今回紹介するのは、広島県の北東部、庄原市に位置する竜王山のルートについてだ。
竜王山と言えば、同じ名前の山が香川県にも存在したが、今回紹介する竜王山の方が幾分標高が高い。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
16.8km
最大標高差
866m
平均斜度
全体:5.1%
上り:6%
下り:3.2%
獲得標高
上り:871m
下り:16m
・補給ポイントについて
スタート地点は、国道183号線から竜王山への登り道となる、県道254号線が分岐する交差点からとする。
頂上までのコース全長は16.8㎞となる。
スタート地点には鳥居があるので、スタート地点の目安にすると良いだろう。
・ラストコンビニ
コース上には、コンビにも自販機も存在しない。
最も近いコンビニまで、スタート地点からは4.5㎞程離れている。
自販機も、比婆山駅前にあるものが最後だ。
・実走レビュー
スタートして最初の5㎞区間は、勾配2%強の非常に緩やかな登りとなる。
この区間には唯一の食事処やませみ屋があり、土日限定の手打ちそばや、平日にもおまかせ定食という見た目にも楽しめる食事をすることができる。
お店自体も古民家で、おかみさんの気さくさもあり、まるで実家に帰ってきたかのような心地よさを味わえる。
5㎞地点を過ぎても緩い勾配に変化はなく、10㎞地点までの5㎞区間も平均3%強の勾配となる。
長閑な風景を楽しむにはちょうど良いサイクリングコースかもしれない。
10㎞地点辺りから、道が狭くなり勾配も少しづつ上がっていく。
ここからがこのルートの本番だ。
10㎞地点から、県道255号線と合流する11.8㎞地点までは、平均7%強の勾配となり、いままでの緩さから一転してきつい登りとなる。
分岐地点は、折り返すように曲がろう。
分岐を越えたら、頂上付近までは休みなく登ることになる。
分岐地点から4㎞区間の平均勾配は10%だ。
この区間の前半2㎞は平均9%の登りとなるが、感覚的にサイコンは常に10%超を表示しており、カーブでは15%程度まできつくなる。
日影が多いので、夏場でも涼しいのが救いと言える。
後半の2㎞は前半より更に厳しい登りとなり、平均11%強まで勾配が増すので、初心者は足着きせずに登ることはできないだろう。(登れたらそれはすでに初心者ではない)
特に県民の森の看板を過ぎてからは、常に13%程度の勾配が続く。
更にラストの700mでは、平均勾配は15%まで上がり、最大勾配は20%となる。
乾いたぞうきんをさらに絞るようにして、何とか耐えて登ることになるだろう。
このラストのきつい坂をほぼ登ると、もう一度分岐がら現れるので、これを右に進もう。
右に進んで少し行けば、勾配は一気に緩くなり、頂上までは1㎞程になる。
最後の区間は途中からダートになるので、タイムを考えるのは舗装区間までで良いだろう。
・頂上施設について
頂上は少し開けた空間になっているが、残念ながら眺望は望めない。
眺望を期待する場合は、自転車を置いて本来の竜王山頂上まで少し歩く必要があるそうだ。(やませみ屋女将さん談)
ちなみに最後の分岐を左に曲がると、こちらも急勾配を登り切ったところに駐車場があり、トイレの横には飲用可能な湧き水があるので、ありがたく水分補給といこう。
・路面状況について
前半の路面は良好だ。
後半の道が細くなる区間で多少荒れた箇所はあるものの、走行に問題になるほどではない。
後半区間は、下りで飛ばせる様な道ではないので、ゆっくりと自然を楽しみながら下ると良いだろう。