今回は、私がアンバサダーをさせて頂いているAlterLockの第二世代製品となるAlterLockGen2を貸与していただいたので、レビューしてみたいと思う。
Gen2は何度か発売を延期して設計を煮詰めた待望の第2世代となる。
どんなところが改良進化したのか見ていこう。
Gen1のレビューについては下記参照
【特典あり!】自転車を守る!ロードバイクに最適なデジタル錠AlterLock!
目次
・変化と進化したポイント
早速、Gen1世代と新しく登場したGen2世代との変化、進化したポイントについて見ていこう。
・形状と重量
分かりやすく変化したポイントとして形状が大きく変化した。
Gen1は装着した際の幅が広く、全長が短い形状となっていたが、Gen2では幅が狭くなり全長が長くなった。
(ちなみに右側のGen2は撮影の都合で上下裏表が逆になっているので、ご理解いただきたい。)
これにより前方投影面積は小さくスリムになっており、Gen1の時に言われていた空気抵抗増加の懸念を解消している。
なお誤解のないように言っておくとGen1でも装着したことによる空気抵抗の増加は限りなくゼロに等しい。
Gen1は見た目から空気抵抗が大きいと思われることが多かったようなので、精神衛生上は安心できるだろう。
ちなみに装着位置についてもシートチューブからダウンチューブに移っており、これも見た目のスマートさに寄与している。
本体の厚さについてはGen1と比較して最厚部の厚さは大きく変わることはないが、下部に向かって徐々に細く薄くなる形状となっている。
このため体積はGen1と比べて小さくなっており、それに従い重量もGen1の60gから50gへと10gの軽量化が図られている。
1gの軽量化に心血を注ぐサイクリストにとっては非常に大きなポイントと言えるかもしれない。
形状と重量の変化に加えて、取り付け部の強化も行われている。
ネジ締め強度が1.5Nmから4Nmまで強化されており、Gen1で懸念された取付ボルトの緩みや締め付けすぎによるAlterLock本体の破損というリスクが大きく軽減された。
実際に私もGen1では締め付けを強くしすぎて本体にヒビが入ってしまい、そこから洗車時の水分が侵入して故障してしまった経験があるので、この構造強化はうれしいポイントだ。
・アラーム音の強化
個人的にはこれが一番大きなメリットであると感じる。
Gen1では80dBだったが、新型のGen2では95dBと大幅に強化された。
参考に同じ距離から動画を撮影して音量の違いを比較してみた。
動画でも音量がより大きくなっているのがわかると思うが、実際には動画以上に大きな音量差があり、自転車から1mほど離れていても耳がビリビリするほどである。
さらに実際にアラームが鳴る前段階として警告のビープ音が追加されており、盗難を意図する人へ警告を促すほか、自身の誤操作による突然の発報を防ぐこともできる。(なお事前の警告ビープ音は任意でON/OFFすることができる)
また動画をよく見るとわかるのだが、Gen1と比較して検知してアラームが鳴るまでの精度が向上しており、Gen1では自転車の後輪を床に2度接地させたタイミングでアラームが鳴るのに対して、新型では一度目の接地で警告音が鳴り始めている。
AlterLockの中の人によると「振動検知アルゴリズムを改良し、誤検知のリスクが減少」しているとのことで、この辺が効いていることが確認できる。
ちなみにGen2では位置情報の取得にGPSに加えてWi-Fi情報も使用する形式となったので、盗難された後もより高精度に追跡が可能だ。
・物理ボタンによるロック機構の追加
AlterLockの施錠・開錠を物理ボタンで行うことができるようになったのもうれしいポイントだ。
AlterLockGen1を利用しているユーザーならわかると思うのだが、いままではスマホを取り出して施錠と開錠を行う必要があり、これが煩わしかった。
スマホを取り出すという行為がなくなったのはもちろんのこと、スマホとAlterLockの接続がうまくいかないことが時々あり、アプリを立ち上げなおしたりBluetoothをON/OFFしてみたりと不便な時があった。
しかし新型のGen2では本体上部に物理ボタンが追加されたことで、ワンタッチに施錠・開錠(システム音1回で施錠、2回で開錠)が可能になった。
これによりトイレなどのちょっとしたタイミングでの施錠や、グループライド時にAlterLockの施錠・開錠のために人を待たせるというようなことが解消された。
何よりデバイスの作動が明確化され、ロックをし忘れて盗難されてしまうというような悲しい状況を回避することができるようになった。
小さな変更点かもしれないが、AlterLock装着車の盗難率をより下げる効果が期待できる。
・その他の改良点
そのほか直接機能には影響しないが、うれしい改良点を見ていこう。
・充電がType-cに対応
Gen1製品ではMicroUSBだったがGen2ではType-cに対応しており、スマホとのケーブル互換性ができたので、充電の際に間違えることがなくなった。
また充電を忘れても給電機能のあるスマホとType-cケーブルさえあれば、出先でも充電が可能だ。
なおGen1に引き続きポートを保護するカバーが付属するが、キャップレス防水になっているのでそれほどデリケートに扱う必要はない。
充電容量については不明ながら、稼働時間についてはGen1からの変更はなく1回の充電で1.5か月の使用が可能になっている。
・本体質感の向上
使用する上ではまったく関係ないのだが、Gen1と比較して新製品のGen2は質感が向上している。
Gen1は機能を優先しているのか、プラスチッキーな感じが強いが、Gen2では表面に加工が施され触り心地や見た目に高級感が出ている。
そのためGen2では体積と重量が小さくなっているにもかかわらず第一印象はずっしりと感じる。
質感が向上したことで高級な自転車に、より相性の良い製品となった。
・新製品の使用に当たって
製品導入にあたり個人的に少し気になる点があったので、あげておきたい。
なお下記の点はあくまで個人レベルの話なので、関係ない人は無視してかまわない。
・ダウンチューブへの取り付けについて
私は古いタイプのDi2を使用していることもあり、バッテリーが外付けになっている。
このバッテリーを支える台座はボトルケージの取り付け穴から延長される形で固定されるため、取り付けるためのネジにはボトルケージ+AlterLock本体+バッテリー台座の厚み+ダボ穴の深さ分の長さが必要になってくる。(場合によってはワッシャーも追加)
私のバイクの場合AlterLockに付属しているネジでは長さが足りないので、別途ねじを用意する必要があった。
もし同じような構成の場合には、事前に長めのネジを用意しておこう。
・スピーカー穴の位置について
AlterLockGen2ではアラーム音の鳴るスピーカーが本体の上面に設けられており、直接ボトルケージを重ねるとこの穴をふさいでしまう可能性がある。
塞いだとしてもGen1を上回るかなりの音量なので大きな問題にはならないと思うが、本領を発揮させたい方はAlterLock本体とボトルケージの間にワッシャーやスペーサーを噛ませると良いだろう。
ちなみに音量比較動画ではボトルケージをAlterLock本体に直接重ねているが、あの音量を確保できているので個人的には当分そのままでもいいかなと思っている。
・最後に
私は過去にロードバイクを盗難されて悲しい思いをしたことがあり、それ以来盗難防止には強い意識を持つようにしているが、今回発売されるAlterLockGen2はより安心して自転車を守ることができる製品になっていると思う。
また、このサイトは自転車乗り向けのサイトであり今回紹介しているAlterLockも自転車のための装備だが、進化したAlterLockであれば自転車だけでなくバイクや自動車の盗難にも大いに役に立つのではないかと思う。
ぜひこのページを読んだ方は、AlterLockに限らず盗難防止について今一度考えてみてほしい。
コメント
Gen1にはオートガード機能がありましたが、Gen2はなくなりましたね。
そこに触れないのは残念でした。
コメントありがとうございます!
残念ながら、オートガードは使用するユーザーが少ないことから物理ボタンに切り替えて廃止になったとのことです。