館しており自販機も稼働していなかったので注意が必要となる。

それより手前となると、湯ノ島温泉にあるものになるので補給は万全にしておこう。

・実走レビュー

スタートすると湯ノ島温泉までの約14㎞は、1~5%程度の登りと下りを繰り返しながら少しずつ登っていく。

湯ノ島温泉から200mほど進むと分岐が現れ、ここから先は1.5㎞の区間で7%強の勾配が続く。

1.5㎞を超えると勾配のほとんどない区間が1㎞程続き、その先に九十九折れが見えてくる。

九十九折れの先は15㎞に渡って平均5%中盤の登りが続く。

この区間は10%を超える登りはなくほぼ無く、一定の勾配で登っていくので、ケイデンス重視で回していくことをお薦めする。

途中には集落があるが、自販機などはない。
ただお茶畑が広がっていて、その景色は静岡らしく素敵なものだ。

集落を超えると分岐が現れるが、ここは道なりに左に進みたい。

ここから先は勾配は緩めに推移する。

勾配がきつくなる箇所もあるが、距離は長くないのでダンシングで乗り越えたい。

また見通しが良いので、景色を楽しみながら走りたい。

集落を越えた先の分岐から6㎞弱進むと交差点に差し掛かるので、ここは左折しよう。

交差点から5%前後の登りを2㎞進めば、最初の峠である富士見峠となる。

富士見峠には展望台とトイレがあり、展望台からは南アルプスを展望できる。
長丁場になるので、一旦休憩しておくのも良いだろう。

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富士見峠を抜けると、一旦1㎞ほど下りとなる。

その先に交差点があるので、右折して細い道に入っていこう。

アップダウンしながら2㎞程進むと交差点にぶつかり、この地点が大日峠になる。

この区間は道幅が狭く、路面もあまりよくないので走行に注意してほしい。

大日峠から先は2.5㎞の区間で7%強の勾配になる。
九十九折れになっているので、場所によっては10%を超える辛いポイントだ。

この区間を越え2㎞弱進むと井川スキー場が見えてくる。

なお井川スキー場前後の側溝蓋には大きな隙間があり、タイヤがはすっぽりまってしまうので十分注意しよう。
こんなところで落車すると、助けが来るまでにかなり時間が掛かるはずだ。

スキー場を越えると、県民の森に入っていく。

入り口から3㎞弱は勾配も緩いので、森林浴を楽しみながら進みたい。
ただし冬は凍結の恐れがあるので、注意だ。

途中には展望の良い茶屋もあるので、休憩するのも良い。

緩い区間が終わると、10%程度の登りが始まる。
距離は1㎞程なので、そこまで辛いというほどではないだろう。

その先はアップダウンが5㎞に渡って連続する。
印象的には下りの方が多いイメージで、実際に標高もほとんど上がらない。

途中には天稜星水という森のカフェも存在している。
山の中で補給がない中、この湧き水は非常にありがたい。
しかし残念ながら、冬は凍結して湧水していない。

アップダウンの5㎞区間を進むと牛首峠に到達する。
しかし下った先にあり、看板なども何もないのでここを峠と判断できる人間は少ないだろう。

牛首峠までの道中には展望所が所々にあり、井川湖を見下ろすことができる。
その景色はここまで登ってきたという感慨深さと、静岡の山深さを肌で感じさせてくれる。

牛首峠からゴールとなる百畳峠までは約2㎞となり、平均勾配は8%強となる。
ルートラボではコースが出せなかったので、Googlemapを掲載しておく。

この区間は勾配もあるが、道が悪い。
落石防止の工事がされているが、それでも現在進行形で落石が起こっている個所もある。
通行には注意したい。

道の向こう側が見えるようになれば、そこが百畳峠となる。

・頂上施設について

頂上は峠の名に恥じない広めの駐車場になっており、簡易トイレも存在する。

しかし峠を示すものは案内板しかない。

峠から先は土砂崩れにより通行止めとなっている。

・路面状況について

路面状況はスタートから湯ノ島温泉までは良好だが、そこから先はあまり良いとは言えない。
凸凹や浮き砂、幅の狭い道での対向車との通行には注意してほしい。

とはいえ、ここまで静岡の奥に自転車で入り込んでいくことができるこのルートには、十分に走る価値があると言えるだろう。