今回は前回に引き続き、地蔵峠の南阿蘇村側からの登りについて紹介したい。
ちなみに、前回からちょこちょこと名前の出ているケニーロードという名称は、元MotoGPライダーのケニー・ロバーツ氏に由来しており、ロバーツ氏曰く世界屈指の絶景ワインディングロードなのだという。
さて、この絶景ワインディング、自転車で走るとどうなのか紹介していきたいと思う。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★★★★★★★★☆☆
路面状況:★★★★★★★★★☆
距離
11km
最大標高差
655m
平均斜度
全体:6%
上り:7.5%
下り:5.4%
獲得標高
上り:706m
下り:54m
・補給ポイントについて
スタート地点は、道の駅あそ望の郷近くにある交差点からとする。
コース全長は11㎞となる。
自動車輪行の場合は、道の駅を利用すると良い。
人気の道の駅なので、邪魔にならないように第2駐車場を利用しよう。
・ラストコンビニ
コンビニはスタート地点から500m程はなれたところにYショップがある。
大手コンビニではローソンとなるが、少し離れている。
自販機は存在していないので、コンビニや道の駅でしっかりと補給しておきたい。
・実走レビュー
スタートするとすぐに登り始める。
最初の1㎞は平均で6.5%とそれほどではないが、緩くなることもないので、登り始める前に脚は温めておいた方が良い。
なお、登りはじめから景色は良い。
1㎞進むと一旦森の中に入っていく。
勾配は少しきつくなり、この先の2㎞区間で平均で7%になる。
実際には10%程度になる箇所もある。
途中、急コーナーが3度続くが、このコーナーの内側は勾配がきつくなるので、楽をしたいなら外回りで行こう。
3㎞地点から800mほどは登りが続くが、ここから一旦下りに転じる。
8%の下りとなるので、それなりにスピードが出る。
この下りは700m程続く。
下り終えると登り返しとなるが、この登り返しは600mほどになっており、その先の400mは緩い下りとなる。
途中には展望所もあるので、疲れたら絶景を見ながら休憩しよう。
勾配が再度きつくなる5.5㎞区間からは1㎞強に渡って平均10%強の勾配が続く。
この1㎞区間を過ぎると、一旦勾配の緩くなる区間がある。
ここでしっかりと呼吸を整えておこう。
暖勾配を過ぎると、再度勾配はきつくなり、ここから2㎞弱に渡って平均9%の勾配が続く。
もちろん場所によっては10%を超える箇所もあり、このコースの最もつらい区間と言える。
ただ、景色は文句のつけようがないほど素晴らしく、幾分苦しさを紛らわせることができる。
地蔵峠0.6㎞の看板が見えたら、その先のコーナーを曲がったところで勾配は少し緩くなる。
ちなみに「地蔵峠0.6㎞」の看板は、あくまで登山道での残り距離であり、コースでの残り距離は2㎞ほどある。
ここから先は、勾配が上がったり下がったを繰り返しながらゴールへと向かう。
緩いところでは5%程度だが、きついところでは12%程度になる。
この区間は、初見だとゴールまでが長く感じる精神的に辛い区間になる。
最後は大きめのカーブを曲がり、道が直線基調になって西原村の看板が見えてくれば、ゴールはすぐその先だ。
タイムを狙う場合には、下り勾配や暖勾配で如何に脚を回してスピードをキープしつつ、疲れを貯めないかが重要になる。
前半から飛ばして中盤の下り・暖勾配を回復にあてるというのもありかもしれない。
・路面状況について
路面状況は反対側同様に良好だ。
ただ路面の粗い箇所があり、少し車体がガタガタして不快かもしれない。