今回紹介する峠は山梨と静岡をまたぐ湯之奥上之平線・湯之奥猪ノ頭線(標高1234m)である。
この道は毛無山という山を挟んで西が山梨(湯之奥上之平線)、東が静岡(湯之奥猪ノ頭線)となる。
・湯之奥上之平線の峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観: ★★★★★★★☆☆☆
路面状況:★★★★★★☆☆☆☆
距離
11.8km
最大標高差
907m
平均斜度
全体:7.7%
上り:8%
下り:2%
獲得標高
上り:904m
下り:3m
(途中までしかデータが無い様でラスト区間が切れてしまっている。承知いただきたい)
・補給ポイントについて
まずは湯之奥上之平線である。坂の全長は13.4㎞となっており、ラストコンビニはセブンイレブンでスタート地点からは少し離れている。
自販機については温泉街の中にいくつかあるので問題はないだろうが、その先には何もないので注意してほしい。
・実走レビュー
こちらはスタート地点が下部温泉という温泉になっており、ノスタルジックな温泉街を抜けていくことになる。(足湯もあるぞ!)
そして温泉街を抜け切るころに唐突に坂が始まる。
この坂の特徴としては全線を通してかなり勾配がきつく、前半から中盤にかけて斜度の階段式波状攻撃を幾度となく繰り出してくるところにある。
しかも進むほどにその傾斜はきつくなり、ツンデレを通り越してメンヘラ要素さえ窺わせるほどで、最大傾斜は15%ほどになる。
前半は木に囲まれて比較的涼しく進むことができるが、中盤以降は直射日光を浴びるため真夏にはきついかもしれない。
波状攻撃をかわしながら進んでいくと今度は13%前後の傾斜で登り続けることになり、中盤に出てくる九十九折れから3㎞弱は平均勾配が11%強となる。(しかもこの個所は路面もガタガタだ)
頑張るならこの区間だろう。
また気を付けてほしいのが、落石などのとがった石が路面に転がっておりカットパンクする可能性がある。私は落石の割れた石でタイヤをザックリ切ってしまい、盛大にシューシュー音を立てながらパンクした。
後半に入ると斜度は少しずつ落ち着いてきて最後は7%前後になる。
・頂上施設について
ゴールはトンネルとなっており、トンネルを超えると見事な富士山が見えるのでこのきつい坂を上ってきたご褒美としては最高だろう。
・路面状況について
路面状況は総じて良いが、落石と一部路面のあれている区間もあるので注意してほしい。
また山の中なので野生動物にも注意だ。
・湯之奥猪ノ頭線の峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★★★★☆☆☆☆
路面状況:★★★☆☆☆☆☆☆☆
(こちらもルート情報がない。)
・補給ポイントについて
次に静岡県側の湯之奥猪ノ頭線についてだ。
全長は7.3㎞と山梨側の約半分となる。
しかし、坂の勾配については大きく変わることはない。
こちらのラストコンビニもセブンイレブンで少々離れている。
ラスト自販機は見当たらなかったので、コンビニに行ってほしい。
・実走レビュー
坂の入り口には看板があるので、わかりやすいだろう。
前半は勾配は緩く、写真の林を抜けたあたりから勾配がきつくなる。
全体的に9%前後で登り続け最大傾斜は14%ほどだ。
途中途中に勾配が緩くなる箇所があるので、そこでしっかりと呼吸を落ち着けたい。
後半になると太平洋まで一望することができるようになり、少し気持ちも晴れてくるだろう。
ラスト1㎞は勾配が緩くなるので、頑張って踏み込んでいきたい。
・路面状況について
こちらの路面状況は山梨側よりも道が細く路面も荒れ気味で落石もある。
また頂上付近にパラグライダーの離陸場所があるため、その機材を運ぶバンがそれなりの頻度で通るので気を付けてほしい。