今回紹介する峠は、屈斜路湖につながる峠として有名な美幌峠の隣にある津別峠だ。
この峠は、現在屈斜路湖側の道路で土砂崩れが起きており、通行止めとなっている。
そのため峠として反対側へ抜けるという主要機能を果たしていないが、頂上には展望台があり、晴れていれば美幌峠とは違った景色を望むことができる。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★☆☆
距離
8km
最大標高差
569m
平均斜度
全体:7.1%
上り:7.1%
下り:0%
獲得標高
上り:562m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は、津別の街から一本道をまっすぐ進んだ先にある峠入り口の分岐地点とする。
ゴールとなる津別峠展望台までのコース全長は8㎞だ。
・ラストコンビニ
スタート地点のそばにはコンビニも自販機もないので、津別の街にあるセイコーマートで補給は済ませておこう。
・実走レビュー
スタートすると早速ウェルカム登坂で出迎えてくれる。
ウェルカム登坂自体は1㎞もないものだが、比較的きつめの勾配がこの後も続くことになるので、オーバーペースにならないように抑えめで登り始めると良い。
その後も1㎞程度のきつめの登りと、200m前後の3~5%程度の緩めの登りが繰り返されることになる。
最大瞬間勾配は12%になる箇所もあるが、多くは9%前後だ。
この峠は、勾配の変化がはっきりした階段式なので、きつい箇所はダンシング、緩い箇所はシッティングと使用する筋肉を使い分けることで、ペースを保って登ることができるはずだ。
この峠は、鬱蒼とした森の中を走ることになるので、どれくらい進んでいるかといった目安となるものがない。
距離をしっかり把握したうえで走ることをお勧めする。
ちなみに、峠を3分割すると前半の2.7㎞が平均で7%強、中盤の2.7㎞が6.3%、後半の2.6㎞が8%となり、後半がきつい峠となっている。
前半、中盤の区間分けは距離でしか把握できないが、中盤になると比較的直線的な道が増えてくる。
後半区間の始まりは分かりやすく、展望台への分岐からだ。
分岐をまっすぐ行くと下っており、屈斜路湖へ抜けることができるが、現在は前述の通り通行止めだ。
また峠としてはここが頂上の様な気がするが、公式には展望台に津別峠の石碑があるので、展望台が峠の頂上となる様だ。
後半区間の最初の1.7㎞は平均勾配9%超となり、なかなかにハードだ。
瞬間的には12%程度になる箇所もあるので、無理せず進んでいこう。
この区間を乗り越えると、400mほどは3%程度の緩い登りになる。
ただし、この後最後の登りが待っているので、きつい場合にはしっかり脚を休ませておこう。
最後の400mはゴールとなる展望台駐車場まで10%を超える登りとなる。
きついだろうが、距離は長くないので、最後まで出し切って登ろう。
・頂上施設について
頂上は展望台になっており、晴れていれば屈斜路湖を望むことができる。
残念ながら私が登った日は頂上付近がガスっており、霧の中であった。
また、8月でも天気が悪いと気温は10度台となるので、防寒の用意はしっかりしておこう。
もしウィンドブレーカーなどを忘れてどうしても寒い場合は、展望台に観光パンフレットがあるので、読み終えたらお腹にしまおう。
・路面状況について
路面状況は良好であるが道幅は広くないので、対向車には十分注意してほしい。
野生動物も飛び出してくるので、こちらも注意が必要だ。
・その他
ちなみにこの峠、お気づきの方もいるかもしれないが、やたらと看板が多い。
これだけ細い道に良くこんなに有るなと、感心させられるほどだ。
どんな看板が、どれくらいあるのか数えるだけでも楽しいかもしれない。