今回紹介する峠は、本格的な登りとしては本州の最北端に位置する釜臥山だ。
釜臥山は恐山系の最高峰となっており、また本州最北端と聞くと僻地のイメージかもしれないが、ふもとにはむつ市を有しており、意外と都会だ。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★★★★★☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
12km
最大標高差
682m
平均斜度
全体:5.7%
上り:7.1%
下り:6.6%
獲得標高
上り:716m
下り:46m
・補給ポイントについて
スタート地点は、県道4号線と174号線が合流する交差点とする。
ゴールとなる釜臥山展望台までの全長は12㎞だ。
アクセスはむつ市内からならすぐだ。はまなすベイライン大湊線を利用して電車輪行も可能だ。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは市内のローソンが最後となる。
・ラスト自販機
自販機はなか川という店の軒先にあるものが最後だ。
・実走レビュー
スタートすると、交通規制用の門があり、早速登ることになる。
最初の2㎞程は、10%の勾配を含む平均6%程度の勾配で登っていくことになる。
ちなみにスタート地点までも、緩いながら市街から登りが続いている。
登り始めて少し進むと、釜臥山の頂上にある航空自衛隊のレーダー(通称ガメラレーダー)が見える。
2㎞地点を過ぎると11%を示す看板が出てくる。
しかし実は11%ではなく、13%程度の登りが200mほど続く。
一旦勾配は緩むので、脚と呼吸を落ち着けたい。
緩い区間は1.6㎞ほどになり、勾配は平均で4%程度だが一部きつくなる箇所もある。
なお、全体を通して階段式の登りが続くので、急登坂を頑張って登っても休める箇所は随時ある。
スタートから3.5㎞ほどのところに恐山冷水という森のカフェがあるので、ボトルが心許ない場合や、疲れた場合は一服するのも良いだろう。
ちなみにバス停の名前も冷水だ。
またコース途中には、恐山霊場に続く道を感じさせる一本杉や地蔵が所々にある。
この区間を過ぎると1.3㎞ほどは平均6%強の登りが続くことになる。
階段式なので、3~5%の坂と8~10%の坂が連続していると思ってほしい。
ここで分岐が現れるので、左に曲がろう。
直進すると下りになり、恐山に行くことができる。
左折すると交通規制用の門が現れ、勾配が増す。
ここから1㎞の区間は平均8%となる。
ここをクリアすると、その先はほぼ平坦になる区間が600mほどあるので、また脚と呼吸を落ち着けるために使おう。
その先は登り返しとなり、1.3㎞区間で平均勾配は9%を超える。
この区間の最初の1㎞は10%を超える上、直線的なので少し精神的にはつらいだろう。
この辛い区間を乗り越えると、今度は下りに転じる。
恐山展望台とむつ湾展望台の2つの展望台があり、後者の展望台を過ぎると500mほどは10%程度の下りになる。
なおそれぞれの展望台からは、恐山方面とむつ湾方面を望むことができる。
この展望台でスタートから8㎞を過ぎたことになるので、残りは3分の1だ。
下り終わると再度登りに転じるので、できるだけ下りでスピードを稼いでおきたい。
登り返しは900mの6%の坂と、400mの2%程度の坂が続く。
この先は登りっぱなしになるので、後半の400mでしっかり回復しておこう。
その先の1.4㎞は9%を超える登りになる。
後半には、なかなか脚に応える登りだ。
何とかこの区間を凌ぐと丁字路が現れるので、左折しよう。
右は自衛隊施設への道で、一般車は通行止めだ。(地図だと大湊側からの登りがあるように見えるが、自衛隊専用道路になっており、ここに繋がっている。一般車の通行はできない。)
またここから先展望台までの道は、自衛隊の専用道路を一般に開放している道とのことなので、自衛隊車両が優先の道路となる。
ここから600mほど進めばゴールの展望台となるが、この区間の平均勾配は11%となる。
最後の力を振り絞って登り切りたい。
木がなくなるので、振り返れば恐山方面を一望できる。
最後は展望台の周りを一周してゴールとなる。
タイムを狙う場合には後半に向けて貯めた走りが必要になるだろう。
軽めのギアを回して心肺で中盤まで乗り切り、後半は脚を使って登るのが良い。
・頂上施設について
頂上の展望台は下北半島をパノラマで臨むことができ、トイレ、自販機が設置されているので、ゆっくり休むことができる。
ただし風が強いので、自転車は倒れないように止めよう。(ラックなどはない)
また展望台から先も道があり、釜臥山山頂にあるガメラレーダーまで続いているが、立ち入り禁止だ。
ガメラレーダーを近くで見たい場合は遊歩道を歩いて登る必要がある。
・路面状況について
路面は比較的綺麗だが、場所によっては木くずが散らばっていたりする箇所もあるので、登りの際にチェックしておこう。
・その他
釜臥山に行ったら恐山にも行っておきたいところだ。
釜臥山の入口からは3㎞ほど下るだけなので、すぐに行くことができる。
私はパンターニからヒルクライムの極意を学ぼうと伺ったが、「ヒビショウジンセヨ」とのありがたい日本語を頂くにとどまった。
やはりそう簡単に極意を知ることはできないようだ。
景色も綺麗なので、霊場の中まで行かずとも良い観光になるだろう。
ちなみに帰り道は、釜臥山の入り口まで20%超えを含む登りなので、油断しないように注意してほしい。
コメント
大湊市なんてもんはありませんよ。訂正願いますよ。
これは失敬いたしました!
修正させていただきます!
ご指摘ありがとうございます!