目次
購入するのにお薦めの時期とモデルチェンジについて
商品は購入タイミングによって値段が変化する。
それは自転車も例外ではない。
自転車を安く買いたいなら、モデルチェンジが行われる9~11月がお薦めだ。
自転車は日進月歩の進化を続ける製品なので、モデルチェンジはほぼ毎年行われる。
3年もすれば、旧式の存在になってしまうモデルも少なくはない。
しかし、価格普及帯の自転車に限っては、モデルチェンジはカラー変更だけの場合が多い。
なので、もし型落ちモデルで気に入った色や丁度良いサイズの在庫があれば、お買い得な買い物となるだろう。
逆に、自転車は生産台数が多くないため、人気の色やサイズは完売しやすい。
新しいモデルの中で、予算に収まりつつほしい色とサイズがあれば、予約をしてしまうのも手だろう。
おすすめのロードバイクメーカーと車種
さて、前置きが長くなってしまったが、ここから実際におすすめできる自転車メーカーと車種を見ていこう。
GIANT/ジャイアント
ジャイアントは、世界最大の自転車メーカーで台湾の会社である。
自転車を知らないと、台湾の会社が世界最大のメーカーだと知らないかもしれないが、世の中のロードバイクの8割程度は中国と台湾で作られている。(高級自転車メーカーも例外ではない)
その中でも、カーボン製の自転車と言えばジャイアントで、高い技術力とコストパフォーマンスに優れた自転車に定評がある。
ツールドフランスでも使用されており、その性能は折り紙付きだ。
なお創業者の劉金標前会長は大の自転車好きで、親日家としても有名な方だ。
GIANTのおすすめ車種
造形の美しいアルミフレームと、最近主流になりつつあるディスクブレーキを採用し、コンポーネントを105で統一。
それでいて定価17万円というコストパフォーマンスに優れた1台。
ロングライドをしてみたい人には最適の1台。
上位機種譲りのフルカーボンフレームと、シマノ105をを採用しながら定価20万円というハイコストパフォーマンスを実現。
これ以上のコストパフォーマンスを持つバイクはなかなか無い。
CONTENDと比べると、ロングライドよりはレース向けのジオメトリー(設計)になっている。
まずはクロスバイク、という人には最適の1台。
クロスバイクとしては約10万円と高価だが、ロードバイク用のコンポーネントを採用しているので、パーツのアップグレードも容易に可能。
クロスバイクとしては、定番のモデルと言える。
TREK/トレック
アメリカ・ウィスコンシン州ウォータールーに本社・工場がある総合自転車メーカー。
GIANTに次ぐ規模をほこり、こちらもツールドフランスで活躍している。
現在は王者の資格をはく奪されたランス・アームストロングもTREKのバイクを使用し、ここから一気にTREKは世界的メーカーとなった。
OCLVカーボンというハイテクカーボン素材を使用して、高次元でバランスの良いバイクを作る。
13.5万円ながら、ロードをこれから始めるライダーやレーサーに最適な軽いアルミフレームとなっている。
またアルミの継ぎ目の処理が美しく、カーボンフレームと見分けがつかない。
コンポーネントは、Tiagraを使用。ブレーキのみTektro製なので、シマノ製と比べると制動力が弱い。
(※ブレーキ性能は自転車の中で非常に重要な要素。止まらない自転車は怖くて乗れない。)
20万円を少し超えてしまうが、TREKのカーボンバイクを体感したい人にはお薦めの1台。
コンポーネントもすべて105で統一されており、完成度の高い1台。
・FX 1
まずはスポーツバイクを体感してみたい人におすすめの1台。
価格相応のパーツが使用されているが、生涯保証がついているので、どんな場面でも安心して利用することができる。
アンダー5万円のプライスも魅力。
CANNONDALE/キャノンデール
キャノンデールはアメリカにのロードバイクメーカーであったが、現在はDorel R/L社の傘下でブランドとして存在している。
キャノンデールは、サスペンション付きの自転車を世界で初めて量産するなど、画期的な製品開発を行ってきた。
またアルミフレームのCAAD(キャド)シリーズを発売以来まじめに改良発展させており、アルミフレームと言えばキャノンデールと言っても過言ではない。
残念ながら、CAAD9まではアメリカキャノンデール社で製造していたが、Dorel R/L社の傘下となってからはアジア生産となっている。
しかしそのクオリティは、現在でも他のメーカーのアルミバイクとは一線を画す。
キャノンデールのアルミフレームバイクはCAAD12の一種類のみだ。
ラインナップの違いはコンポーネントの違いだけで、初心者にも分かりやすい。
シマノ105を搭載したCAAD12 105はレース使用にも耐えうるスペックを有している。
SPECIALIZED/スペシャライズド
スペシャライズドは、アメリカのカリフォルニア州に本社を置く総合サイクリングブランドである。
スペシャライズドのカーボンフレームは、近年アスタナやボーラハンスグローエといった多くのプロチームに使用され、極端なスペック至上主義とは一線を画すバイクを製造していることで知られる。
またエントリー向けのアルミバイクも、アルミの良さを前面に出した造りで、評判が高い。
アルミフレームでありながら、エアロ形状を採用しつつ軽量に仕上げられている。
コンポーネントは105統一されており、細部にも抜かりはない。
価格も20万円を大きく下回るので、余った予算をペダルやその他のパーツを買う費用に充てることもできるだろう。
ANCHOR/アンカー
日本のブリヂストンが製造している、スポーツサイクル向けブランド。
日本人の体格に合わせたフレーム設計で、乗りやすさや効率性を追求している。
私も最初の1台は、縁あってアンカーにお世話になった。
アルミフレームながら、ロングライドに最適化したフレーム設計となっている。
価格も18万円で、コンポーネントは105を採用しており、安心して乗ることができる。
フレームサイズも豊富なので、小柄な女性にもお薦めの1台。
Bianch/ビアンキ
ビアンキはイタリアの自転車メーカー。
ビアンキというと、カラーコードPantone 333としても使用されているチェレステカラーが有名である。
チェレステカラーは、創業者のエドアルド・ビアンキが、マルゲリータ王妃に歴史上初の女性用自転車を制作し献上した際に、王妃の目の色をモチーフにしたという説もある歴史ある色だ。
もちろん昔からツールドフランスの強豪選手(ファウスト・コッピやマルコ・パンターニ)が愛用したメーカーとしても有名である。
コンポーネントはすべて105で統一されており、定価も16万円弱と手を出しやすい。
ビアンキ特有のチェレステカラーは、可愛い自転車に乗りたい女性にも人気がある。
ViaNirone7には、価格に合わせてシマノのSORA、Claris仕様もあるので、財布と相談できるのもうれしい。
SCOTT/スコット
スコットは、スイスに本部を置くスポーツ用品企業。
主力製品のスキー用品であるスキーストックをカーボンで制作している技術を利用して、ロードバイク用の製品を開発したのが始まり。
2003年には、世界最軽量のカーボンフレームを作成するなど、軽量バイクには定評がある。
アンダー20万円という価格でフレームはアルミながら、最近主流になりつつあるディスクブレーキを搭載。
コンポーネントは主要パーツを105とし、Tiagraとのミックスでコストパフォーマンスに優れる1台。
こちらも流行の32Cタイヤ(太めのタイヤ)を履き、快適性とグリップが向上。
初心者にも乗りやすい一台。
いくつかピックアップしてみたが、この他にも自転車メーカーはたくさんある。
この記事を読んで興味が湧いたら、予算と相談しながら色々な自転車を検討してみてほしい。
興味があれば、仮に予算が届かなくても、どんな自転車やメーカーがあるかを調べてみるだけでも面白いはずだ。
まとめ
ここまで色々とロードバイクの買い方や選び方について書いてきたが、10~20万円の価格帯の自転車というのは、特に初心者であれば、その性能差を感じることは正直難しいだろう。(逆に言えば、どの自転車でも十分楽しく走ることができる)
なので、フレームの性能で考えるよりは、色やスタイリング等見た目で気に入る自転車を探し、その上で着いているパーツのグレードを確認して購入を検討するといいだろう。
自転車を探している時は、とてもワクワクするものだ。
その自転車で走っている光景や、どんなところに行きたいかを思い浮かべるだけで、仕事も捗るかもしれない。
自転車を買うたびに思うが、買ってしまえば自分の自転車が一番かっこよくて、可愛いのだ。
だからこそ人生最初の1台は、選ぶ時間を楽しみながら購入してほしいと思う。
そして自転車を購入した暁には、いままで走ったことのない場所へ走りに行き、色々な景色や人たちと交流してほしい。
自転車に乗らないと分からない、新しい季節や景色を感じることができるはずだ。
そしてもっと自転車に乗りたいと思った時には、このサイトを参考にして坂に登ってもらえれば、もっと新しい(変態の)世界が待っているのだ笑
こちらもお薦め