今回紹介する峠は、遠野物語で有名な遠野市の北側に位置する一ツ石山だ。
とても自然にあふれた素敵な街である遠野の、さらに奥の自然に踏み込んでいく。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観: ★★★★★★☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★☆☆
距離
16.9km
最大標高差
709m
平均斜度
全体:4.2%
上り:5.4%
下り:2.5%
獲得標高
上り:733m
下り:28m
・補給ポイントについて
スタート地点は附馬牛(つきもうし)の交差点とする。
峠の頂上までは16.9㎞となる。
アクセスはJR釜石線遠野駅からスターと地点まで12㎞ほどだ。
・ラストコンビニ
コンビニは近くにないので、遠野市街で補給は済ませておこう。
・ラスト自販機
自販機は、スタート地点手前のこの位置にあるものがラストだ。
・実走レビュー
スタートすると、最初は3%ほどの緩い登りで始まり、緩めの登りが5㎞続くことになる。
最初の5㎞のうち、民家がなくなってきたあたりからは4%前後が続く。
5㎞地点には小さな橋があり、下り基調になっているので、わかりやすいだろう。
ここから先2㎞ほどは勾配がきつくなり、平均で7%を超えてくる(瞬間では10%になる部分もある)ので、辛い区間かもしれない。
途中に400mほどの平坦区間があるので、ここで脚を休めておこう。
この区間を越えると、若干斜度は落ち着くことになる。
そのまま2㎞ほど進むと視界が開けて牧場が現れる。
ここから頂上付近までは、気持ちのいい景色の中を進んでいく。
また牧草地帯の前半は勾配も平均で3%台にまで落ち着くので、ちょっとしたサイクリング気分で走ることができる。
3.5㎞ほど進んでコースも後半に入ると、ここから再度勾配は増して、場所によっては9%前後になる箇所も出てくる。
とはいえ、相変わらずの気持ち良い景色が広がる。この区間は3㎞弱続き、勾配は平均で5%強となる。
進んでいくと森の中に入っていき、勾配がかなり緩くなってくる(下り基調の部分もある)ので、そうなるとゴールは近い。
勾配が緩くなってからゴールまでは1.5㎞ほどなので、スパートをかけよう。
・頂上施設について
しかしゴール地点がわかりづらく、目印としてすぐにわかるものがない。
唯一頂上を示すのは、向かって右側にある朽ちた木の標高標識だけなので、注意してほしい。
そのまま過ぎて進んでしまうと、宮古市の看板が出てきてしまうので、ここまでくると行きすぎだ。
標識の反対側に砂利道があり、奥に進むと大きな木がある。
木の根元に自転車を止めて、日影で休憩すると風がとても気持ちいい。
運が良ければ、人懐っこいキツネに会うこともできるかもしれない。(かわいくても餌付けしてはいけない)
・路面状況について
路面状況は林道にしては良好だ。
道も比較的広い。
ただし一部砂の浮いている区間があることと、牛が道路を移動することもあるので注意してほしい。
また、登っている途中に狸にも遭遇したので、下りに動物との衝突なども注意が必要だ。
・その他
スタート地点から少し離れるが、かっぱ淵という遠野河童伝説の発祥地もあったりするので、興味があれば寄ってみてほしい。
また、遠野はジンギスカンが有名なので、自転車で走った後はジンギスカンでたんぱく質補給がお薦めだ。
ジンギスカンをしっかり味わうなら遠野食肉センター、お酒も一緒ならあんべがお薦めとのことだ。(地元のおじさん談)