今回紹介するのは、前回紹介した天山の近所に位置する八幡岳だ。
名前だけ見ると東北の八幡平とも似ているが、こちらの方が規模は小さい。
しかし規模は小さくとも、舐めてかかると痛い目に合う、きつめの勾配で構成されたピリリと辛い小粒な山になっている。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★☆☆☆☆
景観: ★★★★★☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★☆☆☆☆☆
距離
8.7km
最大標高差
672m
平均斜度
全体:7.8%
上り:7.8%
下り:5.3%
獲得標高
上り:662m
下り:8m
・補給ポイントについて
スタート地点は、県道25号線から県道315号線が分岐する交差点からとする。
コースの全長は8.7㎞と短めだ。
・ラストコンビニ
ラストコンビニは、スタート地点から800mほど離れたところにあるセブンイレブンだ。
・ラスト自販機
自販機はスタート地点の交差点にあるものが最後となる。
・実走レビュー
スタートすると、最初の1.5㎞強は5%の登りとなる。
勾配は一定なので、スタートとしては走りやすい。
1.5㎞地点まで来ると左手にダムが現れ、勾配がぐっと上がる。
2.5㎞地点までの平均勾配は9%だ。
途中の地点からは、ゴールとなる頂上の電波塔を見上げることができる。
2.5㎞地点は交差点となっているので、そのまま直進しよう。
交差点を過ぎると一旦勾配は緩み、4%台で500mほど進むことになるので、ここで脚と呼吸を落ち着けておきたい。
3㎞地点からは勾配が大きく変わることはなく、8%強の勾配が6.4㎞地点まで続くことになる。
道は今までの開けた状態から、森の中へ進んでいく。
何度か急カーブがあるが、もちろん内側は勾配がきつくなる。
後続車がなければ、無理をせずに外側を通るようにするのもありだろう。
5㎞地点少し手前に交差点があり、頂上までの残り距離が出ているので参考にしたい。
交差点からの約1.5㎞は、変わらずに登りが続くことになる。
脚休めの区間がないので、乗り方に変化をつけながら進みたい。
6.4㎞地点まで来ると、市境を示す看板が見えて下りに転じる。
下りは200m程度と短いが、ここで再度脚を休めておこう。
下ると交差点になっているので、ここは直進だ。
右折すると唐津市側に下ることができる。
交差点を過ぎると再度登りに転じるが、頂上までの2.2㎞で平均勾配10%を超える登りが続くので、覚悟して挑もう。
ここから道が細くなり、路面も今までと比べると荒れる。
最初の1㎞は平均9.6%の勾配となるが、サイコンの数字は10%を常に超えている状況が続く。
もちろんカーブの内側では20%を超えるので、うまく乗り越えたい。
後半の1.2㎞は山頂に向かって九十九折れが続くレイアウトで、勾配も平均11%を超える。
脚の疲れた後半+常に10%を超える勾配に加えて、カーブの度に15~20%を超える坂が残り体力をゴリゴリと削っていく。
所々で見える景色が少しの癒しとなるかもしれない。
アンテナが見えれば、次のカーブを曲がってゴールとなる。
最後のカーブは丁字路となっているので、右に進もう。
ルートラボでは最後の100mが出ていないが、最後のカーブを曲がってからは20%ほどのデザートがついている。
しっかりと最後まで登り切りたい。
・頂上施設について
舗装の終わる頂上は、小さな駐車場になっている。
実際の頂上は、駐車場脇の車止めを抜けて50mほど進んだところにあり、頂上からは唐津市方面や天山を見渡すことができる。
・路面状況について
路面状況は悪いというほどではないが、葉や枝の散乱、砂利だまりが見られた他、カーブの途中に段差のあるグレーチングがあったりするので、下りは注意が必要だろう。