#151 二本杉峠でヒルクライム!熊本の隠れた良峠

今回紹介する峠は、熊本県中部に位置する二本杉峠だ。
二本杉峠は国道でありながらも、国道規格から大きく外れた勾配を持った面白い道となっている。
なお今回は取材のタイミングで雨が降っていたので、写真がブレていたり、正確な景観をお伝え出来ないところがあるので、ご了承いただきたい。
また反対側からの登りについては、獲得標高が大きくないので、省略させていただく。

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・峠スペック

坂バカ度:★★★★★★★★☆☆
景観:  ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆

距離
13.1km
最大標高差
929m
平均斜度
全体:7.1%
上り:7.8%
下り:3.6%
獲得標高
上り:940m
下り:16m

・補給ポイントについて

スタート地点は、三和の交差点からとする。
コース全長は13.1㎞だ。
熊本市からの自走でも往復100㎞程度なので、アクセスは比較的良い。
輪行なら道の駅美里佐俣の湯を利用すると、ライド後に温泉にも入れるので便利だ。

・ラストコンビニ

コンビには三和の交差点にあるファミリーマートが最後となる。(イートイン有り)
ちなみに二本杉峠を越えて反対側に行くと、更に何もなくなるのでここはしっかりと補給しておきたい。
GoogleMapは画像が古いようだが、今はファミマになっている。

・ラスト自販機

自販機は、コースの途中にあるやまめ茶屋にあるものが最後だ。
(ちなみにやまめ茶屋では食事が可能。木曜日定休)

・実走レビュー

スタートすると直後に短い登りがあるものの、その後は2㎞程緩やかな登りが続く。

2㎞地点を過ぎると、その後はしっかりとした登りに変わるので、それまでに脚を温めておきたい。

2㎞地点から、やまめ茶屋のある4㎞地点までの平均勾配は8%強ある。
道が広いので勾配を感じづらいが、意外と勾配はきついので錯覚に惑わされないようにしよう。

4㎞地点を過ぎると、集落を抜けながら道は大きくくねり始める。

ここからが本格的な山道といった様相だ。

集落を抜けて8㎞地点までは勾配がきつく、平均で10%となる厳しい区間だ。

特にカーブの内側では20%近い勾配になる箇所があるほか、カーブでなくても15%前後の勾配になる箇所がある。

それぞれの区間はそれほど長くはないが、所々に登場するので脚を削られることになる。

7.5㎞地点を過ぎたあたりから勾配は少し緩んでくる。

また8.5㎞地点には七郎次水源という水場があるので、ボトルが心許ない時や真夏の暑い時には一旦休憩を取るのにちょうど良い。

水場を過ぎると、ここからは景色も少しずつ開けてくる。
勾配もこの先は平均で7%前後となるので、山場は越えたといって良い。(言わずもがな峠は越えていない)

しかしながら、相変わらず場所によっては15%前後まで勾配の上がる箇所はある。

5%程度の勾配と10%超の勾配を繰り返しているうちに、残り距離は徐々に減ってくる。

所々に残り距離を示す看板があるので、参考にすると良い。

ラスト2㎞までくると、ここから頂上まで勾配は少しずつ弱まる。

また、残り1㎞強の箇所までくると、路面が綺麗になる。

ここからはゴールまで5%前後の勾配で推移する。

二本杉展望所が現れれば残りは300mだ。
勾配はほとんどなくなるので、ラストスパートしよう。

タイムを狙う場合には、勾配のきつい4~8㎞区間をできるだけ回転を意識したペダリングでクリアし、無駄な体力を使わないことだ。
また所々に現れる急勾配はダンシングでやり過ごすようにして、同時に筋肉疲労の分散を図ろう。

・頂上施設について

頂上は意外と広く、自販機の他に食事処やトイレもあり、珍しく充実している。

・路面状況について

路面状況は場所によって大きく変わる。
前半は良好だが、中盤から後半にかけては舗装の剥がれが見受けられる。
また道幅も狭い箇所があり、見通しも良くないので対向車には注意してほしい。