今回紹介するのは、岡山県北部と鳥取県の西部にまたがる大山の南ルートについてだ。
大山は中国地方の最高峰で、標高は1700m強となるが、自転車で登ることのできる最高地点は、どこも概ね標高1000m程になる。
今回から4回に渡って、大山への東西南北それぞれの登りルートを紹介していきたいと思う。
・峠スペック
坂バカ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
景観: ★★★☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★★★★★★★★★
距離
12.5km
最大標高差
524m
平均斜度
全体:4.2%
上り:5.4%
下り:4%
獲得標高
上り:551m
下り:30m
・補給ポイントについて
スタート地点は、国道482号線から今回の登坂コースに分岐する上福田の交差点からとする。
コース全長は12.5㎞となる。
なおこの地点で標高は470m程あるので、頂上までの獲得標高はさほど大きくはない。
ただ、スタート地点まで自走で来るのであれば、それなりに体力を消耗しているかもしれない。
・ラストコンビニ
コンビニは、スタート地点の交差点にあるセブンイレブン(イートイン有)が最後だ。
・ラスト自販機
自販機は、蒜山高原ジョイフルパークにある物が最後となる。
一応終盤あたりのコース脇にあるスキー場の建物軒下にも自販機はあるので、そこまで水分補給に困ることはないだろう。
・実走レビュー
スタートするとすぐに8%程の登りになるが、これは400m程走るとすぐに緩くなる。
その後、2㎞弱は牧草地帯の中を走る暖勾配区間が続く。
緩い区間を2㎞弱進んで蒜山大山スカイラインという石碑が見えたら、この交差点を右折しよう。
右折すると一旦下りになるので、スピードに乗っておきたい。
下り終わると、そこからは登りが続くことになる。
ここから2㎞は、平均6%の直線的な登りが続く。
この区間は階段式の登りで、最初の1㎞こそ7%~8%程度の登りになるが、その後いったん3%程度まで勾配の緩くなる区間があるので、初心者は緩くなる区間で回復を図ろう。
緩い区間が終わると、再度400m程は8%程度の坂が続く。
2㎞区間を抜けると、そこから1㎞強は3%強の緩めの登りとなる。
辛いなあと思ったころに勾配が緩くなるので、体力的には走りやすいはずだ。
ただ直線の多い区間なので、先が見通せてしまうのは精神的にはつらいかもしれない。
緩い区間を抜けて勾配がきつくなってきたら、ここからは8.5㎞地点にある鬼女台まで、2.5㎞に渡って7%弱の勾配が続くことになる。
この区間が、このルートで一番きつい区間と言えるだろう。
鬼女台まで登ってくると展望台があり、ソフトクリームやトイレもあるので、ここで一旦休憩するのも良いだろう。
展望台なので、景色も見通すことができる。
展望台を越えると200m程10%勾配の区間があるが、その手前の区間は暖勾配なので、ここで加速してできるだけ勢いを利用したい。
急勾配を越えて1㎞程は5%程度の登りが続き、ここで岡山県から鳥取県に越境する。
越境地点が、スタートから10.5㎞地点だ。
越境すると、その先1㎞は-1%程度の下り勾配となる。
登りに転じると、頂上までは平均7%の坂が1㎞強に渡って続く。
途中には交差点があるので、しっかりと一時停止しよう。
交差点を越えてからの勾配は9%前後になるので、最後の難関となるだろう。
・頂上施設について
頂上には市境の看板があるだけで、施設などは何もない。
・路面状況について
路面状況は全線を通して良好なので、安心して走ることができるだろう。
・その他
最後まで読んでいただいた方に、美味しいグルメ情報をお届けしよう。
スタート地点の蒜山市は、B級グルメの蒜山焼きそばが有名で、特に悠々というお店は行列ができるほどの人気店だ。
甘じょっぱいソースで味付けされた、もっちり中太麺は癖になる味で、大きな鶏肉が入っているのもボリューム的にうれしい。
また焼きそばだけでなく、揚げ鶏の様な唐揚げもジューシーでお薦めだ。
また、悠々から少し走ったところに、塩釜冷泉という湧き水ポイントがある。
ここの湧水は、通年16度程度の水温とのことで、夏には最高に気持ちがいい涼スポットとなっている。
更に塩釜冷泉から少し走ったところには、ひるぜんジャージーランドという観光牧場があり、濃厚なジャージー乳のソフトクリームを食べることができる。
食後のデザートにもピッタリだろう。
最後にもう一つだけ紹介して終わりにしたい。
鳥取のコンビニであればどこにでも置かれているが、大山乳業の白バラコーヒーが絶品だ。
今までたくさんのコーヒー牛乳を飲んできたが、一般的に市販されているコーヒー牛乳としては一番おいしいと思う。
コーヒー牛乳の他にも、フルール牛乳やミルクティーもあるので、コンビニに寄った際は是非とも試してほしい。