突然だが、この記事を見ているということは、あなたは自転車に乗りながら音楽を聴きたいと思っているのではないだろうか。(特に興味がないよという方はゴメンナサイ。でもちょっと読んでもらえるとウレシイデス)
自転車に乗りながら音楽を聴くには二つの方法がある。
一つはモバイルスピーカーなどの音が出るものから聴く方法。
もう一つはイヤホンなどを耳に直接装着して聴く方法である。
ただし、それぞれの方法には下記のようなメリットデメリットが存在する。
・周りの音がよく聞こえる
・交通ルールに抵触しない
デメリット
・荷物になる
・周りに音が聞こえてしまう
・軽量
・周りに音が漏れない
デメリット
・周りの音が聞こえない
・交通ルールに抵触する可能性がある(交通法規では違反になる可能性大)
こうして並べるとよく分かるが、二つの方法は相反した関係にあるということだ。
特にイヤホンについては、自転車運転中の装着はほぼほぼ黒(違反)ということになる。
となると、必然的にスピーカーということになるが、荷物は増やしたくないし、聞いてる曲を他人に聞かれるのが恥ずかしいかったりすると、結局音楽は聴けないという結果になる。
しかし、ここにきて両者のデメリットをクリアした製品が現れた。
その第三の選択肢が骨伝導イヤホンである。
「いや、骨伝導イヤホンなんて10年以上前から存在してるでしょ」と思う人もいるかもしれない。
その通り以前から製品は存在していたのだが、既存の製品はいかんせん音質が悪く個人的には受つけ難いものであった。(または音質が良くてもかなり高価などのデメリット)
・周りに音が漏れず、周りの音も聞こえる
・軽量
・乗車中の装着も一部都道府県の交通法規を除いてクリア
デメリット
・音質が悪い
その音質という最大の懸念点を解消したのが、掲題のAftershokzの骨伝導イヤホンである。
そして今回は、そのAftershokzから新発売されたOpenMoveを中心に説明していこう。
・AfterShokzのOpenMoveとは
この記事を読んでいる人の中にはAfterShokzをご存じない方もいるかもしれないので、軽く触れておこう。
AfterShokzは2011年から骨伝導イヤホンを専門にして製品を開発している会社で、イヤホンの会社としては比較的新鋭の企業となる。
とはいえ、骨伝導イヤホン専業メーカーだけあり、その製品群は洗練されている。
そのAftershokzが2020年9月に発売したのが、OpenMoveという製品になる。
個人的にAftershokz製品の品質については文句がなかったのだが、価格面で購入に至らなかったのが本音だ。
しかしここにきて発売されたOpenMoveは、既存の製品(AeroPex)の半額となる約1万円という価格を実現しており、今まで感じていた購入のハードルを一気に下げてきたわけだ。
・OpenMoveの印象
Aftershokzは最近、アスリートや運動をする人たちを中心に非常に良好な売れ行きらしい。
実際に箱出しでエイジング等ない状態でも音(音質音量)も装着感も良好だ。
音質については私は専門家ではないので人によっては不満がある部分もあるかもしれないが、少なくともストレスを感じるような音質でないことは間違いない。
骨伝導イヤホン最大の特長である耳をふさがない構造なので、周囲の音については普通に聞こえるというメリットについては従来製品同様だ。
Aftershokz製品の構造として、製品重量の大半が頭に密着する部分に位置しているため、ランニングなどの激しい運動中にもずれることがほとんどない。
もちろんメガネやサングラスを着用した状態でもイヤホンができる構造になっており、さらにヘルメット装着時も利用できるのでサイクリング中にも問題なく使用することができる。
イヤホンの操作に関しては物理ボタンとなっており、クリック感がしっかりとある。
冬用のグローブを着けた状態での電源のオンオフやボリュームの操作、曲送り等もわかりやすいのはかなりストレスフリーだ。
ちなみに後述するが、防水防塵にも対応しているので汗や雨の中でも問題なく使用できるほか、保証期間も2年と長く安心してバリバリ使える点もかなりうれしいポイントだ。
また通常の音楽を聴くモード以外にも、ボイスモードやノイズキャンセリングマイクも搭載しているので、テレワークなどで使用するのにも便利だ。(私はPC作業をしているときも常につけっぱなしだ)
・OpenMoveとフラッグシップ機AeroPexの関係
ここまで簡単にOpneMoveについて説明してきたが、Aftershokzにはフラッグシップ機としてAeroPexという製品が存在する。
AeroPexは約2万円となるが、パッと見の印象(形状など)はOpenMoveと大きく変わることはない。
OpenMoveは後発製品なので安価に製造が可能だったということもあると思うが、もちろん価格が違う分の性能差は存在する。
大きくは下記の点になる。
重量:29g(AeroPex=26g)
使用時間:6時間(AeroPex=8時間)
充電方式:USB-Cケーブル(AeroPex=接触充電)
防塵防水性能:IP55(AeroPex=IP67)
素材:AeroPexではチタンを使用していた箇所を一部樹脂に変更
このような違いはあるものの、個人的には大きな差になっているとは思えない。
使用する上で唯一気になるとすれば使用可能時間の2時間差かもしれないが、それも価格差をひっくり返すほどの差ではないと思う。
また、ワイヤレス伝送のBlutoothチップセットはAeroPexとOpenMoveで共通となっており、接続遅延や音の途切れを感じることはほとんどない。
もちろん人によっては上記の差を大きな差と捉える人もいると思うので、その場合はAeroPexを購入するとよいだろう。(うれしいことに記事編集時点では、AeroPexは15,000円程度に値下げされている)
・OpenMoveまとめ
OpenMoveを使用するメリットデメリットをまとめると下記のようになる。
・周りに音が漏れず、周りの音も聞こえる
・軽量
・乗車中の装着も一部都道府県の交通法規を除いてクリア
・NEW!⇒骨伝導イヤホンとしては高音質
・NEW!⇒性能の割に安価
デメリット
・一部地域や場合によって警察に止められることがある
(お住いの都道府県の交通法規をご参照ください)
このように現時点では最強のサイクリスト向け骨伝導イヤホンといえる製品だ。
アフィリエイト目的と思われるかもしれないが、実際に購入して使用してみてこれはおススメできる製品だったので、記事にさせていただいた。
もし自転車に乗りながら安全に音楽が聴きたいなと思ったら、だまされたと思って一度試してみてほしい。