1月の終りあたりから峠とは関係性の薄い記事を書いてきたが、今回は久しぶりのちゃんとした峠の記事だ。
(ちなみに峠とは関係ない記事の方がアクセス数が伸びるのは内緒だw)
今回紹介する峠は、大分県と宮崎県を結ぶ県道7号線にある尾平越だ。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観: ★★★★★★★☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
30.2km
最大標高差
806m
平均斜度
全体:2.7%
上り:5.6%
下り:5%
獲得標高
上り:1070m
下り:280m
・補給ポイントについて
スタート地点は大分の観光名所、原尻の滝がある道の駅原尻の滝とする。
頂上までのコース全長は約30㎞となる。
基本的に食事を摂るならここより先にはない。
・ラストコンビニ
ラストコンビニも、道の駅そばにあるファミリーマートが最後だ。
・ラスト自販機
ラスト自販機はゲストハウスLAMPの軒先にあるものが最後となるが、オフシーズンに稼働しているのかは確認できていない。
その手前の自販機となると、この地点にあるものが最後だ。
なお向かいには喫茶店があるが、不定休で食事や喫茶ができるかは運次第だ。
・実走レビュー
スタートすると、最初の6㎞程はゆったりとした登り基調となる。
ここでしっかりと脚を温めておきたい。
6㎞を過ぎると、ここから1㎞程は平均7%の登りになる。
場所によっては12%程度まで上がるので、勢いで乗り越えよう。
一旦登りを終えると、ここから10㎞に渡ってアップダウンを繰り返すことになる。
このアップダウンは30m登って20m下るといった感じなので、精神的にきつい。
ちなみにコースを折り返してくると、帰りも登り返しがつらい。
また登りも下りも斜度がきつめで、場所によっては15%程度になることもある。
スタートから10㎞地点を越えたあたりに大きな橋が見えるが、ここは橋を渡らずに右に進もう。
右は下っているが、また登るので一旦そのまま道なりに下ってほしい。
もしこの区間で疲れてきたら、途中にある健男社(たけおしゃ)という神社に寄ろう。
県文化財に指定された巨木に挟まれて鳥居が建てられており、その空間からパワーをもらうことができるだろう。
ちなみに参拝道の階段の横に並行して舗装路があり、本宮まで自転車で登ることもできる。
25%~30%になる区間もある激坂が300mほど続くので、自信があれば挑戦してみるのも良いだろう。
なお舗装路の途中に大きな溝があるので、通るときは垂直に通過しよう。
アップダウンの連続する10㎞区間を通過すると、1.5㎞程の下り勾配の区間となる。
下りきると、しばらくは川沿いと並走して走る。
水はきれいで、心癒される。
下り切ってから5㎞弱は3%強の緩やかな登り基調となる。
この先は登りがきつくなるので、ここで脚をしっかりと休めておきたい。
なおこの区間の途中から道が2車線になるが、登りの途中で1.5車線に戻るのでキープレフトは継続して進もう。
5㎞程度走ると、たもとに首なしのお地蔵様が3体ある橋(奥岳橋)が見えてくる。
この橋から700mほど過ぎたところからが本格的な登りとなる。
なお橋から頂上までは残り7.4㎞となり、平均勾配は6%だ。
橋を越えて700mほど進むと勾配が一気にきつくなり、最大15%程度まで上がる。
この区間は300m程度だが、後半戦に入った脚には応えるだろう。
その先は再度300mほど緩やかな登りとなる。
この先も階段式にきつい区間と緩い区間が連続する。
ここで左手にラスト自販機(作動未確認)のゲストハウスLAMPが見えてくる。
ゲストハウスの前後は登りがきつめとなっているので、マイペースで乗り越えよう。
ゲストハウスから2㎞ほどはきつめの登りと、緩い登り又は若干の下りを挟むことになる。
きつめの登りと言っても短めなので、勢いで乗り越えればその先で十分に脚を休めることはできる。
ゲストハウスを過ぎて、登りがいったん落ち着いたところで道が分岐しているが、そのまままっすぐ進もう。
途中で木が伐採された眺めの良い区間が現れる。
ここまでは比較的細い道が続くので、景色を眺めて気分転換を図ると良い。
この区間を過ぎると残りは4㎞弱となり、平均7%強の登りがつづく。
今までの区間と違い平均的に登っており、概ね5~11%の登りが続くことになる。
登っていくたびに景色は良くなるので、辛くなってきたら景色を眺めて気を紛らわせると良い。
また2㎞を越えたあたりで勾配が緩くなるので、辛い時はここで脚を休めたい。
ラスト1㎞は勾配がさらにきつくなり、体感では10%前後が続く感じとなる。
最後の傾斜のきついカーブを曲がり切れば、ゴールはすぐだ。
・頂上施設について
頂上はトンネルとなっており、この先は宮崎県となる。
トンネル手前が駐車場のようになっているので、芝のところで一服着くことができる。
景色も良いので、登ってきたという充実感はあるだろう。
なお携帯の電波はほぼ繋がらない。
大分県の県境看板がかわいらしい。
・路面状況について
路面状況は、前半はそれほど悪い箇所はない。
ただし道が狭い箇所も多いので、下りでの対向車には注意してほしい。
また後半(ゲストハウスを越えてから)は落石や路肩の崩壊もある。
地元の人によると、落石は日常とのことなので注意が必要だろう。
・その他
さて、ここまで読んでいただいた方においしい情報だ。
ふもとの原尻から7㎞程西に向かうと、滝廉太郎の「荒城の月」で有名な岡城址のある竹田市がある。
ここに唐揚げで有名な老舗の丸福という食堂がある。
老舗というだけあり、非常においしい唐揚げを食べることができる。
ライド後のタンパク質補給には最高のチョイスとなるだろう。
ぶつ切り唐揚げ
チキン南蛮