今回紹介する峠は、三重県の南東部、南伊勢町と大紀町の間を繋ぐ藤坂峠だ。
三重県は、奈良県との県境にまたがる紀伊山地を除けば、高い山はほとんど存在しない。
そのため伊勢志摩地方に住むサイクリストにとっては、この藤坂峠は貴重な存在と言えるだろう。
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・峠スペック
坂バカ度:★★★★★☆☆☆☆☆
景観: ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
路面状況:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
距離
8km
最大標高差
510m
平均斜度
全体:6.4%
上り:7.1%
下り:0%
獲得標高
上り:504m
下り:0m
・補給ポイントについて
スタート地点は、南伊勢町の国道260号線から、県道46号線に分岐する交差点からとする。
コース全長は8㎞と短めだ。
・ラストコンビニ
コンビニは近くにはない。
伊勢志摩方面からは、5㎞ほど手前のローソンが最後だ。
西側から来る場合は、近くにコンビニはないが、サンバードというスーパーがある。
・ラスト自販機
自販機は、スタートして400m程進んだところにある物が最後となる。
・実走レビュー
スタートして最初の1㎞ほどは、ほぼ平坦だ。
ちなみに最初は川沿いの道を走るが、川の両側に道がある。
右の道は行き止まりになるので、川上に向かって左側の道を進もう。
1㎞進むと、狭い登りが現れる。
ここから登りが始まる。
登り始めて最初の1㎞は、8%強の勾配となる。
道は細く、周りは木に覆われ薄暗い。
そのまま進んでいくと分岐が現れるので、これは右に進もう。
分岐前後は勾配が緩いので、脚を休められる。
その後、再度勾配は上がる。
勾配が上がってからは、1㎞程は平均9%弱の勾配が続く。
1㎞進んで、折り返しのヘアピンカーブが現れると、ここから300m程は13%前後の坂が続くので、覚悟しておこう。
きつい区間を越えると、一旦勾配は落ち付くので、上がった心拍を落ち着けたい。
その後おおよそ4㎞地点からは、頂上までの4㎞強に渡って、平均7%弱の勾配が続く。
場所によっては、10%程度まで勾配がきつくなるが、全体から見ると勾配変化は小さい。
また、ところどころにあるヘアピンカーブは内側こそ勾配がきついものの、
カーブの前後区間は緩やかなので、できるだけ勢いで乗り越えたい。
ラスト1㎞ほどの場所まで来ると、森のカフェ(湧き水スポット)が現れる。
一度登ってから汲みに来てもいいし、そのまま大紀町側へ下るなら寄っておくのも良いだろう。
木の間から下界が見えるようになって来れば、ゴールは近い。
最後は切通しを越えてゴールとなる。
・頂上施設について
頂上は交差点になっており、更に上に行けそうな道がある。
だが、進んでみるとどの道も行き止まりになっているので、山の頂上まではいけない。
・路面状況について
路面状況はあまり良くない。
湧水や散乱物、路面の凹凸が各所で見られる。
下りは気を付けて下ってほしい。
・その他
大紀町側からの登りは、南伊勢町側と比べると獲得標高が小さいので、単体記事としては取り上げないが、ここで少し紹介しておこう。
登りが始まる県道151号線との交差点には、最後の自販機がある。
スタートして最初の数百mは路面も綺麗だが、その後は道幅が狭くなり、路面も荒れる。
南伊勢町側と比べ、より路面は荒れている。
勾配は最大11%程度になるが、きついポイントはあまりなく、ラスト2㎞強は九十九折れが続くコース構成だ。
とにかく散乱物や落石が多いので、ロードバイクではパンクに注意してほしい。
また、途中でイノシシと鹿とアナグマに遭遇したので、野生動物が多いようだ。
突然飛び出してくる動物がいるかもしれないことを想定しておきたい。
コメント
三重の大台町の奥にある総門山という激坂があるらしいのですが、
次、三重に来ることがあったら取材?お願いします。
情報ありがとうございます。
まだ未定ですが、三重は来年行けるようであれば、教えていただいた総門山に挑戦してみたいと思います!