今回紹介するのは、山口県の東部に位置する島、周防大島にある文珠山(もんじゅやま)だ。
文珠山は、瀬戸内海の島にある山としては標高の高い山で、周防大島では最も標高の高い山となる。
頂上まで自転車で行くことはできないのだが、ほとんど頂上に近いところまで登ることができる。
こちらもおすすめ
・峠スペック
坂バカ度:★★★★★★★☆☆☆
景観: ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
距離:6.70km
平均勾配:9%
最低高度:45m
最高高度:670m
高度差:625m
・補給ポイントについて
スタート地点は、文珠山入口交差点からとする。
コース全長は7.3㎞と短めだ。
なおGoogleMapだと、コース途中から道がなくなり紹介できないので、ルートはStaravaより紹介したい。
・ラストコンビニ
スタート地点そばにはセブンイレブンがあるので、補給は問題ないだろう。
コース途中には自販機などはないので、水分補給も忘れずに行いたい。
・実走レビュー
スタートすると、最初の600mほどは平坦だ。
600mを過ぎると登りになるが、最初は5%前後の緩めの登りとなる。
進んでいくと橋の下をくぐる。
この地点が1.6㎞地点となる。
このあたりから勾配は増していき、10%になる。
そしてここから先は、4.3㎞地点まで勾配が10%を下回ることは少なくなる。(むしろ10%を超えることが多くなる)
1.9㎞地点では15%強となり、このコースで最初の難関と言えるだろう。
また道も細くなるので、対向車にも注意が必要だ。
この区間を乗り越えると、短い区間だが勾配が6%程度に緩くなる。
勾配が緩くなったら、すかさず回復を図りたい。
休憩区間を過ぎると、勾配はすぐに元に戻り、10%強が続くことになる。
この区間は10%を下回ることはほとんどない。
ちなみにこの区間は、このルートで唯一景色を見通せる貴重な区間だ。
とはいえ、きつい勾配に必死になっていると景色を見下ろす余裕はない。
3㎞地点まで来ると、ここから道は森の中に進んでいく。
目印は、右側に見える水道設備だ。
ここから4.3㎞地点にある分岐までが、このルートの中では最も勾配がきつい区間となる。
勾配は10%を下回ることはなく、20%程度まで勾配が上がるポイントも多い。
特にこの区間の後半400m程は15%を超える勾配が続く。
またこの区間は路面状況も悪い。
私が登ったのが雨上がりだったということもあるが、そもそもここから先は自動車の往来がほとんどなくなる様で、路面にはコケの生した場所が多々登場する。
勾配がきつくなったタイミングでダンシングをしようとしても、トルクが掛かると後輪がスリップするため、コース取りに気を付ける必要がある。
4.3㎞地点まで来ると分岐が現れるので、これはそのまま直進しよう。
右に曲がると、文殊堂というお寺に行ってしまう。
ちなみに、お寺の脇には森のカフェがあるので、水分が必要なら寄るのもありだろう。
分岐から先は階段式の登りとなる。
頂上までは残り3㎞だ。
階段式になることで休める箇所が増えるので、前半と比べると幾分か楽になるが、勾配のきついところでは15%程度まで勾配はきつくなるので、気は抜けない。
1㎞ほど進むと再度分岐が現れるので、これは右に進もう。
分岐を越えてから勾配は一旦上がるが、そこを越えてしまえば、勾配は10%を下回る区間がほとんどだ。
ラスト600mから勾配は再度10%を超える。
できれば手前の緩い区間で体力を回復しておきたい。
とはいえ、今までの勾配を越えてきたのであれば、問題はないはずだ。
・頂上施設について
頂上は少し開けているが、設備などはなにもない。
頂上から先にも道があるように見えるが、行き止まりになっているようだ。
・路面状況について
路面状況は悪い。
舗装が悪い箇所もあるが、全体的に散乱物が多く、スリッピーだ。
またグレーチングに隙間の空いている箇所や、湧水の流れている箇所もあるので、走行には注意してほしい。
余談だが、下りの途中に巨大なミミズを見つけた。
この大きさになるということは、かなり肥沃な土地なのだと思う。
これと関連して、登りの途中に多くの生き物の気配を感じた。
熊やイノシシなども生息している可能性もあるので、音を出すようにして登りたい。