第6回 勝手に峠ランキング(1~5月編)




いつの間にか九州四国地方は梅雨に入り、夏本番をひしひしと感じる時季になった。
よくよく考えてみれば、すでに一年の半分に片足を突っ込んだ状態ではないか!
という訳で、すっかり更新が途絶えていた「勝手に峠ランキング」をドドンと5か月分、まとめて発表したいと思う。
さすがに5か月も溜め込んだだけあって、濃厚なランキングになっているぞ。

第10位:天山

佐賀県にある勾配激しめの峠。
初心者には厳しいが、地脚を鍛えるには最高のルートだ。
前半と後半で路面状況が大きく変わる点も興味深い。
お隣さんの八幡岳と合わせて登れれば、登れない峠はほとんどないはずだ。

第9位:かんかけ峠(久留米市側)

隣にある、より標高の高い鷹取山を差し置いてランクイン。
ランクインの理由は、マイナーで瞬間勾配がきつくて路面状況も悪いから。
こちらも10位の天山同様、鷹取山と合わせて登れれば、登坂力は高い部類と言えるだろう。

第8位:五ヶ瀬ハイランドスキー場

宮崎県と熊本県の県境に位置し、日本最南端となる五ヶ瀬ハイランドスキー場へ登るルート。
辺境のルートになるので、自走の場合はそれなりの距離を走ってから登ることになる。
近場には補給地点はなく、交通量もないためトラブルには注意が必要だ。
しかし、登りに邪魔なものが何もないので、集中して登ることができる。
また、頂上付近からの景色もご褒美にふさわしいものだ。

第7位:釈迦岳(椿ヶ花経由)

大分県と福岡県の県境に位置する山で、頂上まで自転車で登坂することができる。
椿ヶ鼻までも激坂だが、そこから釈迦岳頂上までは更にきつい激坂が待っている。
スタート地点にコンビニがあり、椿ヶ鼻にも自販機があるという利便性を兼ね備えた素晴らしいルートだ。
頂上からはパノラマの景色を拝むことができる。

第6位:地蔵峠(南阿蘇村側)

通称ケニーロードと呼ばれ、熊本市方面と南阿蘇を結ぶ南阿蘇グリーンロードの頂点に位置する峠だ。
熊本市方面のルートも美しいが、南阿蘇側は雄大な阿蘇五岳を望みながらのヒルクライムを楽しむことができる。
また登りだけでなく、下りも最高に気持ちが良い。
路面状況も良好なので、初心者でも安心して下ることができる点も高評価だ。




第5位:五家原岳

長崎県にある山で、こちらも頂上まで自転車で登ることができるルートだ。
進むに従ってきつくなる勾配は、登る者を試しているようである。
特に後半は道も細く、勾配も10%オーバーが当たり前の状況となる。
登坂距離も長いので、一本だけでも十分に満足することができるだろう。

第4位:青崩峠(静岡側)

静岡県と長野県を結ぶ兵越峠から、道を逸れたところにある激坂峠だ。
峠と名がついているが、地盤の関係で車道は途中で終わる珍しい峠になっている。
30%になる最大斜度も魅力だが、途中にある足腰の神を祀った足神神社がお薦めだ。
ぜひ自走で登って神社のお守りをゲットしたいところだ。

第3位:阿蘇パノラマライン(阿蘇市側)

日本でも有数の景観を誇るルート。
登坂中に見える雄大な景色は、登りながらも叫びたくなるほどに気持ちが良い。
勾配はそこまできつくないので、初心者にもお勧めしたいルートと言える。
また頂上の草千里や阿蘇山の火口など、観光までできてしまう一石四鳥くらいの超お得な登りと言える。

第2位:ぼんさん越(五家荘側)

日本でも有数の辺境にある峠で、その存在はGoogleMapにも登録されていない。
自走でのアクセスの不便さや補給環境の悪さ、天候変化の激しさ等の難点が多い点がランクインの理由だ。
もしここで動けなくなったら、本当に死んでしまう可能性があるので、登るときは装備に気を付けたい。

第1位:カルデラベルグ(蛇の道)

九州のキングオブ坂バカの称号は、ここにあるといって良いだろう。
激坂と呼ぶにふさわしい勾配と距離を持ち、路面状況もよろしくない。
初心者は間違いなく登ることができない。(登れたらそれはもう初心者じゃない)
しかしそこから見える景色は最高で、ついつい笑顔がこぼれてしまう素敵なルートだ。