今回紹介するのは、岐阜県と滋賀県に跨る鳥越峠の岐阜県側からのヒルクライムルートについてだ。
滋賀県側と比べると、ルートプロファイルは同程度の難易度となっている。
ただ実際に走ってみると、雰囲気は少し違っていたので、そのあたりを踏まえて解説したい。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★☆☆☆☆☆☆☆
距離
10.3km
最大標高差
706m
平均斜度
全体:6.7%
上り:6.9%
下り:0.2%
獲得標高
上り:706m
下り:16m
・補給ポイントについて
スタート地点は、国道303号線から鳥越峠へと進んでいく林道鳥越線の入り口からとする。
コース全長は10.3㎞と、滋賀県側とほとんど変わらない。
・ラストコンビニ
コンビニは近くにはない。
スタート地点から4㎞程下った(岐阜方面)ところに道の駅があるので、そこで補給しておこう。
・ラスト自販機
自販機についても同様だ。
道の駅がある集落にあるものが最後となるが、道の駅で補給しても大した違いはない。
水分補給については、峠を反対側まで下らないと自販機が存在していないので、脱水症状等には注意が必要だ。
・実走レビュー
スタートして最初の2㎞は、平均勾配4%程度と緩やかな登りで始まる。
ところどころ勾配が上がることはあっても10%になるようなことはない。
川の横を進んでいくことになるので、木陰と合わさって快適な区間だ。
次の2㎞区間から徐々に勾配が上がり始める。
道が直線的で先が見えるため、少し精神的には嫌な区間かもしれない。
また、平均でこそ6%弱だが、2.5㎞地点付近にある砂防ダムの前後区間は勾配がきつく、一瞬ではあるものの13%程度の勾配になる。
3㎞地点辺りからは7%程度まで勾配が上がり始め、道も少しずつクネクネし始めて本格的な登りに入っていく。
なお、このルート自体は階段式の登りになっているので、脚は休めやすい。
4㎞地点から6㎞地点までは2㎞区間は、かなりコンスタントに8%前後の勾配が続く区間だ。
道は再度直線的になり、視覚的なキツさを感じることになるが、実際には10%を超えるようなポイントはほとんどない。
6㎞地点からの2㎞区間も大きな変化はない。
淡々と登って行くことになる。
頭上は開けてくるが頂上が見えるようなことはない。
路肩の植物が刈られているので、張り出してきて走りづらいというようなこともなく快適だ。
8㎞地点まで来ると、ここから九十九折れの区間になる。
ゴール間では残り2.3㎞だ。
九十九折れのためカーブの内側では勾配がきついが、直線部分は緩くなるので、平均勾配で見れば今までの区間よりもいくぶん楽になる。
9㎞地点を過ぎると、勾配は徐々に緩くなり始める。
また、9.5㎞地点からは頂上付近を望むことが出来るので、ゴールを意識することができるはずだ。
人によっては、「まだあんなに…」と思う人もいるかもしれないが笑
10㎞地点を過ぎれば勾配も緩まる。
ただこの先も階段式はつづくため、ゴールの直前では再度勾配が上がる。
最後まで気を抜かないようにしよう。
・頂上施設について
頂上には何もないが、景色は良好だ。
今まで登ってきた道と岐阜の山々を一望することができる。
・路面状況について
路面状況は、滋賀側と比べればかなりまともだ。
とはいえ、湧水や路面のひび割れ凹凸が見受けられるほか、グレーチングに隙間のあるポイントがいくつも見られた。
グレーチングを見つけたら、走行には十分注意して走行してほしい。