今回紹介する峠は前回に引き続き、国見峠の滋賀県側からの登りについてだ。
滋賀県側の登りは、岐阜県側と比べると距離こそ似たようなものだが、勾配は緩い。
ただし路面状況だけはなんとも言えない状況だったので、お伝えしておこう。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観: ★★★★★★★☆☆☆
路面状況:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
距離
10.3km
最大標高差
594m
平均斜度
全体:5.8%
上り:6.9%
下り:2.1%
獲得標高
上り:593m
下り:17m
・補給ポイントについて
国見峠の滋賀県側のスタート地点は、県道40号線から分岐するこのポイントからとする。
頂上までの距離は10㎞強と、岐阜側からと大きく変わらないが獲得標高は100m以上少ない。
・ラストコンビニ
最寄りのコンビニからは9㎞程離れている上、峠の反対側にもコンビニはないので、補給はしっかりと整えておきたい。
自販機も見当たらなかったので、コンビニで補給は全て済ませておくのが良いだろう。
・実走レビュー
スタートすると、最初の1㎞は5%程度の登りで始まる。
1㎞進むと一旦勾配が緩くなり、500m程平坦に近い区間を抜けると、橋が現れる。
この橋から1㎞は、平均10%の登りとなるので、気合を入れよう。
この急坂は、折り返しのヘアピンカーブで一旦終わりとなる。
ヘアピンカーブを抜けると、ここからはおおよそ2㎞の区間で、平均7%弱の勾配になる。
この区間は最初こそ木に覆われたルートだが、後半からは景色も開き始める。
この2㎞区間を越えると、再度平坦に近い区間が600m続く。
平坦を抜けて再度登りに入る辺りが、5㎞地点でコースの中間となる。
5㎞地点からは3㎞強に渡って、5%程度のゆるやかな登りだ。
実際には勾配変化があるが、そこまで大きくはない。
また、この区間は落石なども多く、ロードバイクではカットパンクのリスクが大きい区間なので、走行には注意したい。
暖勾配区間を過ぎると、勾配は再度厳しくなり、1㎞強に渡って平均9.5%の勾配が待っている。
この区間を過ぎれば、ゴールまで1㎞となるので、頑張りどころと言えるだろう。
また勾配はきついが、右手には伊吹山が見えるようになる。
自転車で、伊吹山の裏側を見ることのできるルートというのは、珍しいのではないだろうか。
ラスト1㎞は5%程度の勾配区間で、手前の区間と比べれば比較的緩い区間だ。
体力があれば、ラストスパートと行こう。
・頂上施設について
頂上は、前回紹介したとおりだ。
見晴らしは、頂上よりルート上の方が綺麗だ。
・路面状況について
前述した通り、落石が非常に多い。
また、グレーチングにかなり大きな隙間のある箇所が複数あるので、下りだけではなく登りも注意が必要だ。
更に湧水箇所もあり、動物も飛び出してきたので、色々と注意が必要だろう。(私が見たのはアナグマだった)
ただ、路面自体はそこまでひどくないので、時間が経てば落石などは解消される可能性はあるだろう。
・その他
なお、国見峠から直線距離で10㎞程度離れた岐阜県と滋賀県の県境にある鳥越峠は、土砂崩れの影響で長期通行止めとなっているので、ルートを計画する際には注意が必要だ。