今回紹介する峠は、道南では標高の高い山となるニセコアンヌプリを通るルートだ。
峠の名前はない様なので、便宜上山と同じニセコアンヌプリとさせていただく。
峠道ではあるが、今回主に紹介する倶知安(くっちゃん)側の反対側のルートは、次回紹介する予定のチセヌプリと重複する区間が長いので、重複区間から分岐した区間を簡易的に紹介したいと思う。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★☆☆☆
距離
14.7km
最大標高差
625m
平均斜度
全体:4.2%
上り:4.8%
下り:2%
獲得標高
上り:629m
下り:5m
・補給ポイントについて
スタート地点は倶知安の駅のそばにある橋からとする。
全長は14.7㎞だ。
函館本線の倶知安駅が近いので、輪行も可能だ。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは、スタート地点から200mほど離れたところにあるセブンイレブンが最後だ。
・ラスト自販機
自販機はホテル第一会館の向かいにあるものが最後だ。コース途中にはない。
・実走レビュー
スタートすると、最初の3㎞ほどは傾斜の緩やかな道が続く。
3km地点、向かって右側にあるセメント工場を過ぎたところから本格的な登りとなる。
ここから2.5㎞程は4~5%程度の登りとなるが、HANAZONOリゾートの看板が出てくれば勾配は一旦落ち着く。
この先も勾配の変化は多少あるものの、平均で5%弱の勾配が4.5㎞ほどにわたって続くことになる。
途中には温泉宿もいくつかあるが、温泉臭はしてこなかった。
場所によっては振り返れば、羊蹄山を望むこともできる。
スタートから10㎞ほど進んでくると、今までは片道1車線だった道路が、自動車の離合がしづらい道幅になる。
ここからは勾配もきつくなり、2㎞の区間で平均勾配は7%程度になる。
また、カーブの内側で14%程度になる箇所もあった。
この峠の中ではハイライトと言っていい区間だろう。
これを抜けると多少勾配は緩み、5~7%程度の坂が1.5㎞ほど続く。
道は今までのくねくねとしたものから直線的な道に変わり、頭上も開けてくる。
ラスト1㎞強は3%弱となり明らかに勾配が緩むので、出し切りで踏んでいこう。
・頂上施設について
ゴール地点は市境の看板が目印だ。
頂上には峠を示すものはないが、五色お花畑とういう植物が生い茂った湿地があるので、この前でパチリとしておこう。
・路面状況について
路面状況は良好だ。
前半の道幅が広い区間も綺麗だが、狭くなってからも路面が荒れてしまうことはない。
ただし道の細い区間は対向車もあるので、下りはゆっくり下ってほしい。
・反対側の峠スペック
反対側からの登りについても、簡単に紹介しておこう。
距離
4.4km
最大標高差
183m
平均斜度
全体:4.1%
上り:5%
下り:0%
獲得標高
上り:176m
下り:0m
・実走レビュー
アンヌプリに登るスタート地点は、チセヌプリへの登りからの分岐となる。
全長は4.4㎞だ。
こちら側からの登りは景色が良く、ニセコの街を眺めながらのクライムになる。
コースの大部分は4%弱の登りとなる。
途中2.5㎞地点を過ぎたあたりで覆道が現れるが、横から光は入ってくるので路面が見づらいといったことはない。
覆道の全長は800mほどだが、怖いということはないだろう。
覆道を抜けると五色温泉と案内所(トイレもある)があり、ここからゴールまでの700m弱は9%程度に勾配がきつくなる。
・路面状況について
こちらも路面状況は良好で、道幅も広い。
温泉付近の自動車の出入りと、スタート地点の分岐付近だけ注意しておけば、特に問題はないだろう。
・その他
もう一つ補足情報をお伝えしよう。
倶知安の街中から少し進んだところに、旭ヶ丘総合公園という公園があり、ここのゲレンデの横になかなか面白い激坂がある。
距離は200m弱だと思われるが、20~30%の間でゲレンデの横をまっすぐに登っていく道だ。
20~30%の勾配となるとフロントが浮き始めるので、うまく抑え込むテクニックも必要になってくる。
登り足りない時や、仲間とワイワイチャレンジするのも楽しいネタ坂だ。